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TAFE NSW / HORTICULTURE AND LANDSCAPE

園芸・造園(ホーティカルチャー/ランドスケープ)

Certificate III in Horticulture (AHC30722) / Diploma of Landscape Design (AHC50621)

植物と土に関わる仕事は、オーストラリアでは日本以上に生活に根づいた産業です。ただし「学べること」と「ビザで使えること」の距離が、この分野は特に大きいという現実があります。園芸・造園の主要職種はいずれも MLTSSL(中長期戦略技能職業リスト)に載っておらず、卒業後の subclass 485 Post-Vocational Education Work stream も使えません。このページでは、その線引きを最初に整理したうえで、それでも現実的に残る道筋(雇用主指名・地方就労)まで順にご説明します。

Ryde キャンパス Cert III 1年 / Diploma 1.5年 入学:2月・7月 ANZSCO 362211 / 362212 / 362213 / 232112 MLTSSL 非掲載(362xxx 全職種)
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最初にお伝えすべきことPLEASE READ THIS FIRST

この分野は、パンフレットや検索結果で見かける情報と、実際の制度が食い違いやすい分野です。ご相談をいただく前に知っておいていただきたい点を、不都合なものから順に5つ挙げます。

1. お問い合わせでよく挙がるコースコードのうち、いくつかは実在しない、または別の資格でした。

  • AHC31421 は「Certificate III in Landscape Construction」ではなく、Certificate III in Conservation and Ecosystem Management(自然保護・生態系管理)です。造園施工の資格ではありません。なお同資格は AHC31424 に更新されていることを弊社で確認しています。
  • AHC50922「Diploma of Landscape Design」というコードは、弊社が training.gov.au および TAFE NSW の公開ページを調べた範囲では確認できませんでした。Diploma of Landscape Design の現行コードは AHC50621 です。
  • AHC50422 は「Diploma of Horticulture」ではなく Diploma of Horticulture Management(園芸マネジメント)です。
  • Certificate III in Landscape Construction の現行コードは AHC30921 です(AHC30916 はその旧コードにあたります)。Certificate III in Arboriculture は AHC30824 で、AHC30820 はその旧コードです。

コードが違うと、ビザ申請時の技能査定でも学歴照合でも通りません。ご検討の際は必ず現行コードでご確認ください。

2. 留学生が学生ビザで入れる園芸・造園系コースは、TAFE NSW では3つだけです。

TAFE NSW が公開している International Student Guide 2026 の「Horticulture & Environmental Management」欄に掲載されているのは、AHC30722 Certificate III in HorticultureAHC50621 Diploma of Landscape DesignAHC51120 Diploma of Conservation and Ecosystem Management の3コースのみでした。

一方で、TAFE NSW のコース一覧には Certificate III in Landscape Construction(AHC30921)、Certificate III in Arboriculture(AHC30824)、Certificate III in Sports Turf Management(AHC31324)、Certificate III in Parks and Gardens(AHC31024)、Diploma of Horticulture Management(AHC50422)など多数が並びます。しかしこれらの多くはアプレンティスシップ(徒弟制度)を前提とした国内学生向けで、留学生の受け入れ枠を弊社では確認できていません。「AHC30921 を留学生として受けたい」というご希望は、現時点では実現が難しい可能性が高いとお考えください。

3. 園芸・造園の 362xxx 系職種は、すべて MLTSSL に載っていません。

Migration (LIN 19/051) Instrument 2019 を弊社で確認したところ、Gardener (General)・Arborist・Landscape Gardener・Greenkeeper は STSOL(短期技能職業リスト)、Nurseryperson は ROL(地方職業リスト)に載っており、MLTSSL にはひとつも載っていません

この結果、次の2点が確定します。

  • subclass 189(独立技能移住)は、これらの職種では申請できません。189 は MLTSSL 掲載職種のみが対象です。
  • subclass 485 の Post-Vocational Education Work stream も使えません。このストリームは MLTSSL 掲載職種であることが要件で、Certificate III in Horticulture や Diploma of Landscape Design の修了だけでは指名できる職業がありません。「卒業したら2年働けるビザが出る」という前提で計画を立てると、そこで行き止まりになります。

4. 2025年の Occupation Shortage List に、園芸・造園の主要職種は不足職種として載っていません。

Jobs and Skills Australia が公表した 2025 Occupation Shortage List では、評価対象 1,022 職種のうち 29%(293職種)が全国的な人手不足と判定されたと報告されています(2024年は33%、2023年は36%)。しかし弊社が確認した範囲では、Gardener (General)・Arborist・Landscape Gardener はいずれも 2025年の同リストに不足職種として掲載されていません。Landscape Architect も全国では「不足なし(No Shortage)」で、州別ではクイーンズランド州のみ「不足」と示されていました。

「人手が足りないから移民が優遇される分野」という説明は、少なくとも 2025年のリスト上では裏づけが取れませんでした。現場に求人があることと、制度上の不足判定があることは別の話です。

5. この分野で唯一 MLTSSL に載っている Landscape Architect(232112)には、Diploma では届きません。

Landscape Architect は MLTSSL 掲載職種(LIN 19/051 別表1・第25項)で、査定機関は VETASSESS です。しかし VETASSESS が公表している評価基準では、AQF の学士(Bachelor)以上に相当する学歴が求められます。AHC50621 Diploma of Landscape Design は AQF レベル5(Diploma)であり、この基準には届きません。

Diploma of Landscape Design は「ランドスケープ・デザイナー」として働くための実務資格であって、「ランドスケープ・アーキテクト」の登録・査定要件を満たす学位ではありません。この2つは名前が似ていますが、ビザ上はまったく別の扱いです。

では、この分野に来る意味はどこにあるのか。ここまで否定的な事実を並べましたが、それでもこの分野を選ぶ方には、次のような現実的な道筋が残ります。

  • subclass 482(Core Skills stream)では、Arborist・Landscape Gardener・Nurseryperson などが CSOL に掲載されており、雇用主のスポンサーが得られれば就労できます
  • subclass 190(州指名)・491(地方州指名)は STSOL / ROL 掲載職種も対象になり得ます。特に 491 は ROL まで対象に含むため、この分野では最も現実的な選択肢になります。
  • 植物・土壌・機械の知識と英語での現場コミュニケーションは、日本の造園業・園芸業・ゴルフ場管理などに戻る際にも評価されやすい経験です。

「永住が取れる分野です」とは申し上げません。「取れないルートと、まだ残っているルートを最初に分けてお伝えする」ことが、この分野では最も誠実な案内だと弊社は考えています。

30秒で分かるこのコースSUMMARY

主なコースAHC30722 Certificate III in Horticulture(1年・CRICOS 114620B)/AHC50621 Diploma of Landscape Design(1.5年・CRICOS 112501C)
キャンパスいずれも Ryde(シドニー北西部の園芸系キャンパス)。入学は 2月・7月
目指す職種Gardener (General)(ANZSCO 362211)/Arborist(362212)/Landscape Gardener(362213)/Greenkeeper(362311)/Nurseryperson(362411)/Landscape Designer。上位に Landscape Architect(232112)。
最重要ポイント362xxx 系はすべて MLTSSL 非掲載。したがって subclass 189 も、subclass 485 の Post-Vocational Education Work stream も使えません。現実的なのは 482(雇用主スポンサー)/190・491(州指名)のルートです。
CSOL(482・186DE)Arborist・Tree Worker・Landscape Gardener・Irrigation Technician・Nurseryperson・Landscape Architect は掲載あり。Gardener (General) と Greenkeeper は掲載なし
技能査定362xxx 系は TRA(Trades Recognition Australia)、232112 Landscape Architect は VETASSESS。TRA は「AQF III 相当の資格+実務3年(うち直近36か月に12か月)」という水準が公表されています。
2026年 学費(公表値)AHC30722:14,950 AUD(TAFE NSW International サイトでは 14,950〜15,400 AUD のレンジ表記)/AHC50621:29,125 AUD(同 29,125〜30,000 AUD)。別途、制服・道具・教材費として 300〜1,000 AUD 程度が案内されています。
地方(regional)subclass 491 は STSOL・ROL 掲載職種も対象になり得るため、この分野では地方就労が最も現実的です。ただし州の指名が必須で、NSW の 491 は 2026年6月30日までのプログラム年度分の受付が終了していると州政府が案内しています。
日本との比較日本の造園工の平均年収は 360.8万円(厚生労働省 job tag)。豪州側は Gardener 平均時給 35.91 AUD、Arborist 平均年収 78,507 AUD などの民間集計値が公表されています(いずれも出典は後述)。

上記はいずれも 2026年7月時点で弊社が公開情報から確認した内容です。職業リスト・学費・州指名の条件は随時改定されますので、お申し込み前に必ず最新情報をご確認ください。

① コースの主旨と学習ユニットCOURSE STRUCTURE AND UNITS

AHC30722 Certificate III in Horticulture

training.gov.au の公開ファイル(Release 1・2023年1月25日)によれば、この資格は 17ユニット(コア11+選択6)で構成されます。選択6ユニットのうち3つは指定リストから、残り3つは指定リストまたは他の承認済みトレーニングパッケージから選ぶ形です。

内容は「庭を美しくする」というよりも、薬剤・機械・土壌・灌水・病害虫といった、屋外で植物を管理するための技術一式です。日本の造園の「意匠」寄りの教育と比べると、安全管理と薬剤取扱いの比重が明確に高いのが特徴です。

ユニットコードユニット名内容の要点
AHCCHM304Transport and store chemicals農薬・薬剤の運搬と保管
AHCCHM307Prepare and apply chemicals to control pest, weeds and diseases病害虫・雑草防除のための薬剤調製と散布
AHCIRG346Operate pressurised irrigation systems加圧灌水システムの運用
AHCMOM304Operate machinery and equipment機械・器具の操作
AHCPCM308Identify and select plants植物の同定と選定
AHCPGD309Perform specialist amenity pruningアメニティ樹木の専門的剪定
AHCPMG301Control weeds雑草管理
AHCPMG302Control plant pests, diseases and disorders植物の病害虫・生理障害の管理
AHCSOL304Implement soil improvements for garden and turf areas庭園・芝生の土壌改良
AHCWHS302Contribute to workplace health and safety processes労働安全衛生プロセスへの寄与
AHCWRK320Apply environmentally sustainable work practices環境配慮型の作業実践

上表はコアユニット11個です。選択6ユニットは学校・学期ごとに開講内容が変わりますので、確定した組み合わせは TAFE NSW の各期の案内でご確認ください。出典:training.gov.au の AHC30722 リリースファイル(PDF)。

TAFE NSW International のコースページでは、この資格の進路として Gardener/Horticulturist/Landscape Gardener/Nursery Worker が挙げられていることを弊社で確認しました。

AHC50621 Diploma of Landscape Design

training.gov.au の公開ファイル(Release 1・2022年2月16日)によれば、12ユニット(コア6+選択6)で構成されます。Certificate III が「作業する人」の資格だとすれば、こちらは「図面を描き、敷地を読み、設計として提案する人」の資格です。CAD による作図が正式にコアユニットに入っている点が、日本の造園系専門学校のカリキュラムとの分かりやすい違いのひとつです。

ユニットコードユニット名内容の要点
AHCDES505Prepare a landscape designランドスケープ設計案の作成
AHCDES506Design for construction of landscape features施工を前提とした造作物の設計
AHCDES507Produce drawings for landscape design projects using CAD softwareCAD による設計図面の作成
AHCDES508Design sustainable landscapes持続可能性を織り込んだ設計
AHCDES509Assess landscape sites敷地調査・評価
AHCPCM511Specify plants for landscapesランドスケープのための植栽仕様の決定

TAFE NSW International のコースページでは、進路として Landscape Designer/Landscape Gardener が挙げられており、修了後の進学先として職業教育の上位資格、TAFE NSW の学位課程、および単位認定のある提携大学が示されています。ただしどの大学にどれだけの単位が認められるかは個別判断ですので、進学を前提に計画される場合は事前確認が必要です。

留学生として選べない園芸・造園系コースについて

TAFE NSW の園芸・造園分野には、以下のような資格が並んでいます。参考として挙げますが、いずれも International Student Guide 2026 の掲載対象外であり、留学生の受け入れを弊社では確認できていません。

  • アーボリカルチャー(樹木管理):AHC30824 Certificate III in Arboriculture(Climbing Arborist/Works Coordinator の2系統)、チェーンソー・ポールソー等の Statement of Attainment 各種
  • ランドスケープ:AHC30921 Certificate III in Landscape Construction
  • 園芸:AHC20422 Certificate II in Horticulture、AHC50422 Diploma of Horticulture Management
  • ナーサリー(苗木・園芸店):AHC31124 Certificate III in Nursery Operations(小売系・生産系)
  • パーク&ガーデン:AHC31024 Certificate III in Parks and Gardens
  • 生産園芸:AHC30624 Certificate III in Production Horticulture
  • スポーツターフ(芝)管理:AHC31324 Certificate III in Sports Turf Management

特に AHC30921 Certificate III in Landscape Construction は、TAFE NSW の案内上、原則としてアプレンティスシップ経由(雇用主が訓練計画を提出する形)または個別問い合わせによる入学とされており、ホワイトカードの取得が必須と示されています。造園施工の技能査定(TRA)で求められるのはこの資格であるにもかかわらず、留学生が学生ビザで直接取りに行きにくい、というのがこの分野の構造的な難しさです。

AHC51120 Diploma of Conservation and Ecosystem Management について

留学生が入れる3コースのうち、残る1つが自然保護・生態系管理の Diploma(CRICOS 104850D・1年・Ryde)です。園芸・造園とは職種の方向性が異なるため、このページでは扱いません。同分野については TAFE NSW 環境マネジメントのページをご覧ください。

② このコースで就ける職種OCCUPATIONS

ANZSCO(オーストラリア・ニュージーランド標準職業分類)における、この分野の主な職種は次のとおりです。skill level は 1 が最も高く、5 が最も低い区分です。

ANZSCO(2013)職種名skill level主な仕事の内容到達に必要なもの
362211Gardener (General)
(造園・庭園管理)
3庭園・公園・施設緑地の植栽管理、剪定、芝生管理、灌水設備の維持AHC30722 で直接カバーされる中心職種
362212Arborist
(樹木医・アーボリスト)
3樹木の健全度診断、高所での剪定・伐採、リスク評価AHC30824 Certificate III in Arboriculture が前提。AHC30722 だけでは足りません
362213Landscape Gardener
(造園工)
3設計に沿った造園の施工、擁壁・舗装・構造物の設置と植栽技能査定上は AHC30921 Certificate III in Landscape Construction が求められます
362311Greenkeeper
(グリーンキーパー)
3ゴルフ場・スポーツ施設の芝の造成と維持管理AHC31324 Certificate III in Sports Turf Management 系
362411Nurseryperson
(苗木生産・園芸店)
3苗木・鉢物の育成、増殖、出荷管理、園芸店での顧客対応AHC31124 Certificate III in Nursery Operations 系。AHC30722 修了者が Nursery Worker として就く例も案内されています
232112Landscape Architect
(ランドスケープ・アーキテクト)
1公共空間・都市開発における景観の計画・設計、環境影響の検討学士以上。Diploma of Landscape Design では届きません

ANZSCO 2022(OSCA)改定に伴い、一部の職種はコード番号が変更されています。詳細は次のセクション③で扱います。

Landscape Designer と Landscape Architect の違い

ご相談で最も誤解が多いのがこの2つです。

  • Landscape Designer(ランドスケープ・デザイナー)は、住宅の庭や小規模な商業敷地の設計を担う職種で、AHC50621 Diploma of Landscape Design が対応する出口です。ただしANZSCO 上に「Landscape Designer」という独立した職種コードは見当たりませんでした。実務上は Landscape Gardener(362213)などに分類されることになります。
  • Landscape Architect(ランドスケープ・アーキテクト/232112)は skill level 1 の専門職で、公共空間や都市計画レベルの設計を扱います。VETASSESS の査定では学士以上かつ高い関連性のある専攻が求められ、「landscape design の学位で landscape の科目を含まないもの」は、正式に Landscape Architect として登録されている場合を除き、通常は肯定的に査定されないと案内されています。

したがって「Diploma of Landscape Design を修了すれば Landscape Architect として査定を受けられる」という理解は、成り立ちません。Landscape Architect を目指す場合は、学士課程への進学が別途必要になります。

雇用主が実際に見ているもの

Jobs and Skills Australia が公表している職業プロフィール(Gardeners・ANZSCO 3622)では、就業者 90,300人のうちCertificate III / IV 保有者が 37.6%(全職種平均 19.5%)、学士以上は 8.6%(同 35.4%)と示されています。学位よりも実技資格が効く分野であることが、統計上もはっきり出ています。就業者の中央年齢は39歳、州別では NSW 27.1%、VIC 26.0%、QLD 20.6% です。

一方 Landscape Architects(232112)の職業プロフィールでは、就業者は 3,800人と小規模で、学士 48.1%・大学院/グラデュエートディプロマ等 32.9% と、学歴構成がまったく異なります。州別では VIC 33.6%、NSW 32.4%、QLD 15.9% です。

③ ビザ対応職種としての扱いOCCUPATION LISTS AND VISA SUBCLASSES

先に、コード体系のややこしさをご説明します。

現在のオーストラリアのビザ制度では、参照している職業リストによって ANZSCO のコード体系が違います

  • LIN 19/051(MLTSSL・STSOL・ROL)ANZSCO 2013 のコードを使っています。ここでは Arborist = 362212、Landscape Gardener = 362213 です。
  • CSOL(Core Skills Occupation List)ANZSCO 2022(OSCA)に沿ったコードで作られています。ここでは Arborist = 362511、Landscape Gardener = 362711 と、番号が変わります。

同じ職種なのに書類上のコードが違う、という状況が起きます。検索して出てきたコードが自分の見ているリストのものかどうか、必ず確認してください。特に Arborist と Landscape Gardener は、この番号のずれが最も紛らわしい2職種です。

職種ごと・リストごとの掲載状況(弊社確認)

職種ANZSCO 2013CSOL
(482 Core Skills/186 DE)
MLTSSLSTSOLROL査定機関
Gardener (General)362211 非掲載該当なし 非掲載 掲載別表2・第173項 非掲載 TRA
Arborist362212 掲載CSOL 362511(第392行) 非掲載 掲載別表2・第174項 非掲載 TRA
Landscape Gardener362213 掲載CSOL 362711(第394行) 非掲載 掲載別表2・第175項 非掲載 TRA
Greenkeeper362311 非掲載該当なし 非掲載 掲載別表2・第176項 非掲載 TRA
Nurseryperson362411 掲載CSOL 362411(第391行) 非掲載 非掲載 掲載別表3・第65項 TRA
Landscape Architect232112 掲載CSOL 232112(第99行) 掲載別表1・第25項 非掲載 非掲載 VETASSESS
Tree Worker該当コードなし 掲載CSOL 362512(第393行) LIN 19/051 の各表には対応する職種名を確認できませんでした 未確認
Irrigation Technician該当コードなし 掲載CSOL 362712(第395行) LIN 19/051 の各表には対応する職種名を確認できませんでした 未確認

出典:Core Skills Occupation List(Department of Home Affairs 公開 PDF)、Migration (LIN 19/051) Instrument 2019(F2019L00278・2026年3月28日時点の編集版)。CSOL の列見出しは「ANZSCO code」ですが、収録されているコードは ANZSCO 2022(OSCA)に沿ったものです。項番・行番号は弊社が読み取った時点のものであり、改定により変動します。

読み取っていただきたい要点を3つに絞ります。

  • MLTSSL に載っているのは Landscape Architect だけ。他の5職種はすべて非掲載です。
  • Gardener (General) と Greenkeeper は CSOL に載っていません。つまり、この2職種では subclass 482(雇用主スポンサー)が使えません。園芸を学んで「ガーデナー」として働くこと自体はできても、その職種名でスポンサービザを取ることはできない、という構造です。
  • Nurseryperson は STSOL ではなく ROL(地方職業リスト)にあります。つまり 190(州指名)の対象にはならず、491(地方州指名)が中心になります。

subclass 別の適用可否

ビザ参照するリストこの分野での適用可否
subclass 482
Skills in Demand
(Core Skills stream)
CSOL 一部可Arborist・Tree Worker・Landscape Gardener・Irrigation Technician・Nurseryperson・Landscape Architectは対象になり得ます。Gardener (General)・Greenkeeper は対象外です。雇用主が承認スポンサーであること、および給与が所定の最低賃金基準(Core Skills Income Threshold)以上であることが必要です。
subclass 186
Employer Nomination Scheme
(Direct Entry stream)
LIN 24/093(CSOL を参照) 条件付き186 Direct Entry の職業指定は CSOL を参照する構成になっており、対象職種は 482 と同じ範囲になるものと理解しています。ただし弊社では LIN 24/093(F2024L01618)の条文全文までは確認できておらず、断定はいたしかねます。186 DE は通常3年以上の実務経験と技能査定が求められる点にもご留意ください。
subclass 189
Skilled Independent
MLTSSL のみ 原則不可Landscape Architect(232112)を除き、この分野の職種では申請できません。
subclass 190
Skilled Nominated(州指名)
MLTSSL + STSOL 条件付きLandscape Architect・Gardener (General)・Arborist・Landscape Gardener・Greenkeeper は制度上の対象範囲に入ります(Nurseryperson は ROL のため対象外)。ただし実際に指名されるかどうかは各州が独自に定める指名リスト次第で、州のリストは連邦リストよりはるかに狭いのが通例です。
subclass 491
Skilled Work Regional(地方州指名)
MLTSSL + STSOL + ROL 最も現実的6職種すべてが制度上の対象範囲に入ります。この分野で永住を視野に入れる場合、実質的にここが主戦場です。ただし州・準州の指名が必須です。
subclass 485
Temporary Graduate
(Post-Vocational Education Work stream)
MLTSSL 不可このストリームは MLTSSL 掲載職種の指名が要件です。AHC30722 も AHC50621 も、指名できる MLTSSL 職種につながりません。年齢35歳以下(香港・BNO 旅券保持者は50歳以下)という別要件もありますが、そもそも職種要件で満たせません。
subclass 494
Skilled Employer Sponsored Regional
地方雇用主指名の職業リスト 未確認地方の雇用主指名ビザですが、対象職業リストにおけるこの分野の各職種の掲載状況を、弊社では今回確認できませんでした。

subclass 485 について、もう少し具体的に。

Post-Vocational Education Work stream は、一般に次の条件が案内されています(弊社が確認したのは移民代理店等の第三者による解説で、内務省ページ本文までは取得できませんでした)。

  • 年齢35歳以下(香港・BNO 旅券保持者は50歳以下)
  • CRICOS 登録コースで取得した Diploma/Advanced Diploma/Associate Degree/Trade Qualification のいずれかで、指名職業と密接に関連していること
  • 指名職業が MLTSSL に掲載され、承認された査定機関があること
  • 技能査定を取得済み(または少なくとも申請済み)であること
  • 滞在期間は通常18か月
  • 英語要件は IELTS 6.0〜6.5 程度とされていますが、出典によって「6.5・各バンド5.5以上」と「6.0・各バンド5.0以上」で記述が食い違っており、弊社では確定できませんでした

いずれにせよ、園芸・造園の 362xxx 系職種は MLTSSL 非掲載のため、3番目の条件で止まります。「TAFE を出れば卒業ビザ」という一般論は、この分野には当てはまりません。

技能査定という関門SKILLS ASSESSMENT

482/186/190/491 のいずれのルートを取るにしても、技能査定(Skills Assessment)を避けて通ることはできません。この分野は、ここが最大の壁になります。

TRA(Trades Recognition Australia)— 362xxx 系職種

Landscape Gardener(362213)の査定について、弊社が確認した水準は次のとおりです。

  • AQF Certificate III 相当の資格——具体的には Certificate III in Landscape Construction が求められると案内されています。Certificate III in Horticulture(AHC30722) ではありません。
  • 実務経験3年以上、うち直近36か月のうち12か月以上が就労期間であること
  • 給与明細、請求書、銀行取引明細、雇用証明などによる証憑

ここに深刻なねじれがあります。査定で求められる AHC30921 Certificate III in Landscape Construction は、留学生が学生ビザで入りにくいコースです。したがって「Cert III in Horticulture を出て Landscape Gardener で査定を受ける」という筋書きは、そのままでは通りません。実務経験を積みながら、後から不足資格を追加取得するという段取りが必要になります。

上記の要件と、査定にかかる費用(AQF III 取得段階と TRA 申請料)に関する具体的な金額は、豪州の移民支援事業者が公開している解説で確認したものです。TRA の公表資料そのものでは弊社は確認できていませんので、実際の申請前に必ず TRA の案内をご確認ください。

VETASSESS — Landscape Architect(232112)

VETASSESS が公表している評価基準では、次の水準が求められます。

オーストラリアの業界団体である AILA(Australian Institute of Landscape Architects)も、VETASSESS の基準を支持する立場を示しています。Diploma of Landscape Design(AQF レベル5)はこの学位要件を満たしません。

地方(regional)で働くという、この分野の現実的な選択REGIONAL PATHWAY AND SUBCLASS 491

ここまでお読みいただくと、都市部での永住ルートがかなり細いことがお分かりいただけると思います。この分野で残されている道のうち、最も可能性があるのが地方(regional Australia)で働き、subclass 491 を目指すルートです。理由を整理します。

なぜ地方なのか

ただし、指名の枠は開いていないことがあります

NSW の 491 について、弊社が確認した時点の状況をそのままお伝えします。

NSW 州政府は、subclass 491 の Pathway 1 および Pathway 3 について、2026年6月30日に終了するプログラム年度分の新規申請受付を終了したと案内しています(割当枠に達したため)。

Pathway 1 の条件として公表されているのは、おおむね次の内容です。

  • 地方 NSW の雇用主のもとで現に就労していること
  • 過去6か月間、同一の雇用主のもとで継続して週20時間以上勤務していること
  • 給与が所定の所得基準(TSMIT/CSIT)以上であること
  • 雇用主が地方 NSW に実在の事業所を構えていること
  • 代替要件として「NSW に継続して3か月以上居住していること」という記載も確認しています

注目すべきは、Pathway 1 の申請者は NSW Regional Skills List による職種の制限を受けないと案内されている点です。つまり職種リストに載っていなくても、地方 NSW で実際に6か月働いていれば道が開く構造になっています。ただし枠が閉じていれば、その年度は申請できません。

園芸・造園の各職種が NSW の指名リストに掲載されているかどうかは、弊社では確認できませんでした。また各州・準州はそれぞれ独自の要件と枠を持っており、NSW 以外の州を検討する余地もあります。最新の受付状況は必ずご自身でもご確認ください。

地方で働くことの、率直な難しさ

誠実にお伝えすると、地方就労には次の負担が伴います。

  • 移動手段。公共交通が乏しい地域が多く、運転免許と自家用車が前提になります。
  • 日本語コミュニティがない。相談相手がいない環境で数年を過ごす覚悟が要ります。
  • 屋外肉体労働。夏は40度を超える日があり、紫外線対策と熱中症対策が日常的な業務要件になります。
  • 6か月継続勤務の要件。途中で雇用主が変わると、多くの場合カウントがやり直しになります。
  • 枠が閉じるリスク。要件を満たしても年度の割当が尽きていれば申請できません。

それでも、この分野で腰を据えて数年働く意思がある方にとっては、地方は都市部よりはるかに見通しの立つ場所です。「シドニーで園芸を学んで、シドニーで永住」という前提を外せるかどうかが、この分野では分岐点になります。

④-A オーストラリアの就職状況と年収EMPLOYMENT AND PAY IN AUSTRALIA

この分野の賃金には、大きく3つの「層」があります。法定の最低基準となるアワード(Award)、民間求人サイトの集計値、そして専門性の高い職種の実勢です。順に見ていきます。

1. 法定の最低基準 — Gardening and Landscaping Services Award [MA000101]

園芸・造園サービス業に適用される裁定(Award)です。2025年7月1日発効として公表されている時給は次のとおりです。カジュアル(臨時雇用)の時給には25%のローディングが含まれます。

レベル常用(時給・AUD)カジュアル(時給・AUD)目安
Introductory24.2830.35入職直後の未経験者
Level 124.9531.19基礎的な作業
Level 225.8532.31一定の経験を要する作業
Level 327.0033.75Certificate III 相当の技能
Level 428.1235.15高度な技能・小規模な指揮
Level 529.0036.25指導的立場

出典は Award の内容を掲載している賃金情報サイトです。Fair Work Ombudsman のサイトは弊社の環境から直接参照できず、一次資料での最終確認ができていません。実際の適用にあたっては Fair Work Ombudsman の案内をご確認ください。また、この Award がすべての園芸・造園の雇用に適用されるとは限らず、雇用形態や事業内容によって適用される Award が異なる場合があります。

2. 民間求人サイトの集計値

職種集計値サンプル数・更新時点出典
Gardener平均 時給 35.91 AUD861件・2026年7月19日更新Indeed Australia
Arborist平均 年収 78,507 AUD115件・2026年7月6日更新Indeed Australia
Arborist75,000〜85,000 AUD(アデレード 114,146/シドニー 82,500/ブリスベン 85,000)2026年5月時点SEEK
Landscape Technician
(Landscaper)
平均 年収 80,068 AUD(キャンベラ 80,397〜ゴールドコースト 142,918)227件・2026年7月15日更新Indeed Australia
Landscape Architect平均 年収 94,122 AUD80件・2026年7月12日更新Indeed Australia

これらの数字の読み方について、注意点を3つ。

  • いずれも民間求人サイトの自己申告集計です。政府統計ではありません。サンプル数が3桁前後の職種もあり、地域別の数字は特にばらつきが大きくなります。ゴールドコーストの Landscape Technician が 142,918 AUD という数字は、少数の高額案件に引っ張られている可能性があります。
  • SEEK の Gardener の賃金ページからは、弊社が取得できた数値が複数あり、整合が取れませんでした(64,886 AUD と 56,210 AUD という異なる表示を確認)。断定を避けるため、このページには採用していません。
  • Jobs and Skills Australia の職業プロフィールでは、Gardeners(3622)も Landscape Architects(232112)も「週あたり所得の中央値:標準誤差が大きく利用不可」と示されており、政府統計側からは信頼できる中央値が出ていません。この分野の賃金は、公的統計で押さえにくい分野だとご理解ください。

3. 労働市場の構造

Jobs and Skills Australia の職業プロフィールによれば、Gardeners(ANZSCO 3622)の就業者は 90,300人、中央年齢39歳。学歴構成は Certificate III / IV が 37.6%、Year 10〜12 が 39.2%、学士以上は 8.6% です。将来の見通しとしては約3,000人分のポジション増が示されていましたが、この数値がどの期間を対象としたものか、弊社では特定できませんでしたので、参考値としてお受け取りください。

Landscape Architects(232112)は就業者 3,800人と非常に小さな職種で、パートタイム比率は29%です。VIC・NSW の2州で就業者の3分の2を占めます。小さな職種は、求人の絶対数も少ないという意味です。

就職活動で実際に効くもの。この分野で採用側が見るのは、多くの場合、学歴よりも 運転免許(現場を回るためほぼ必須。トレーラー牽引ができると評価が上がります)、ホワイトカード(建設現場に入る作業がある場合に必要な安全教育修了証)、薬剤取扱いの資格(AHC30722 のコアユニットが土台になります)、チェーンソー・小型機械の運転技能(アーボリスト方面で特に重視されます)、そして現場で通じる英語(安全指示を確実に理解できることが、屋外の危険作業では採用条件になります)です。

④-B 日本での就職状況と年収EMPLOYMENT AND PAY IN JAPAN

日本に戻る、あるいは日本での経験を持って渡航する方のために、日本側の状況も整理します。

造園工の年収

平均年収360.8万円(厚生労働省 job tag「造園工」)
月間労働時間167時間(同上)
就業者数122,810人(2020年国勢調査・同上)
民間求人集計平均年収 約412万円(月給換算34万円、初任給21万円)。アルバイト・パートの平均時給1,024円、派遣社員1,434円。ボリュームゾーンは298〜355万円、全体では298〜748万円。地域差は大阪府439万円(最高)〜高知県315万円(最低)。求人ボックス 給料ナビ「造園」・2023年8月時点の掲載求人ベース。
学歴要件job tag によれば、造園工に学歴要件はありません。

求人ボックスについては、検索結果の要約表示で「454万円」「時給1,197円」という別の数値も確認しており、ページ本文の記載と食い違っていました。どちらが正しいか弊社では判断できませんので、両方の存在を記した上で、本文側の数値を表に採用しています。

厚生労働省 job tag による造園工の仕事内容は「日本庭園や公園などの庭園やゴルフ場等の緑地を設計し、工事を指揮監督するとともに自ら作業を行い、完成後はその維持管理を行う」と説明されています。設計・施工・維持管理を一人が通しで担うという記述は、オーストラリアの職種分化(デザイナー/ガーデナー/アーボリスト/グリーンキーパーが別職種)との対比で興味深い点です。

日本の国家資格 — 造園技能士

日本の国家資格 — 造園施工管理技士

2024年に受検資格の改正が行われたとされていますが、その具体的な内容は弊社の確認した資料に記載がなく、確認できていません。受検をご検討の際は、実施機関の最新の案内をご確認ください。また、造園施工管理技士の平均年収に関する公的統計は、弊社では見つけられませんでした。

日本とオーストラリアの、制度としての一番大きな違い。

日本では、造園業で責任ある立場に就くために「国家資格 + 長い実務年数」が必要です。1級造園施工管理技士は、大学の指定学科を出ていても実務3年、高卒なら10年です。資格が階層化され、実務年数がゲートになっている構造です。

オーストラリアでは、Certificate III という職業訓練資格が実務の中核資格として機能し、その上に Diploma(設計)、さらに学士(ランドスケープ・アーキテクト)という別レイヤーが乗ります。実務年数がゲートになるのは、むしろビザの技能査定の場面です。

つまり日本は「国内で昇っていくのに年数が要る」、オーストラリアは「国内で働き始めるのは早いが、在留資格を得るのに年数が要る」という違いです。どちらが楽ということではありません。

⑤ 日本の同種の専門学校(比較用)COMPARABLE SCHOOLS IN JAPAN

日本で同じ分野を学ぶ場合の選択肢として、実在を確認できた専門学校を2校ご紹介します。TAFE NSW との比較検討の材料としてお使いください。弊社はこれらの学校の代理店ではなく、出願の取扱いもしておりません。

テクノ・ホルティ園芸専門学校(造園コース)

埼玉県行田市埼玉4758(埼玉校)

修業年限:造園コース 2年

花き生産・野菜生産・グリーンコーディネート・フラワーコーディネートなど、園芸系の複数コースを持つ学校の中に造園コースが置かれています。東京都千代田区西神田には系列の東京テクノホルティ園芸専門学校があります。

取得を目指せる資格として案内されているもの:造園技能士、造園施工管理技士補(1級・2級)、小型移動式クレーン運転技能講習修了、玉掛技能講習修了、フルハーネス型墜落制止用器具特別教育修了、刈払機取扱作業者。

学費については、弊社が同校のサイトを確認した範囲では金額の記載を確認できませんでした。
テクノ・ホルティ園芸専門学校 造園コース

日本ガーデンデザイン専門学校(ガーデンデザイン科)

神奈川県藤沢市大鋸1218-1(学校法人鈴木学園)

修業年限:ガーデンデザイン科 2年制

校名のとおり、庭園のデザインを軸に据えた専門学校です。厚生労働省の技能検定指定校として案内されています。TAFE NSW の Diploma of Landscape Design と学ぶ方向性が最も近い日本の学校のひとつです。

取得を目指せる資格として案内されているもの:造園技能士、園芸装飾技能士、フラワーデザイナー関連資格。

学費総額は245万円と紹介されていますが、この数字の出典は第三者の学校情報サイト(みん専)であり、同校のサイト上での学費の記載は弊社では確認できていません。最新の学費は同校に直接ご確認ください。
日本ガーデンデザイン専門学校 ガーデンデザイン科みん専(第三者情報サイト)の同校ページ

日本の学校と TAFE NSW を比べるときの視点。

  • 資格の出口が違います。日本の2校は造園技能士・造園施工管理技士補という国家資格を目指す設計です。TAFE NSW の AQF 資格は日本の資格に自動的に読み替わりません(逆も同様です)。
  • 費用の桁が違います。日本ガーデンデザイン専門学校の245万円(第三者情報)に対し、AHC50621 は1.5年で 29,125 AUD。加えて渡航費・生活費・OSHC(留学生健康保険)が必要です。
  • 期間はどちらも2年前後です。Cert III は1年、Diploma は1.5年で、日本の2年制よりやや短い設計です。
  • 得られるものが違います。どちらが優れているかではなく、その後どこで働きたいかで決めるべき選択です。

⑥ オーストラリアで学ぶ価値と、日本との違いWHY AUSTRALIA

観点日本の造園・園芸オーストラリアの Horticulture / Landscape
職種の分かれ方「造園工」が設計・施工・維持管理を通しで担う想定(厚労省 job tag の記述)Gardener/Landscape Gardener/Arborist/Greenkeeper/Nurseryperson/Landscape Architect が明確に別職種
中核資格造園技能士(技能検定)・造園施工管理技士(建設業法)Certificate III(AQF レベル3)が実務の中核。上に Diploma・学士
資格取得までの年数1級造園施工管理技士は大卒指定学科でも実務3年、高卒指定学科は10年Certificate III は1年。実務年数はビザの技能査定で問われる
気候・植生四季と落葉樹中心。剪定と仕立ての伝統技法乾燥・高温・在来種中心。水管理(灌漑)と防火が設計思想の中心
カリキュラムの重心意匠・和風庭園技法・施工管理薬剤取扱い・機械操作・土壌改良・灌漑・労働安全衛生。Diploma では CAD が正式なコアユニット
就労ビザ482/190/491 が中心。189・485(Post-Vocational)は使えない

オーストラリアで学ぶことに、意味があるとすればどこか

1. 水と乾燥の設計思想。オーストラリアの造園は、慢性的な水不足と山火事リスクを前提に組み立てられています。AHC30722 のコアに「加圧灌水システムの運用」が、AHC50621 のコアに「持続可能なランドスケープの設計」が入っているのはそのためです。気候変動下で日本の造園も避けて通れなくなる領域を、先に体系立てて学べるという点は、実質的な価値だと考えます。

2. CAD と設計プロセスの標準化。AHC50621 では CAD による作図がコアユニットとして正式に位置づけられ、敷地評価・植栽仕様・施工図がひと続きの工程として教えられます。「誰が読んでも施工できる図面を出す」ところまでが資格の範囲とされている点は、実務者としての汎用性につながります。

3. 安全衛生の作法。薬剤の運搬・保管・散布、機械操作、労働安全衛生プロセスへの寄与が、それぞれ独立したコアユニットになっています。屋外作業を安全に組み立てる思考は、どの国に戻っても使えます。

逆に、期待しない方がよいこと。

  • 「学べば永住が見える分野」ではありません。MLTSSL 非掲載であることの重みは、このページで繰り返し述べたとおりです。
  • 日本の造園技能士・造園施工管理技士には読み替わりません。日本での資格を目指す方は、日本の学校の方が近道です。
  • 和風庭園の技法は学べません。植生も設計思想も別物です。

入学条件・英語条件ENTRY REQUIREMENTS

学歴条件

TAFE NSW International の入学条件は、コース・レベル・出身国ごとに定められています。この2コースについての正確な学歴条件・英語スコアの具体値を、弊社では今回のページ作成時点で確認できませんでした。ご検討の際は、弊社から最新の条件をお取り寄せしてお伝えします。

英語条件と、その前段階について

TAFE NSW の職業教育コースは、一般に IELTS 5.5 前後(Certificate III)から 6.0 前後(Diploma)が英語条件の目安とされていますが、AHC30722・AHC50621 について公表されている具体値は、弊社では確認できていません。推測値を書くことは避けます。

英語スコアが足りない場合の考え方。

TAFE NSW には併設の語学センターがあり、シドニーの Ultimo キャンパスには Sydney Institute TAFE English Centre(SITEC)が置かれています。ここで一般英語や進学英語(EAP)を学び、規定の修了水準に達したうえで本コースに進むという組み立てが可能な場合があります。

詳しくは TAFE NSW の語学コース(Ultimo・SITEC)のページ、および 語学留学のページをご覧ください。

語学コース修了で本コースの英語条件が免除されるかどうか、また何週間必要かは、入学時点の英語力と TAFE NSW の定めによります。「語学に通えば必ず入れる」とは限りません。弊社では、まず現在の英語力を確認したうえで、必要な期間の見立てをお伝えしています。

この分野で特に確認が必要なもの

費用と期間FEES AND DURATION

この分野の学費については、弊社が確認した情報源によって数字が異なりました。どれが正しいと断定はせず、確認できたものをすべて併記します。

情報源AHC30722 Certificate III in HorticultureAHC50621 Diploma of Landscape Design
International Student Guide 2026
(TAFE NSW 公開 PDF)
14,950 AUD/1年/CRICOS 114620B/Ryde/入学2月・7月 29,125 AUD/1.5年/CRICOS 112501C/Ryde/入学2月・7月
TAFE NSW International のコースページ 14,950〜15,400 AUD(レンジ表記) 29,125〜30,000 AUD(レンジ表記)
別途費用として案内されているもの 制服・道具・教科書・材料費として 300〜1,000 AUD 程度

弊社サイト内の旧ページとの数字の食い違いについて。

弊社サイトには TAFE NSW 園芸・植物分野の従来ページがあり、そちらには Certificate III in Horticulture 11,690 AUD(CRICOS 093764G)、Diploma of Horticulture 16,500 AUD(093772G)、Diploma of Landscape Design 24,000 AUD(093762K)といった数値と、旧 CRICOS コードが掲載されています。

これらは作成時点の情報であり、CRICOS コード・学費のいずれも現在の公表値とは異なります。従来ページは分野全体の概観としてご覧いただき、金額とコードについては本ページをご参照ください。

学費以外にかかる費用としては、次のものがあります。金額は個々の条件で変わりますので、推測値は記載せず、お見積りでお示しします。

費用の総額の見立てをご希望の場合は、留学費用シミュレーション留学プランのご案内もご利用いただけます。学生ビザの手続きについては 学生ビザサポートのご案内学生ビザの取得についてのページをご覧ください。

よくあるご質問FAQ

Q. Certificate III in Horticulture を修了したら、卒業ビザ(subclass 485)で働けますか。 いいえ。subclass 485 の Post-Vocational Education Work stream は、MLTSSL に掲載された職業を指名できることが要件です。園芸・造園の 362xxx 系職種はすべて MLTSSL 非掲載のため、このストリームは使えません。この点はご相談の初期に必ずお伝えしている内容です。
Q. それでもオーストラリアで園芸の仕事に就く方法はありますか。 あります。現実的なのは subclass 482(Core Skills stream)で雇用主のスポンサーを得る道と、subclass 491 で地方の州指名を目指す道です。482 では Arborist・Landscape Gardener・Nurseryperson などが CSOL に掲載されています。ただしいずれも技能査定が必要で、Landscape Gardener の場合は Certificate III in Landscape Construction と実務3年が求められます。時間のかかる道であることは、あらかじめご承知おきください。
Q. Certificate III in Landscape Construction(AHC30921)を留学生として受けられませんか。 TAFE NSW の International Student Guide 2026 には掲載がなく、同校の案内では原則としてアプレンティスシップ(雇用主が訓練計画を提出する形)または個別問い合わせによる入学とされています。留学生の受け入れ枠を弊社では確認できていません。ご希望があれば、その時点の受け入れ可否を TAFE NSW に照会いたします。
Q. Diploma of Landscape Design を出れば、ランドスケープ・アーキテクトになれますか。 なりません。Landscape Architect(ANZSCO 232112)の技能査定を行う VETASSESS は学士以上の学歴を求めており、AQF レベル5の Diploma では要件を満たしません。Diploma は「ランドスケープ・デザイナー」として実務に就くための資格です。アーキテクトを目指す場合は、学士課程への進学が別途必要になります。TAFE NSW の Diploma からは、単位認定のある提携大学への進学が案内されていますので、その組み立てをご相談ください。
Q. 地方(regional)で働くとして、シドニーから離れる必要は本当にありますか。 subclass 491 を目指すのであれば、はい。491 は地方指定地域での居住・就労が前提のビザです。なお NSW については、州政府が 2026年6月30日終了のプログラム年度分の 491 受付を終了したと案内しており、枠の状況によっては、その年度は申請できません。他州の検討も含めて、時期と場所を一緒に設計する必要があります。
Q. 日本で造園の経験があります。有利になりますか。 技能査定の場面では有利に働く可能性があります。TRA の査定では実務経験3年以上(うち直近36か月に12か月以上)が求められるためです。ただし「直近36か月に12か月」という条件があるため、ブランクが長いと使えなくなります。日本での職歴をどう証明できるか(給与明細、雇用証明、社会保険の記録など)を含めて、渡航前に一度整理しておくことをお勧めします。造園技能士・造園施工管理技士をお持ちの場合、それがオーストラリアの査定でどう評価されるかは個別判断になりますので、資格証の内容とあわせてご相談ください。

確認できなかったことWHAT WE COULD NOT VERIFY

このページを作成するにあたって調べたものの、公開情報から確認できなかった項目を、正直に列挙します。ご相談の際にこれらが必要になる場合は、弊社から個別に照会いたします。

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当社には Registered Migration Agent(登録移民代理人・MARN 0637738)が在籍しており、ビザに関するご相談は当該代理人が担当します。本ページはコース選びの参考としての一般情報であり、個別のビザ申請に関する助言ではありません。職業リスト(CSOL・MLTSSL・STSOL・ROL 等)、州・準州の指名条件と割当枠、賃金基準、英語要件、技能査定の要件はいずれも随時改定されます。掲載内容は 2026年7月時点で公開情報から確認したものであり、ご検討の際は必ず最新の情報をご確認ください。学費・入学条件は TAFE NSW の定めによります。

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就職・待遇(オーストラリア)

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