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TAFE NSW / COMMERCIAL COOKERY & HOSPITALITY

調理・ホスピタリティ(コマーシャル・クッカリー)

Certificate III in Commercial Cookery (SIT30821) / Certificate IV in Kitchen Management (SIT40521) / Diploma (SIT50422) ・ Advanced Diploma of Hospitality Management (SIT60322)

オーストラリアの調理・ホスピタリティ分野で、いちばん長い射程を持つコース群です。鍵になるのは ANZSCO 351311 Chef(シェフ)。調理関連の職種のなかで、就労ビザ側の Core Skills Occupation List と、独立技術移住側の MLTSSL の両方に載っている職種で、卒業後ビザ(subclass 485)の Post-Vocational Education Work stream を使える数少ない選択肢でもあります。「料理が好き」を、就労と長期滞在の設計につなげられる分野です。

Ultimo・Ryde・Wollongong ほか Cert IV 1年 + Diploma 0.5年 + Adv Dip 0.5年=計2年 入学:2月・7月(Ultimo は3月・9月も) ANZSCO 351311 Chef CSOL + MLTSSL 掲載職種
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30秒で分かるこのコースSUMMARY

目指す職種Chef(シェフ・ANZSCO 351311)/ Cook(351411)/ Café or Restaurant Manager(141111)/ Chef de Partie・Sous Chef・Kitchen Manager など
中心になる資格SIT40521 Certificate IV in Kitchen Management(CRICOS 109633F)。豪州で「Chef」を名乗るための標準的な資格で、ビザ・技能査定の場面でも基準になります。
標準的な進み方Cert IV(1年)→ Diploma of Hospitality Management(0.5年)→ Advanced Diploma(0.5年)の計2年パッケージ。2年あることで subclass 485 の在学期間条件を満たしやすくなります。
ビザとの関係Chef 351311 は CSOL(subclass 482/186)と MLTSSL(subclass 189/190/491/485 Post-Vocational)の両方に掲載。Cook・Café or Restaurant Manager は CSOL 側のみ。
英語条件の目安Certificate・Diploma レベルは IELTS 5.5 前後。未達の場合は TAFE NSW の語学コースからのパッケージ入学が使えます。
働きながら学べるか調理は実習時間が長く、学生ビザの就労枠(原則2週48時間)と現場アルバイトの相性が良い分野です。ただし学業優先が前提です。
向いている人手に職をつけたい/日本の飲食業の労働環境に限界を感じている/将来オーストラリアで就労と滞在を続けたい/独立開業も視野に入れたい方

※ 学費・入学時期・開講キャンパスは年度により改定されます。最新の金額は TAFE NSW の発表と当社からのお見積りでご確認ください。

① コースの主旨と学習ユニットCOURSE PURPOSE & UNITS

コースの主旨

このコース群の目的は、「料理をつくれる人」ではなく「厨房を回せる人」を育てることです。オーストラリアの職業訓練制度(VET)は、産業側が決めた到達基準(Training Package)に沿って設計されており、調理分野では次の3段階で役割が分かれています。

資格想定する役割身につく中心的な能力
SIT30821 Certificate III in Commercial Cookery
(1年・CRICOS 109770H)
Cook(調理担当)基礎調理法、food safety、食材別の調理(肉・魚・鶏・野菜)、菓子・パンの基礎、厨房機器の扱い
SIT40521 Certificate IV in Kitchen Management
(1年・CRICOS 109633F)
Chef(シェフ)/ Chef de PartieCert III の全内容+メニュー設計と原価計算、調理オペレーションの計画、食品安全プログラムの策定、人の育成とマネジメント
SIT50422 Diploma of Hospitality Management
(1年・CRICOS 112061M)
Kitchen Manager/店舗マネージャー予算の作成と管理、法的リスク管理、シフト編成、顧客サービス品質の設計、業務オペレーションの監督
SIT60322 Advanced Diploma of Hospitality Management
(単独1.5年/パッケージ0.5年・CRICOS 112059E)
複数店舗の統括/事業計画事業計画、財務、マーケティング、組織づくり。将来の独立開業を見据える層向け
いちばん重要なのは Certificate IV です。豪州で「Chef」として扱われるかどうかの分岐点が SIT40521 にあります。Certificate III(Cook)で止めると、後述するとおりビザ側で使える職業コードが CSOL のみの Cook 351411 に限られ、選択肢がはっきり狭くなります。予算の都合で Cert III だけを検討している方には、当社では正直にこの点をお伝えしています。

ユニット構成(SIT40521 Certificate IV in Kitchen Management)

33ユニット=コア27+選択6。選択のうち3つは Group A(Cookery & Catering)から選びます。選択グループは A 調理・ケータリング/B アジア料理/C パティスリー/D フード&ビバレッジ/E 一般。

ユニットコード内容
SITHCCC023Use food preparation equipment(調理機器の運用)
SITHCCC027Prepare dishes using basic methods of cookery(基礎調理法)
SITHCCC029Prepare stocks, sauces and soups(ストック・ソース・スープ)
SITHCCC035Prepare poultry dishes(鶏肉料理)
SITHCCC036Prepare meat dishes(肉料理)
SITHCCC037Prepare seafood dishes(魚介料理)
SITHCCC041Produce cakes, pastries and breads(菓子・パン)
SITHCCC043Work effectively as a cook(調理職としての実務遂行)
SITHKOP013Plan cooking operations(調理オペレーションの計画)
SITHKOP015Design and cost menus(メニュー設計と原価計算)
SITXFSA008Develop and implement a food safety program(食品安全プログラムの策定と運用)
SITXHRM009Lead and manage people(人の指導とマネジメント)

※ 代表的なユニットの抜粋です。全ユニットは training.gov.au の SIT40521 リリースファイル(PDF)でご確認いただけます。

ユニット構成(SIT50422 Diploma of Hospitality Management)

28ユニット=コア11+選択17。ここからは調理そのものより「店を成立させる仕事」の比重が上がります。コア11ユニットは以下のとおりです。

ユニットコード内容
SITXCCS015Enhance customer service experiences(顧客体験の向上)
SITXCCS016Develop and manage quality customer service practices(サービス品質の設計と管理)
SITXCOM010Manage conflict(コンフリクト対応)
SITXFIN009Manage finances within a budget(予算内での財務管理)
SITXFIN010Prepare and monitor budgets(予算の作成と監視)
SITXGLC002Identify and manage legal risks and comply with law(法的リスクの管理と法令遵守)
SITXHRM008Roster staff(シフト編成)
SITXHRM009Lead and manage people(人の指導とマネジメント)
SITXMGT004Monitor work operations(業務オペレーションの監督)
SITXMGT005Establish and conduct business relationships(取引関係の構築)
SITXWHS007Implement and monitor work health and safety practices(労働安全衛生)

実習(Work Placement)

調理系の資格には、実際の営業厨房での勤務が到達基準として組み込まれています。TAFE NSW は学内のトレーニング・レストランと外部の提携先の双方を使って、この時間を確保します。日本の専門学校の「校内実習中心」とは、ここが最も大きく違う点です。詳細は TAFE NSW のコースページをご覧ください。

② このコースで就ける職種JOB OUTCOMES & ANZSCO

コース名だけでは、実際にどの求人に応募できるのかが分かりません。ここでは ANZSCO(豪州・NZ標準職業分類)のコードで整理します。ANZSCO コードは、求人検索・技能査定・ビザ申請のすべてで共通の「職種の背番号」です。

ANZSCO職種名主な資格要件(ANZSCO 上の目安)このコース群との対応
351311Chef(シェフ)AQF Certificate III 以上、または3年以上の関連実務SIT40521 Certificate IV in Kitchen Management が標準の対応資格
351411Cook(コック)AQF Certificate III 以上、または3年以上の関連実務SIT30821 Certificate III in Commercial Cookery
141111Café or Restaurant ManagerAQF Associate Degree/Advanced Diploma/Diploma、または3年以上の関連実務SIT50422 Diploma / SIT60322 Advanced Diploma of Hospitality Management
141311Hotel or Motel Manager同上SIT50422 / SIT60322(宿泊業側に進む場合)
351111Baker(ベーカー)AQF Certificate III 以上製パン専門の別コース(FBP 系)が該当。本コース群では選択ユニットで基礎に触れる程度
351112Pastrycook(パティシエ)AQF Certificate III 以上Patisserie 専門の別コースが該当。Cert IV の選択グループ C で基礎に触れられます

現場で実際に使われる職位(求人票の表記)

Seek などの求人票では、ANZSCO のコード名ではなく厨房内の職位で書かれています。対応関係はおおむね次のとおりです。

コース選びの実務的な結論。「シェフになりたい」なら SIT40521 まで。「いずれ自分の店を持ちたい、または店舗経営側に回りたい」なら SIT50422/SIT60322 まで。ビザまで含めて考えるなら、後述のとおりCert IV を通ることがほぼ必須です。

③ ビザ対応職種としての扱い(適用 subclass)VISA PATHWAYS

オーストラリアの就労・移住ビザは、「どのリストに、その職業コードが載っているか」で使えるビザが決まります。調理・ホスピタリティ分野は、この点で職種ごとの差が非常に大きい分野です。

職業(ANZSCO)CSOL
(482/186)
MLTSSL
(189/190/491/485)
使える可能性のある subclass技能査定機関
Chef 351311掲載掲載482 Core Skills/186 Direct Entry/189/190/491/485 Post-VocationalTRA(Trades Recognition Australia)
Cook 351411掲載非掲載482 Core Skills/186 Direct Entry(州指名や独立移住には使えません)TRA
Café or Restaurant Manager 141111非掲載非掲載STSOL のみ掲載(190/491 の州推薦経由)※CSOL・186 Direct Entry・MLTSSL にはいずれも非掲載VETASSESS
Hotel or Motel Manager 141311掲載非掲載482 Core Skills/186 Direct EntryVETASSESS
ここがこの分野の要点です。Chef 351311 は、調理・ホスピタリティ関連の職業のなかで CSOL と MLTSSL の両方に載っている職種です。CSOL は雇用主が支える 482/186 のための一覧、MLTSSL は 189(独立技術移住)・190(州指名)・491(地方指定)そして 485 の Post-Vocational Education Work stream で必要になる一覧です。
つまり Cook で止まると、雇用主に支えてもらう道しか残らないのに対し、Chef まで進むと自分で申請できる道も残るという違いになります。この差が、Certificate III で終えるか Certificate IV まで進むかの判断に直結します。

卒業直後に使う subclass 485(Temporary Graduate)

subclass 482(Skills in Demand)で注意すべき「Caveat」

Caveat 4 — 限定サービス型の店舗は指名できません。Chef・Cook・Café or Restaurant Manager には、482 の指名時にcaveat(条件付き制限)が設定されています。ファストフード店、テイクアウト専門店、限定的なメニューしか提供しない店舗、ドライブスルーなどでのポジションは、指名の対象外とされます。
実務上の意味は明快です。就職先の「業態」がビザの成否を左右するということです。当社では、就労を見据える方には最初の段階からこの点を前提に、実習先・アルバイト先の選び方までご相談を受けています。
日本国籍の方に有利な点。482 の申請にあたり技能査定(TRA の Trades Recognition Service)を必須とする国籍は、法令上の指定(IMMI 18/039)で限定列挙されています。日本のパスポートをお持ちの方は、この必須指定の対象に含まれていません。手続き上の負担が一つ少ない、という実務的な利点があります。
ただし 189/190/491 といった技術移住の申請では、国籍にかかわらず TRA の技能査定が必要です。混同しやすい部分なので、当社の登録移民代理人が個別にご説明します。

※ CSOL は Migration (Specification of Occupations—Subclass 482 Visa) Instrument 2024(F2024L01620)、MLTSSL/STSOL/ROL は Migration (LIN 19/051) Instrument 2019(F2019L00278)に基づきます。いずれも随時改定されるため、申請時点の最新版でのご確認が必要です。

④-A オーストラリアの就職状況と賃金AUSTRALIA: DEMAND & PAY

需要の背景

オーストラリアのホスピタリティ産業は、観光・移民・外食文化の三つに支えられた大きな雇用の受け皿です。とくにシドニーは、日本食・韓国料理・イタリアン・モダンオーストラリアンが並立する多国籍な外食市場で、「日本人であること」が調理職では実際に強みとして扱われる数少ない分野でもあります。

需給の実勢は年ごとに動きます。当社では特定の年の「人手不足リスト上の評価」を断定的に掲げることはしていません。かわりに、ご自身で確認できる一次情報の場所をお示しします。

賃金の「決まり方」が日本と違います

オーストラリアの賃金を理解するうえで最も重要なのは、金額そのものより賃金が法令で下支えされているという構造です。飲食店で働く場合、Restaurant Industry Award 2020(MA000119)という産業別の裁定(Award)が最低条件を定めており、雇用主はこれを下回れません。

最低賃金職位(Food and Beverage Attendant Grade 1〜5、Cook Grade 1〜5 等)ごとに時給の下限が定められています
労働時間フルタイムは週38時間が基準。1日の労働は原則11.5時間を上限とする定めがあります
勤務間インターバルシフトとシフトの間に最低10時間の休息を確保する定めがあります
割増(Penalty rates)土曜・日曜・祝日・深夜の勤務には割増率が適用されます。日曜と祝日の割増は特に大きく、実収入に効きます
時間外週38時間を超える労働には時間外の割増が適用されます

実際の賃金水準は雇用主・地域・職位で幅がありますので、当社では金額を断定的に掲載しません。かわりに、ご自身で今の相場を確認する方法をお勧めしています。

留学準備の段階でやっておくと効く作業。Seek で「Chef」「Chef de Partie」「Sous Chef」をシドニー・メルボルンで検索し、20件ほどの給与レンジと応募条件を書き出してみてください。求められている資格(Certificate IV の有無)、必要な経験年数、ビザの条件("must have full working rights" など)が、驚くほど具体的に書かれています。これは学生ビザ申請時の Genuine Student の説明でも、そのまま根拠として使えます。

④-B 日本での就職状況と賃金JAPAN: DEMAND & PAY

比較の相手として、日本の飲食・宿泊分野の状況を政府統計で確認します。ここは「オーストラリアの方が良い」と煽るための場所ではなく、何が構造的に違うのかを冷静に見るための場所です。

賃金水準

宿泊業・飲食サービス業の所定内給与277.2 千円/月
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」。産業大分類のなかで最も低い水準にあります。
調理師(job tag)職業情報提供サイト job tag の「調理師」ページで、平均年収・有効求人倍率・労働時間が公開されています(厚生労働省 job tag
人手不足飲食・宿泊は日本国内でも慢性的な人手不足業種であり、求人自体は豊富です。問題は「求人の量」ではなく「賃金と労働時間の水準」にあります。

労働時間をめぐる構造

厚生労働省の令和7年版「過労死等防止対策白書」では、重点的に調査・分析を行う業種の一つとして外食産業が挙げられています。長時間労働と深夜勤務が常態化しやすい業種構造が、政策側からも課題として認識されている、ということです。

この比較から言えることは、一つだけです。「日本の飲食業がダメで、オーストラリアが良い」という単純な話ではありません。違うのは賃金と労働時間の下限が、誰によって、どのくらいの強さで守られているかという制度の設計です。オーストラリアでは Restaurant Industry Award という産業別の裁定が最低時給・週38時間・勤務間インターバル10時間・週末割増を法的に下支えします。同じ「調理の仕事」でも、置かれる制度の枠組みが違います。
もちろん豪州にも賃金未払いの問題は存在します。だからこそ、Fair Work Ombudsman という公的な申立先があり、当社でも渡航前に「自分の最低時給を自分で計算できる状態」にしておくことをお勧めしています。

日本の資格との関係

日本で調理の仕事に就くための国家資格は調理師免許です。取得ルートは二つあります。

重要なのは、日本の調理師免許とオーストラリアの Certificate IV は互いに自動的には認められないという点です。豪州で Chef として技能査定を受ける場合は TRA の基準に沿った評価となり、日本の調理師免許はそれ自体では代替になりません。逆に、豪州の Certificate IV を持って帰国しても日本の調理師免許にはなりません。「どちらで働くつもりか」を先に決めることが、遠回りを避ける最短の方法です。

⑤ 日本の同種の専門学校(比較用)COMPARABLE SCHOOLS IN JAPAN

「日本で調理の専門学校に行く」という選択肢と、正面から比べていただくための情報です。以下は日本を代表する調理師養成施設で、どちらも都道府県知事の指定を受けています。

服部栄養専門学校(東京・代々木)

調理師本科(1年)/調理ハイテクニカル経営学科(2年)/製菓・パン
都道府県知事指定の調理師養成施設。卒業により調理師免許の申請資格。

日本の調理教育の代表的存在で、栄養学と調理を両輪で扱うカリキュラムに特色があります。国内の飲食・ホテル業界への就職ネットワークが厚く、「日本国内でキャリアを積む」前提なら有力な選択肢です。

服部栄養専門学校 学校サイト

辻調理師専門学校(大阪・阿倍野)

調理師本科(1年)/高度調理技術マネジメント学科(2年)/フランス・イタリア校への留学課程
都道府県知事指定の調理師養成施設。辻調グループ。

日本料理・西洋料理・中国料理を体系的に扱う規模の大きい養成施設で、フランス・イタリアの姉妹校を使った海外課程を持つ点が特徴です。「海外で学ぶ」ことを日本の学校経由で実現したい方の比較対象になります。

辻調理師専門学校 学校サイト

比べるべきは「学費」ではなく「卒業後に手元に残るもの」です。日本の調理師専門学校の1年制課程は、学費・教材費・実習費を含めると決して安くありません。日本の学校を出れば調理師免許+日本の就職ネットワークが残り、TAFE NSW を出れば Certificate IV(豪州で Chef として通用する資格)+英語の実務経験+就労ビザの選択肢が残ります。どちらが優れているかではなく、どちらの市場で働くのかで決まります。

⑥ オーストラリアで学ぶ価値と、日本との違いWHY AUSTRALIA

比較の軸日本の調理師専門学校TAFE NSW(SIT40521 ほか)
学ぶ内容の設計学校ごとにカリキュラムを設計産業側が定めた全国共通の到達基準(Training Package)。同じコード=同じ到達水準
実習の場校内実習が中心営業している厨房での勤務が到達基準に組み込まれている
資格の通用範囲日本国内(調理師免許)オーストラリア全州で共通の国家資格。ビザ・技能査定の場面でそのまま使われる
在学中の就労アルバイトは可能だが、賃金は日本の水準学生ビザの就労枠内で、Award に下支えされた賃金で働ける
卒業後の滞在Chef 351311 経由で subclass 485/482/186/189/190/491 の検討余地がある
言語日本語英語。厨房の指示・発注・食品安全書類のすべてが英語

3つの「違い」

違い①:資格が「就労の条件」として実際に機能します。豪州の求人票には "Certificate IV in Commercial Cookery or equivalent required" のような記載が普通に並びます。資格は履歴書の飾りではなく、応募の可否とビザの可否を左右する実務上の要件です。学んだものがそのまま入場券になる、という関係が明瞭です。
違い②:厨房の共通言語が英語です。英語で発注し、英語で食品安全記録を書き、英語で新人に教える。この経験は、日本に戻った場合でもインバウンド需要の大きいホテル・レストラン業界で明確な差になります。「英語ができる調理人」は、日本市場でも豪州市場でも少数派です。
違い③:時間の使い方が違います。週38時間・勤務間10時間の休息・週末割増という枠組みは、単に楽をするための仕組みではありません。働きながら学び続けられるだけの余力を制度として残すという発想です。Diploma・Advanced Diploma まで進んで店舗経営側に回っていく人が多いのは、この余力があるからでもあります。

入学条件・英語条件ENTRY REQUIREMENTS

学歴日本の高校卒業相当が基準です。Diploma/Advanced Diploma に直接入る場合は、下位資格の修了または関連する実務経験が求められることがあります。
英語(目安)Certificate・Diploma レベルは IELTS 5.5 前後(各バンドの下限指定あり)。コースと年度により条件が異なるため、必ず最新の TAFE NSW の入学条件ページをご確認ください。
年齢原則18歳以上。
その他厨房での実習があるため、立ち仕事・長時間の作業に耐えられる健康状態が前提になります。
英語条件が届いていない方へ。TAFE NSW は自校の語学部門を持っており、語学コース+本コースのパッケージで申請できます。この形にすると、渡航前に IELTS のスコアを揃えられなくても入学の見通しが立ちます。開講キャンパス、General English と EAP の違い、必要な週数の考え方は次のページにまとめています。
TAFE NSW の語学コース(提携語学プログラム一覧)

費用と期間FEES & DURATION

以下は TAFE NSW International が公表しているコース別の学費です。年度により改定されますので、お申し込み時点の正式な金額は必ず当社からのお見積りでご確認ください

コース期間CRICOS入学時期公表されている学費(総額)
SIT30821 Certificate III in Commercial Cookery1年109770H2月・7月AUD 20,400 〜
SIT40521 Certificate IV in Kitchen Management1年109633F2月・7月AUD 22,900 〜
SIT50422 Diploma of Hospitality Management1年(パッケージ時0.5年)112061M2月・7月(Ultimo は3月・9月も)AUD 17,300 〜
SIT60322 Advanced Diploma of Hospitality Management1.5年(パッケージ時0.5年)112059Eお問い合わせくださいAUD 25,875(単独)/ 8,625(パッケージ時)

※ 開講キャンパス:Cert IV は Hamilton・Kingscliff・Kingswood・Ryde・Ultimo・Wollongbar ほか。Diploma は Ultimo・Ryde・Campbelltown・Wollongong ほか。年度により変わります。
※ 上記のほか、教材費・OSHC(留学生健康保険)・生活費・渡航費が別途必要です。当社ではご希望のコースとキャンパスに合わせて、総額の見積りを無料で作成します。

進学モデル(例)

※ ビザの可否は、そのときの法令・職業リスト・州の指名条件・ご本人の状況で変わります。上記は制度の全体像を示すモデルであり、個別の見通しは当社の登録移民代理人がお伺いしたうえでお伝えします。

よくあるご質問FAQ

Q. 調理の経験がまったくありません。大丈夫ですか。 未経験からの入学が前提のコースです。Certificate III/IV は包丁の扱いから始まります。むしろ課題になるのは英語で、厨房では指示が速く飛びます。入学前に語学コースを挟むかどうかは、率直にご相談ください。
Q. 日本の調理師免許を持っています。単位の免除はありますか。 RPL(既習事項の評価)という仕組みがあり、実務経験と保有資格を提出して評価を受けられる場合があります。ただし日本の調理師免許が自動的に読み替えられるわけではなく、実際に何ができるかの証拠(職務内容の証明、写真、雇用証明など)が求められます。個別に TAFE NSW へ照会します。
Q. Certificate III だけで十分ではないですか。 「豪州で1年学んで調理の基礎を身につけて帰国する」ことが目的なら十分です。ただし就労と滞在を視野に入れるなら、Certificate IV まで進むことをお勧めします。理由は本文③のとおりで、Cook 351411 は MLTSSL に載っていないため、雇用主に支えてもらう道以外が閉じてしまいます。
Q. 在学中にアルバイトはできますか。 学生ビザには就労枠があります(原則2週間で48時間、休暇期間は上限なし)。調理分野は現場経験がそのまま履歴書になるため、学業に支障のない範囲での就労は理にかなっています。ただし就労枠の超過はビザに直接影響しますので、必ず範囲内で。
Q. ファストフード店で就職すればビザは取れますか。 482 の指名では caveat 4 により、ファストフード店・テイクアウト専門店・限定メニューの店舗などは対象外とされています。就職先の業態が結果を左右しますので、就労を見据える方は最初からこの前提で店選びをしてください。
Q. 家族を連れて行けますか。 学生ビザには配偶者・子どもを帯同する制度があります。ただし主申請者の就学レベル、資金証明、扶養者の就労可能時間など条件が細かく、近年の制度改定の影響も大きい部分です。ご家族の事情を含めて、個別にご相談ください。
Q. 卒業後に必ず永住できますか。 そのような保証は誰にもできません。当社もお約束はしません。できるのは、制度の現状を正確にお伝えし、どの条件が自分に足りていて何が足りないかを一緒に確認することです。合わないと判断した場合は、その理由もお伝えします。

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当社には Registered Migration Agent(登録移民代理人・MARN 0637738)が在籍しており、ビザに関するご相談は当該代理人が担当します。本ページはコース選びの参考としての一般情報であり、個別のビザ申請に関する助言ではありません。職業リスト(CSOL・MLTSSL 等)、州指名の条件、賃金基準、英語要件はいずれも随時改定されます。掲載内容は 2026年7月時点で公開情報から確認したものであり、ご検討の際は必ず最新の情報をご確認ください。学費・入学条件は TAFE NSW の定めによります。

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