ビジネス・会計は、留学相談で最も多く名前が挙がる分野です。同時に、「ビジネスを学べば就労ビザや永住につながる」という誤解が最も多い分野でもあります。このページは、その誤解を先に外すところから始めます。読み進めるのがつらい内容が最初に来ますが、渡航してから知るより、いま知っていただくほうがずっといいと弊社は考えています。そのうえで、ビジネス Diploma を「学士への足がかり」として使うという、現実的で有効な使い方を後半でご説明します。
1. ビジネス系の Diploma は、永住に直結しません。
これがこのページで最もお伝えしたいことです。ビジネス分野の職業の多くは、そもそも永住に使える職業リストに載っていないか、載っていても実質的に「学士+数年の実務経験」が前提になっていると読める設計です。たとえば ANZSCO 551111 Bookkeeper(簿記係)は、弊社が確認した限り CSOL・186 Direct Entry・MLTSSL・STSOL・ROL のいずれにも見当たりませんでした。会計職(221111 など)はリストに載っていますが、その先に技能評価という高い壁があります(下の 2 番)。「ビジネス系の Diploma を取れば道が開ける」という説明を受けたことがある方は、その前提を一度お確かめください。
2. 会計の技能評価(CPA Australia / CA ANZ / IPA)は、学士以上が原則です。Diploma 単独では評価が通らないと読める記載です。
ANZSCO 221111 Accountant (General) などで永住系ビザに進むには、CPA Australia・Chartered Accountants Australia and New Zealand(CA ANZ)・Institute of Public Accountants(IPA)のいずれかによる技能評価が必要とされています。CPA Australia は移住査定の要件として「少なくともオーストラリアの学士号に相当する学歴」を求めると公表しています。つまり FNS50222 Diploma of Accounting を修了しただけでは、この評価に進めないという理解になります。加えて英語は IELTS Academic で4技能すべて 7.0 相当が求められると公表されており、日本のパスポート保持者は英語免除の対象国に含まれていません。
3. Diploma だけでは、subclass 485(卒業生ビザ)の Post-Vocational Education Work stream に進めない可能性が高いです。
Diploma で申請しうる 485 の Post-Vocational Education Work stream は、指名職業が MLTSSL に載っていること・申請時 35歳以下であることが条件とされています。会計職(221111 / 221112 / 221113)は MLTSSL に載っているものの、そこに指名するには技能評価が要り、その技能評価が学士以上を求める——という循環に入ります。一方、ビジネス管理系の 512111 Office Manager・111111 Chief Executive or Managing Director・132211 Finance Manager は、弊社が確認した範囲では MLTSSL に見当たりませんでした。ビジネス分野が「485 の入口で詰まる」と言われるのは、この構造によります。
4. ブリスベン(South Bank キャンパス)は、移住上の地方区分に入りません。
Department of Home Affairs の designated regional area の区分では、ブリスベンは Category 1(Major Cities)に分類されると公表されています。地方加点(subclass 491 の 15点)や地方枠の対象にはならないという理解です。今回扱うビジネス・会計コースは、弊社が確認した範囲ではほぼ South Bank 開講でした。「クイーンズランドだから地方扱い」ではありません。
5. 学費について、弊社が確認できた値と学校の掲載値がずれています。断定しません。
Diploma of Accounting(FNS50222)単体の留学生学費は、弊社が確認していた AUD 3,600 に対し、TAFE Queensland の国際学生向け料金表(2026年7月23日更新と表示)では AUD 3,750 と読めました。Certificate IV in Accounting and Bookkeeping(FNS40222)も AUD 4,700 に対し AUD 4,900 です。どちらが正しいと弊社は断定しません。両方を併記し、お申し込みの時点で学校へ照会します。なお、この 2 コースが他と比べて安いのは期間が 6か月しかなく、かつ先行して他の資格・単位を持っていることが入学の前提になっているためと読めます。ゼロから始める方がこの価格で 1 年学べるという意味ではありません。
それでも、この分野をクイーンズランドで学ぶ意味はあります。ただし目的の置き方を変える必要があります。
一つは 学士への足がかりとしての使い方です。オーストラリアの Diploma は AQF レベル5、Advanced Diploma はレベル6で、学士(レベル7)の 1 年目・2 年目に単位認定されて進める設計が広く運用されています。TAFE Queensland も進学に向けた道筋を案内しています。永住を本気で考えるなら、Diploma で止めずに学士まで行く——これが、遠回りに見えて最も確度の高い順路です(詳しくはオーストラリアの大学進学のページへ)。
もう一つは 実務スキルと英語での職務経験です。BAS(事業活動報告書)や豪州の会計ソフト運用まで踏み込む FNS 系のユニットは、日本の簿記学習とは別種の実務性を持ちます。日本に戻って外資系・貿易系の経理を目指す方には、この実務性が効きます。
このページの内容は 2026年7月時点で弊社が確認できた公開情報に基づく整理です。学費・入学条件・開講キャンパス・ビザ関連の要件はいずれも変更されます。実際のお申し込み・出願の前に、必ず最新情報をご確認ください。
| 提供機関 | TAFE Queensland(RTO 0275 / CRICOS 03020E / 高等教育 PRV13003) |
| 主なコース | ビジネス系ダブルDiploma 2種(BSB50120 + BSB50420 / BSB50120 + BSB50620)、会計系 3 資格パッケージ(FNS30322 → FNS40222 → FNS50222)、会計 2 コースの単体入学 |
| 開講キャンパス | South Bank(ブリスベン)が中心。BSB50120 + BSB50420 のみ Cairns(ケアンズ)でも開講と読めます。コースごとに開講地が違うため、必ず個別確認が必要です。 |
| 期間 | ビジネス系ダブルDiploma:1年(フルタイム)/会計系 3 資格パッケージ:18か月(各6か月ずつ順次)/会計単体:各6か月 |
| 入学時期 | 2026年7月13日、2027年1月27日、2027年7月12日(コース・年度により異なります) |
| 英語条件(留学生) | Academic IELTS 6.0(各バンド 5.5 以上)または同等、と公表されています |
| 学歴条件(留学生) | ビジネス系ダブルDiploma:高校卒業(Year 12 相当)/会計系パッケージ:Year 10 相当かつ 17歳以上、と読めます |
| 留学生学費(確認できた範囲) | BSB50120 + BSB50420:AUD 17,200(2026年7月開講)/ AUD 17,800(料金表・2027年開講) BSB50120 + BSB50620:AUD 17,400 〜 19,000(開講回により変動と読めます) 会計3資格パッケージ:AUD 14,700 〜 15,250(内訳 6,600 + 4,900 + 3,750) FNS40222 単体:AUD 4,700(弊社確認)/ 4,900(料金表) FNS50222 単体:AUD 3,600(弊社確認)/ 3,750(料金表) |
| 主な ANZSCO | 221111 Accountant (General)/221112 Management Accountant/221113 Taxation Accountant/221213 External Auditor/551111 Bookkeeper/512111 Office Manager/132211 Finance Manager/111111 Chief Executive or Managing Director |
| 永住との距離 | 会計職はリスト掲載あり。ただし技能評価が学士以上を求めるため、Diploma 単独では届かないという理解です。ビジネス管理系は MLTSSL 非掲載が中心です。 |
| 現実的な使い方 | (1) 学士(Bachelor)への単位認定つき進学の足がかり (2) 日本帰国後の経理・国際業務に向けた実務スキルと英語環境での学習経験 |
出典:TAFE Queensland|Course Price List for International Students、各コース個別ページ(下の「出典一覧」に列挙)。金額は AUD、予告なく変更されると明記されています。
TAFE Queensland のビジネス・会計は、大きく二系統に分かれます。ひとつは BSB(Business Services Training Package)系のビジネス管理・リーダーシップ・マーケティング。もうひとつは FNS(Financial Services Training Package)系の会計・簿記です。この二つは、学ぶ内容も、ビザ上の扱いも、日本に戻ったときの評価のされ方も、まったく違います。まずそこを分けて見てください。
Diploma of Business(BSB50120)と Diploma of Leadership and Management(BSB50420)を 1 年で 2 つ取る組み合わせです。TAFE Queensland のコースページでは、2 資格を合わせて 11 のコアユニット(BSB50120 が 5、BSB50420 が 6)と、13 の選択肢から選ぶ選択ユニットで構成されると読めました。
| 区分 | ユニットコード | 内容(弊社訳) |
|---|---|---|
| BSB50120 コア | BSBCRT511 | 他者の批判的思考を育てる |
| BSBFIN501 | 予算と財務計画を管理する | |
| BSBOPS501 | 事業資源を管理する | |
| BSBSUS511 | サステナビリティに関する職場方針と手順を策定する | |
| BSBXCM501 | 職場のコミュニケーションを主導する | |
| BSB50420(Leadership and Management)側のコア 6 ユニットについては、弊社はコード単位まで確認できませんでした。「確認できなかったこと」に記載します。 | ||
単体の Diploma of Business(BSB50120)は、コア 5 + 選択 7(20 候補から)= 計 12 ユニットと公表されています。選択ユニットには採用、マーケティング、プロジェクト管理、チーム運営などが並びます。
Diploma of Business と Diploma of Marketing and Communication(BSB50620)の組み合わせです。こちらは South Bank 開講のみと読めました。入学前提が他より重い点に注意が必要です。TAFE Queensland は、この組み合わせについて先行ユニット(BSBCMM411、BSBCRT412、BSBMKG433、BSBMKG435、BSBMKG439、BSBWRT411)または BSBSS00107 Marketing and Communication Foundations Skill Set、あるいは 2 年以上の関連職務経験を求めると読める記載を出しています。
| ユニットコード | 内容(弊社訳) |
|---|---|
| BSBCRT511 | 他者の批判的思考を育てる |
| BSBFIN501 | 予算と財務計画を管理する |
| BSBOPS501 | 事業資源を管理する |
| BSBMKG541 | マーケティング機会を特定・評価する |
| BSBMKG552 | マーケティング・コミュニケーション計画を設計する |
上表は TAFE Queensland のコースページに掲載されていたコアユニットの一部です。全ユニットの一覧までは弊社で確認できていません。マーケティング分野をより詳しく見たい方は TAFE QLD ビジネス・マーケティングのページもあわせてご覧ください。
会計はゼロから始める場合、Certificate III → Certificate IV → Diploma を 6か月ずつ、計 18か月かけて順に積む設計になっています。TAFE Queensland はこの 3 つをひとつのパッケージとして留学生に提供していると読めました。開講は South Bank、授業はおおむね 8 割が対面・2 割がオンライン、フルタイムで週最大 4 日と読める記載です。
| 段階 | コード / CRICOS | ユニット数 | 期間 | 留学生学費(料金表) |
|---|---|---|---|---|
| Certificate III in Accounts Administration | FNS30322 / 110034H | 11(コア7+選択4) | 6か月 | AUD 6,600 |
| Certificate IV in Accounting and Bookkeeping | FNS40222 / 109980J | 13(コア10+選択3) | 6か月 | AUD 4,900(弊社確認値 4,700) |
| Diploma of Accounting | FNS50222 / 112112E | 11(コア7+選択4) | 6か月 | AUD 3,750(弊社確認値 3,600) |
| 3 資格パッケージ合計 | AUD 14,700 〜 15,250 | |||
| コード | 内容(弊社訳) |
|---|---|
| BSBTEC302 | デジタル技術を使ってデータを設計・作成する |
| FNSACC321 | 財務記録を処理する |
| FNSACC322 | 売掛・買掛を管理する |
| FNSACC412 | 会計手続の準備を行う |
| FNSACC414 | 財務諸表を作成する |
| FNSACC418 | 組織の財務報告を作成する |
| FNSACC421 | 会計ソフトウェアを運用する |
| FNSACC426 | 期末調整仕訳の作成に必要な情報を整える |
| FNSTPB411 | 給与に関する業務を完了する |
| FNSTPB412 | 事業活動報告書(BAS)および分割報告書を作成する |
FNSTPB411 / FNSTPB412 は、オーストラリアの Tax Practitioners Board(TPB)が BAS agent 登録の学習要件として位置づけていると読めるユニットです。日本の簿記学習には対応物がありません。ここが「豪州で会計を学ぶ意味」のひとつです。
| コード | 内容(弊社訳) |
|---|---|
| BSBTEC402 | スプレッドシートを設計・作成する |
| FNSACC521 | 財務報告を作成する |
| FNSACC522 | 予算を作成・管理する |
| FNSACC523 | 財務業績を評価するための分析を行う |
| FNSACC524 | 法人向けの申告書類を作成する |
| FNSACC526 | 財務報告のための内部統制を実装・維持する |
| FNSACC527 | 財務報告のための管理会計情報を提供する |
FNS50222 を「単体で」申し込めるのは、前提を満たす方だけです。TAFE Queensland は Diploma of Accounting の入学要件として、FNSACC321・FNSACC322・FNSACC418・FNSACC421 の 4 ユニット(または FNSSS00014 Accounting Principles Skill Set、または FNS40222 の修了)を求めると読める記載を出しています。つまり AUD 3,600 / 3,750 という金額は「Certificate IV まで済んでいる人が、残り 6か月分だけ払う金額」です。会計の学習歴がない方がこの金額で始められる、という意味ではありません。ここは誤解が生まれやすい箇所なので、繰り返してお伝えします。
FNS60222 Advanced Diploma of Accounting は AQF レベル6の資格で、3 コアユニット(FNSACC634・FNSINC611・FNSINC612)+ 選択 11 の計 14 ユニットで構成されると公表されています。ただし弊社が TAFE Queensland の国際学生向け料金表を確認した範囲では、このコースの掲載を見つけられませんでした。留学生向けに開講されているかどうかを、弊社は確認できていません。「確認できなかったこと」に記載します。
なお、Advanced Diploma まで進んでも AQF レベル6であり学士(レベル7)ではありません。CPA Australia などの技能評価が求める「学士相当」には届かないという理解になります。
キャンパスはコースごとに違います。TAFE Queensland は州内に多数のキャンパスを持ちますが、すべてのコースがすべてのキャンパスで開講されるわけではありません。今回のビジネス・会計系について弊社が確認できた範囲では、留学生向けの開講はSouth Bank(ブリスベン)が中心で、BSB50120 + BSB50420 のみ Cairns にも開講と読めました。「ゴールドコーストで会計を学びたい」といったご希望がある場合は、そのキャンパスでその年度に開講されるかを個別に照会する必要があります。
ここでいう「就ける」は、求人に応募できる職種という意味です。ビザが取れる職種という意味ではありません。その区別は次のセクション(③)で扱います。
| ANZSCO | 職業名 | Skill Level | 技能評価機関 | 想定される学歴要件 |
|---|---|---|---|---|
| 221111 | Accountant (General)(会計士・一般) | 1 | CPA Australia / CA ANZ / IPA | 学士以上(技能評価の要件として) |
| 221112 | Management Accountant(管理会計士) | 1 | CPA Australia / CA ANZ / IPA | 学士以上 |
| 221113 | Taxation Accountant(税務会計士) | 1 | CPA Australia / CA ANZ / IPA | 学士以上 |
| 221213 | External Auditor(外部監査人) | 1 | CPA Australia / CA ANZ / IPA | 学士以上 |
| 551111 | Bookkeeper(簿記係) | 4 | 弊社では確認できませんでした | Certificate III / IV 相当 |
| 551211 | Accounts Clerk(経理事務) | 4 | 弊社では確認できませんでした | Certificate III 相当 |
| 512111 | Office Manager(オフィスマネージャー) | 2 | VETASSESS(Group C) | Diploma / Advanced Diploma / 准学士、または 3 年以上の関連実務 |
| 132211 | Finance Manager(財務マネージャー) | 1 | CPA Australia / CA ANZ / IPA | 学士以上(caveat 14 が付されると読めます) |
| 111111 | Chief Executive or Managing Director | 1 | IML(Institute of Managers and Leaders) | 学士以上と相当の職歴(caveat 5 が付されると読めます) |
Diploma を出た直後の現実的な着地点は、551111 Bookkeeper・551211 Accounts Clerk のあたりです。ANZSCO の skill level でいえば 4、つまり Certificate II 〜 III 相当と位置づけられる層です。そして 551111 Bookkeeper は、弊社が確認した限りいずれの職業リストにも載っていませんでした。「会計の Diploma を出れば会計士(221111)として扱われる」ということはありません。221111 は skill level 1 の職業で、学士以上と技能評価が前提になります。
Skill Level は ANZSCO 上の分類であり、実際の求人条件とは一致しないことがあります。技能評価機関の情報は 2026年7月時点で弊社が確認できた範囲です。
ここが最も重要なセクションです。リストごとに、掲載されているか・いないかを分けてお示しします。載っていないものは「載っていない」とはっきり書きます。
| ANZSCO / 職業 | CSOL (LIN 24/089) | 186 DE (LIN 24/093) | MLTSSL (LIN 19/051) | STSOL (LIN 19/051) | ROL (LIN 19/051) |
|---|---|---|---|---|---|
| 221111 Accountant (General) | 掲載 | 掲載 | 掲載 | 非掲載 | 非掲載 |
| 221112 Management Accountant | 掲載 | 掲載 | 掲載 | 非掲載 | 非掲載 |
| 221113 Taxation Accountant | 掲載 | 掲載 | 掲載 | 非掲載 | 非掲載 |
| 221213 External Auditor | 掲載 | 掲載 | 掲載 | 非掲載 | 非掲載 |
| 132211 Finance Manager | 掲載 | 未確認 | 非掲載 | 掲載 | 非掲載 |
| 512111 Office Manager | 掲載 | 未確認 | 非掲載 | 未確認 | 掲載と読めます |
| 111111 Chief Executive or Managing Director | 掲載 | 未確認 | 非掲載 | 未確認 | 掲載と読めます |
| 551111 Bookkeeper | 非掲載 | 非掲載 | 非掲載 | 非掲載 | 非掲載 |
CSOL については Department of Home Affairs 掲載の Core Skills Occupation List(PDF)で 221111・221112・221113・221213・132211・512111・111111 の記載を弊社で確認しました。551111 Bookkeeper は同 PDF に見当たりませんでした。MLTSSL / STSOL / ROL は LIN 19/051(F2019L00278)、186 Direct Entry は LIN 24/093(F2024L01618)が根拠となる告示です。「未確認」と表示した欄は、弊社が最終確認に至らなかった項目です。掲載されている・いないのどちらとも断定しません。
この表から読み取れること(弊社の整理)
会計職で技能評価を受けられる機関は、CPA Australia・Chartered Accountants Australia and New Zealand(CA ANZ)・Institute of Public Accountants(IPA)の 3 つとされています。いずれか 1 つに申請します。
| 学歴要件 | CPA Australia は移住査定について「少なくともオーストラリアの学士号に相当する学歴」を求めると公表しています。Diploma(AQF5)・Advanced Diploma(AQF6)はこれに当たらないという理解です。 |
| 科目要件 | 会計・監査・税務・財務管理など、指定された知識領域(competency areas)を学歴の中で満たしているかが審査されると読めます。日本の大学の商学部・経営学部を出ていても、オーストラリアの税法・会社法の科目が不足していると判定されることがあります。その場合は補完科目の履修を求められることがあります。 |
| 英語要件 | CPA Australia は IELTS Academic で 4 技能すべて 7.0、TOEFL iBT で Listening 22 / Reading 22 / Writing 26 / Speaking 24、PTE Academic で Listening 58 / Reading 59 / Writing 69 / Speaking 76(2025年8月7日以降の受験)を求めると公表しています。有効期間は 3 年、自宅受験版は認められないとされています。 |
| 英語免除 | カナダ・ニュージーランド・アイルランド・英国・米国のパスポート保持者などに免除の記載がありますが、日本は対象に含まれていません。日本の方は英語試験が必要という理解です。 |
IELTS Academic の 4 技能すべて 7.0 という水準を、実感としてお伝えします。これは TAFE のコース入学条件(Overall 6.0・各バンド 5.5)とは別次元の要求です。特に Writing 7.0 は、日本人受験者にとって最も時間がかかる項目のひとつです。「会計の Diploma を出てから考える」ではなく、「学士まで行き、並行して英語を 7.0 まで上げる」という 4〜5 年計画で見ておく必要があります。この時間軸を最初にご理解いただいたうえで、それでも進む価値があるかを一緒に考えたいと弊社は思っています。
| ストリーム | 対象となる学歴 | 職業リストの要件 | 年齢 | 期間 |
|---|---|---|---|---|
| Post-Vocational Education Work stream | Diploma / Advanced Diploma / 職業資格 | 指名職業が MLTSSL に載っていることとされています | 申請時 35歳以下 | 18か月 |
| Post-Higher Education Work stream | 学士・コースワーク修士など | 職業リストの要件はないとされています | 申請時 35歳以下(一部例外あり) | 学士・修士で 2 年 |
ビジネス・会計の Diploma 修了者が 485 を目指す場合、Post-Vocational Education Work stream に該当します。ここで「MLTSSL 掲載職業を指名し、その職業の技能評価に合格していること」が求められると読めます。会計職は MLTSSL にありますが、その技能評価が学士以上を求める——つまり Diploma 修了者が会計職で 485 を取るのは、実質的に難しいという構造になります。
一方、学士まで進めば Post-Higher Education Work stream に切り替わり、職業リストの要件そのものがなくなります。同じ「オーストラリアで卒業後に働く」でも、Diploma で止まるか学士まで行くかで、制度上の扱いがここまで違います。ビジネス分野で「Diploma だけでは厳しい」と言われる根拠は、ここにあります。
CRICOS 登録コースでの2 学年(92週)以上の就学など、485 には他にも条件があります。会計の 6か月コース単体では、この就学要件も満たせないという理解です。詳細は Department of Home Affairs|Temporary Graduate visa (subclass 485) をご確認ください。
subclass 491(Skilled Work Regional)や、地方就学による加点を考えるうえで、どこで学ぶかは決定的です。Department of Home Affairs は designated regional area を 3 つのカテゴリーに分けて公表しています。
| 区分 | 該当 | クイーンズランドでの例 |
|---|---|---|
| Category 1|Major Cities | 地方区分に含まれない | ブリスベン(South Bank キャンパスを含む) |
| Category 2|Cities and Major Regional Centres | 地方区分に含まれる | ゴールドコースト(郵便番号 4207〜4275)、サンシャインコースト(4550〜4575)、パース、アデレードなど |
| Category 3|Regional Centres and Other Regional Areas | 地方区分に含まれる | ケアンズ、タウンズビル、トゥーンバ、ロックハンプトンなど、上記以外のクイーンズランド全域 |
今回のビジネス・会計コースは、South Bank(ブリスベン)開講が中心です。つまり Category 1、地方区分の外です。「地方で学ぶと加点がある」という話を前提にコースを選ぶと、この分野では前提が崩れます。
例外として BSB50120 + BSB50420 のダブルDiploma は Cairns(Category 3)でも開講と読める記載がありました。地方区分を重視される場合は、この選択肢を検討する余地があります。ただし開講の有無は年度ごとに変わり得ますので、出願前に必ず個別確認が必要です。
州推薦については、Business and Skilled Migration Queensland(Migration Queensland / BSMQ)が subclass 190・491 の推薦を行っていると公表されています。ただし弊社が 2026年7月時点で確認した限り、2024-25 年度のプログラムは 2025年5月27日をもって終了し、オンショア・卒業生・オフショア・地方の中小企業オーナーの各経路の Registration of Interest はいずれも受付を終了したと表示されていました。2025-26 年度以降の詳細は「公表され次第掲載する」との記載にとどまっています。
また Migration Queensland は、州の職業リスト(Queensland Skilled Occupation Lists / QSOL)をオンショア用・オフショア用の 2 本立てで持ち、LIN 19/051 を基礎に策定していると説明しています。会計職が実際に QSOL に掲載されているかどうかについては、弊社は最終確認に至りませんでした。州の推薦枠は毎年度組み替えられるため、この点は出願時期に合わせて改めて照会します。
出典:Department of Home Affairs|Designated regional area、Migration Queensland、Migration Queensland|Occupation lists、Migration Queensland|Skilled program updates。
subclass 482 などで雇用主に指名してもらう場合、雇用主側には Skilling Australians Fund(SAF)への納付が生じるとされています。弊社が確認した範囲では、2026年7月1日以降、Core Skills / Specialist Skills の所得基準はそれぞれ AUD 79,499 / AUD 146,717 と公表されていました。会計の Diploma 修了直後の求人でこの水準の年収が提示されることは、多くありません。雇用主指名の道が「あるにはあるが、現実には遠い」と申し上げるのは、この金額差によります。
ここまで否定的な材料を並べてきました。では、ビジネス・会計の Diploma に意味がないのかというと、そうではありません。目的を「永住」から「学士まで進むための最初の 1 年」に置き換えると、この分野の Diploma は途端に合理的な選択肢になります。
弊社が実際にご提案することが多い順路
この順路の詳細と、大学ごとの単位認定の実情については オーストラリアの大学進学のページをご覧ください。会計に絞った学士課程の比較は KBS の会計コースや 会計・経理留学のページもあわせてどうぞ。
ただし、単位認定は約束されたものではありません。TAFE Queensland は大学進学に向けた案内を出していますが、弊社が確認した範囲では「どの大学のどの学位に何単位」といった具体的な対応表までは確認できませんでした。QTAC(クイーンズランドの共通出願機関)の選考順位が上がりうる、という趣旨の記載にとどまっています。実際の認定単位数は、出願先の大学に個別に照会する必要があります。この点は「確認できなかったこと」にも記載します。
ビジネス・会計は、TAFE NSW にも同種のコースがあります。同じ資格コード(FNS40222・FNS50222 など)でも、州が違えば学費・キャンパス・その後の州推薦の状況が変わります。弊社が確認できた範囲で並べます。
| 比較項目 | TAFE Queensland(ブリスベン) | TAFE NSW(シドニー) |
|---|---|---|
| 会計コースの構成 | Cert III → Cert IV → Diploma を 6か月ずつ、計18か月のパッケージ | Cert IV・Diploma を個別に提供。Bachelor of Applied Commerce(HE20511)という学士課程を自前で持っている点が大きな違いです |
| 学士まで同じ学校で進めるか | 弊社が確認した範囲では、会計・ビジネス分野の学士課程は見当たりませんでした。学士は他大学へ移ることになります | 会計専攻の学士課程まで一つの機関で進める設計と読めます |
| 移住上の地方区分 | ブリスベンは Category 1(地方区分外)。ケアンズ(Category 3)開講のコースあり | シドニーは Category 1(地方区分外) |
| 州推薦の状況 | 2024-25 年度プログラムは終了。以降の詳細は未公表と表示されていました | NSW の州推薦リストにも会計職の記載は確認できず、190 の招待が止まっていると報じる情報もありました |
| 生活費の水準 | シドニーより低いとされることが一般的です | オーストラリアで最も高い部類とされます |
| 日本人留学生の密度 | ブリスベンはシドニーより少ないとされます | 多い |
弊社の見立て。「会計で学士まで一気に行きたい・機関を変えたくない」なら TAFE NSW の会計・ファイナンスが構造的に有利です。「まず費用を抑えて 1〜1.5年、豪州のビジネス実務と英語環境に身を置いてから進路を決めたい」「ケアンズなど地方区分のキャンパスも視野に入れたい」なら TAFE Queensland に分があります。どちらが優れているかではなく、何を最初に決めているかで答えが変わります。
Jobs and Skills Australia が公表する Occupation Shortage List(OSL)について、弊社が確認できた範囲を整理します。
| ANZSCO / 職業 | 2025年 OSL の評価 |
|---|---|
| 221111 Accountant (General) | No shortage(不足なし) |
| 221112 Management Accountant | No shortage(不足なし) |
| 221113 Taxation Accountant | Shortage(全州で不足) |
| 221213 External Auditor | Shortage(全州で不足) |
| 221214 Internal Auditor | No shortage(不足なし) |
| 512111 Office Manager | No shortage(全州)・将来需要は Moderate と読めます |
| 111111 Chief Executive or Managing Director | No shortage(全州)・将来需要は Moderate と読めます |
「会計=人手不足」ではありません。不足と評価されているのは税務会計と外部監査であり、一般会計職は不足なしとされています。この差は、求人の出方と、州推薦の枠の付き方に影響します。もし会計で豪州に残ることを本気で考えるなら、税務(Taxation)または監査(Audit)に寄せるという戦略があり得ます。ただしどちらも学士以上と実務経験が前提の職域です。
| 職種 | 年収の目安(AUD) | 出典 |
|---|---|---|
| Accountant(会計職・全体) | おおむね 80,000 〜 95,000 | SEEK|Accountant salary |
| Bookkeeper / Accounts Clerk | 求人サイト上の掲載幅が広く、弊社では代表値を確定できませんでした | SEEK|Accounting jobs |
| Office Manager | 弊社では確認できませんでした | ― |
上記は求人サイトの掲載レンジであり、実際の提示額は経験年数・州・企業規模で大きく動きます。Diploma 修了直後の初職がこの水準になるとは限りません。むしろ経理事務・簿記係としてのエントリー職から始まるケースが一般的という理解です。
オーストラリアで報酬を得て BAS(事業活動報告書)業務や税務代理業務を行うには、Tax Practitioners Board(TPB)への登録が必要とされています。ここは、Diploma が明確に意味を持つ数少ない領域です。
| BAS agent 登録 | Certificate IV 相当の会計・簿記の資格と、TPB が承認した BAS 関連コースの修了、および一定の実務経験が求められると読めます。FNS40222 のコアに FNSTPB411 / FNSTPB412 が入っているのは、この要件を意識した設計と理解できます。 |
| Tax agent 登録(Item 203) | RTO が発行した会計分野の Diploma 以上と、TPB が承認したコースの修了、および過去 5 年のうち 2 年以上の実務経験が求められると読めます。学位経路の場合は実務経験が 12か月とされており、Diploma 経路のほうが必要な実務年数が長いという差があります。 |
| 注意点 | TPB 登録はビザとは別の制度です。登録できてもビザが出るわけではなく、就労できるビザを別途持っている必要があります。 |
出典:Tax Practitioners Board|Qualifications and experience for individual tax agents。要件の細目は改正されます。
「オーストラリアで会計を学んで、日本に戻ったらどうなるのか」。ここも正直に整理します。
| 職種 | 平均年収(job tag 掲載) | 有効求人倍率 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 公認会計士 | 810.8万円 | 0.32 | job tag「公認会計士」 |
| 税理士 | 810.8万円 | 2.31 | job tag「税理士」 |
| 経理事務 | 512.2万円 | 0.59 | job tag「経理事務」 |
| 人事事務 | 525.2万円 | 1.14 | job tag「人事事務」 |
出典:厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」。有効求人倍率は職業分類単位の数値で、掲載時点により更新されます。より広い賃金統計は賃金構造基本統計調査、給与全体の分布は国税庁民間給与実態統計調査もご参照ください。
日本の経理職の有効求人倍率は 0.59。求職者のほうが多い状態です。この数字は、「経理事務は資格があれば就ける」という感覚とはずれます。日本の経理採用は実務経験の年数で評価される傾向が強く、海外の Diploma そのものが直接の加点になるとは限りません。オーストラリアで会計を学ぶ価値は、資格の名称ではなく「英語で会計実務ができる」という組み合わせのほうにあると弊社は考えています。外資系企業、日系企業の海外拠点、貿易・物流の経理部門などでは、この組み合わせが効きます。
| 制度 | 位置づけ | 受験・取得の条件 | 豪州 FNS 系資格との関係 |
|---|---|---|---|
| 日商簿記検定(日本商工会議所) | 民間の検定。1級・2級・3級(ほかに簿記初級・原価計算初級) | 受験資格なし。誰でも受けられます | 相互の互換はありません。日商簿記の級を持っていても FNS の単位免除にはならず、逆も同様という理解です |
| 税理士(国税庁) | 国家資格。税務代理・税務書類作成などの独占業務あり | 令和5年度の改正で簿記論・財務諸表論の受験資格が撤廃されたと公表されています。一方、税法科目には学識・資格・職歴のいずれかの要件が残っています | 豪州の Tax agent 登録とはまったく別の制度です。相互承認はありません |
| 公認会計士(金融庁・公認会計士・監査審査会) | 国家資格。監査証明業務の独占 | 受験資格の制限はありません。短答式・論文式の試験と実務経験・修了考査を経ます | CPA Australia・CA ANZ とは別団体です。日本の公認会計士資格が豪州でそのまま通用するわけではありません |
| 豪州 FNS40222 / FNS50222 | オーストラリアの職業訓練資格(AQF レベル4・5) | 英語要件と学歴要件を満たせば入学可 | 豪州国内では TPB 登録の学習要件として機能します。日本の資格制度上の効力はありません |
参考までに、日商簿記のネット試験(2025年4月〜2026年3月)について日本商工会議所は、2級:受験者 141,072名・合格者 46,351名・合格率 32.9%、3級:受験者 276,477名・合格者 112,797名・合格率 40.8% と公表しています。日本の会計人材の裾野の広さがうかがえる数字です。この層と競合する日本市場に、豪州の Diploma だけで戻るのは分が悪い——これも正直な見立てです。日商簿記 2級を取ったうえで豪州の実務資格と英語を重ねる、という組み合わせのほうが、日本での説得力は増します。
「わざわざ豪州に行かなくても」と迷われる方のために、日本国内で同じ分野を学べる専門学校を 2 校挙げます。弊社はこれらの学校と提携関係にはありません。比較のための情報としてご覧ください。
簿記・税理士・公認会計士の受験指導で広く知られる専門学校です。会計系の学科は、日商簿記の級位取得と国家資格試験の突破を軸に組み立てられています。目的が「日本の資格を取る」ことなら、豪州留学より効率的です。
会計士コース・税理士コース・キャリア会計コース・経理ビジネスコースなどを 2 年制で設置していると公表されています。会計と IT を同じ学校で組み合わせられるのが特徴で、経理のデジタル化を見据えた構成と読めます。
日本の専門学校と豪州 TAFE の、いちばん大きな違い。日本の会計系専門学校は「試験に受かること」を中心に設計されています。豪州の FNS 系資格は「その業務ができることを、ユニット単位で証明すること」を中心に設計されています。前者は合格率で語られ、後者は履修したユニットで語られます。
したがって、日本の資格が目的なら日本の学校が速いのは、はっきりしています。豪州を選ぶ理由になるのは、(1) 英語環境で会計実務を学ぶこと、(2) 豪州の税・法制度に触れること、(3) 学士まで進んで海外でのキャリアを視野に入れること——このいずれかに当てはまる場合です。当てはまらない方には、弊社は率直にその旨をお伝えします。
| コース | 学歴・前提条件 | 英語条件(留学生) |
|---|---|---|
| BSB50120 + BSB50420 (Business + Leadership and Management) | 高校卒業(Year 12 相当)と読めます | Academic IELTS 6.0(各バンド 5.5 以上)または同等 |
| BSB50120 + BSB50620 (Business + Marketing and Communication) | 先行ユニット(BSBCMM411 / BSBCRT412 / BSBMKG433 / BSBMKG435 / BSBMKG439 / BSBWRT411)または BSBSS00107 Skill Set、または 2 年以上の関連職務経験。加えて Skills Check で英語・数学・デジタル技術がレベル4 と読めます | Academic IELTS 6.0(各バンド 5.5 以上)または同等 |
| FNS30322 + FNS40222 + FNS50222 (会計 3 資格パッケージ) | Year 10 相当の修了、かつ17歳以上と読めます | Academic IELTS 6.0(各バンド 5.5 以上)または同等 |
| FNS50222 単体 | FNSACC321・FNSACC322・FNSACC418・FNSACC421 の修了、または FNSSS00014 Accounting Principles Skill Set、または FNS40222 の修了 | 弊社では単体入学時の英語条件を個別に確認できませんでした |
| FNS40222 単体 | 弊社では留学生向けの前提条件を確認できませんでした | 同上 |
IELTS 6.0(各バンド 5.5)に届いていない場合。TAFE Queensland は英語コースも提供しており、そこから本コースへ進む道筋があります。日本の大学受験英語だけで来られた方が、はじめから Overall 6.0 を満たしているケースはそれほど多くありません。「まず英語で 3〜6か月」という前提でスケジュールを組んでおくほうが、結果的に無理がありません。詳しくは TAFE QLD の英語コースのページをご覧ください。
また、IELTS 以外の試験(TOEFL iBT・PTE Academic・Cambridge など)でも同等スコアが認められると読めます。換算表は学校が公表しており、出願前に該当年度版でのご確認をおすすめします。
弊社が確認できた金額を、出所を分けてすべて併記します。値が食い違う箇所については、どちらが正しいと断定しません。
| コース | コード / CRICOS | 期間 | 開講地 | 留学生学費(AUD) |
|---|---|---|---|---|
| Diploma of Business + Diploma of Leadership and Management | BSB50120 / 108530K BSB50420 / 104562A | 1年(フルタイム) 18か月(パートタイム・オンライン) | South Bank、Cairns | 17,200(コース個別ページ・2026年7月13日開講) 17,800(国際学生向け料金表・2027年開講) |
| Diploma of Business + Diploma of Marketing and Communication | BSB50120 / 108530K BSB50620 / 108652M | 1年(フルタイム) | South Bank | 17,400 〜 19,000(開講回により変動と読めます。料金表では 19,000) |
| Certificate III in Accounts Administration + Certificate IV in Accounting and Bookkeeping + Diploma of Accounting | FNS30322 / 110034H FNS40222 / 109980J FNS50222 / 112112E | 18か月(各6か月・順次) | South Bank | 14,700 〜 15,250(内訳:6,600 + 4,900 + 3,750) |
| Certificate IV in Accounting and Bookkeeping 単体 | FNS40222 / 109980J | 6か月 | South Bank | 4,700(弊社確認値)/ 4,900(料金表) |
| Diploma of Accounting 単体 | FNS50222 / 112112E | 6か月 | South Bank | 3,600(弊社確認値)/ 3,750(料金表) |
| Advanced Diploma of Accounting | FNS60222 | ― | ― | 留学生向け料金表に記載を確認できませんでした |
なぜ会計単体コースは安く見えるのか。理由は 2 つあります。
(1) 期間が 6か月しかないこと。ダブルDiploma は 1 年、会計パッケージは 18か月です。単純に長さが違います。
(2) 入学の前提が重いこと。FNS50222 単体に入るには、先に FNS40222 か相当の単位が必要です。ゼロから始める方は結局 3 資格パッケージ(14,700〜15,250)を通ることになります。
したがって「AUD 3,600 で豪州の会計 Diploma が取れる」という理解は、正確ではありません。ここを取り違えたまま渡航計画を立てると、予算が合わなくなります。
学費のほかに、次の費用がかかります。いずれも変更されるため、弊社の見積時に最新値でお出しします。
学費の一次情報は TAFE Queensland|Course Price List for International Students です。同表には「予告なく変更されることがある」旨の記載があります。他コースの金額をまとめてご覧になりたい場合は TAFE QLD 学費一覧もどうぞ。
そのままでは難しい、というのが弊社の見立てです。ビジネス管理系の職業(512111 Office Manager、111111 Chief Executive、132211 Finance Manager)は MLTSSL に載っておらず、Diploma で申請しうる subclass 485 の Post-Vocational Education Work stream は MLTSSL 掲載職業を求めるとされています。雇用主指名(subclass 482 など)の道は制度上ありますが、雇用主側に所得基準(2026年7月1日以降で Core Skills AUD 79,499)と納付金の負担が生じるため、Diploma 修了直後の求人でこれが成立することは多くありません。ビザを主目的にされるなら、この分野は率直におすすめしにくいです。
できません。ANZSCO 221111 Accountant (General) で技能評価を受けるには、CPA Australia・CA ANZ・IPA のいずれかの評価が必要で、CPA Australia はオーストラリアの学士号に相当する学歴を求めると公表しています。Diploma(AQF5)も Advanced Diploma(AQF6)も、これには当たらないという理解です。Diploma は「会計士になるための資格」ではなく、「経理・簿記の実務ができることを示す資格」と捉えるのが正確です。
弊社が確認していた値は AUD 3,600、TAFE Queensland の国際学生向け料金表(2026年7月23日更新と表示)では AUD 3,750 でした。どちらが正しいと断定はしません。いずれにせよ、この金額は Certificate IV 相当を修了済みの方が、残り 6か月分として支払う額です。会計をゼロから学ぶ方は 3 資格パッケージ(AUD 14,700〜15,250・18か月)が現実的な出発点になります。
もらえないという理解です。Department of Home Affairs の区分ではブリスベンは Category 1(Major Cities)とされ、designated regional area には含まれません。今回のビジネス・会計コースは South Bank(ブリスベン)開講が中心です。地方区分を重視される場合、BSB50120 + BSB50420 が Cairns(Category 3)でも開講されると読める点が数少ない選択肢になりますが、開講の有無は年度により変わるため、必ず個別確認が必要です。
弊社が確認した範囲では、日商簿記の級位を理由とする FNS 系ユニットの免除についての記載は見当たりませんでした。オーストラリアの制度では、RPL(Recognition of Prior Learning)という既習認定の仕組みがあり、実務経験や既修学習を証拠書類で示して個別に審査を受ける方法はあります。ただし審査の結果は個別判断で、日商簿記の合格証だけで自動的に認定されるものではないという理解です。出願時に学校へ照会します。
弊社が向いていると考えるのは、次のいずれかに当てはまる方です。(1) 学士まで進む前提で、最初の 1 年を費用と英語条件の面で現実的にしたい方。(2) 日本に戻って外資系・国際部門の経理を目指し、「英語で会計実務ができる」という組み合わせを作りたい方。(3) 豪州の税・会計制度そのものに関心があり、TPB 登録まで視野に入れたい方。
逆に、「永住を目的に、最短・最安で資格を取りたい」という方には向きません。その場合は、職業リストと技能評価の構造がまったく違う分野(看護、介護、建築・施工、自動車整備、調理など)をご覧いただくほうが誠実だと考えます。TAFE Queensland の分野一覧からご確認ください。
このページを作るにあたって、弊社が最終確認に至らなかった項目です。分からないものを分かったように書かないため、正直に列挙します。
これらについては、お問い合わせをいただいた時点で学校・関係機関へ個別に照会します。分かった時点で、確認できた範囲と確認できなかった範囲を分けてご報告します。
ビザの職業リストについては ビザ職業リストのページもあわせてご覧ください。ビザ種別の全体像は ビザ情報のトップから確認できます。
学歴・職歴・英語力・ご予算・目標時期をうかがって、このコースが現実的かどうかを率直にお伝えします。合わないと判断した場合は、その理由と代わりの選択肢もお出しします。
資料と最新情報を請求する(無料) 無料カウンセリングを申し込む最終更新:2026年7月26日。ここに掲載した内容は、同日時点で弊社が公開情報から確認できた範囲の整理です。金額・要件・職業リストはいずれも変更されます。