シドニー&メルボルン現地オフィスから無料サポート 💱 A$1 ≒ 110.9円(8/6時点) 営業時間: 月〜金 10:00-17:30(現地時間) 🌐 English
LINE相談 無料カウンセリング
会社概要ミッションステートメント代表プロフィールスタッフ紹介ビザコンサルタント資格(MARN: 0637738)無料サポートができる理由
TAFE NSW / HUMAN RESOURCES

TAFE NSW 人事・人材マネジメント
「学べること」と「ビザに効くかどうか」は別の話です

BSB40420 Certificate IV in Human Resource Management / BSB50320 Diploma of Human Resource Management / BSB60320 Advanced Diploma(TAFE NSW での開講は確認できず)/ HE20614 Bachelor of Business

人事(HR)は、オーストラリアで働くことを考える日本の方から相談の多い分野です。ただ、この分野は「資格を取れば就労ビザにつながる」という組み立てが、他分野に比べてかなり難しくなっています。TAFE NSW が実際に何を開講しているのか、留学生が申し込めるのか、ANZSCO 223111 や 132311 が各ビザ職業リストにどう載っている(載っていない)のかを、確認できた範囲だけで整理しました。都合の悪い情報も先に書いています。

ANZSCO 223111 / 132311 / 223112 / 223113 MLTSSL には非掲載 CSOL には掲載あり VETASSESS Group B(学士以上) 485 は Post-Higher Education Work が現実解
ホーム専門・キャリアアップ留学TAFE NSW > 人事・人材マネジメント

最初にお伝えすべきことTHINGS WE SHOULD TELL YOU FIRST

人事分野は、パンフレットの見え方と、留学生としての実際の選択肢のあいだに差が出やすい分野です。カウンセリングでご説明している内容を、そのまま先に書きます。

1|TAFE NSW の人事資格は、留学生向けの開講を弊社では確認できていません

TAFE NSW のコースページで確認できたのは、BSB40420 Certificate IV in Human Resource Management(TAFE NSW コード BSB40420-01)と BSB50320 Diploma of Human Resource Management(同 BSB50320-01)です。ただし、これらのページで案内されている入学・料金の枠組みは国内学生向けのもので、弊社が確認した限りでは留学生(学生ビザ)向けの CRICOS 登録・留学生学費の掲載までは確認できませんでした。

あわせて、TAFE NSW の 2026 International Student Guide の Business / Accounting / Finance の一覧にも、人事(Human Resource Management)の資格は掲載されていません。一方で、留学生向けサイトの分野一覧には「Human Resources」という分野名自体は存在します。つまり「分野としては掲げられているが、留学生が申し込める人事の資格が具体的に何なのかが、公開情報からは特定できない」という状態です。

→ 実際に申し込めるかどうかは、開講キャンパス・入学期によっても変わります。ご希望の時期を教えていただければ、弊社から TAFE NSW に照会します。

2|BSB60320 Advanced Diploma of Human Resource Management は、TAFE NSW では見つかりませんでした

BSB60320 は training.gov.au 上の BSB Business Services Training Package に実在する資格です(弊社は資格の PDF まで確認しました)。ただし、TAFE NSW のコース検索でこの資格の開講を確認することはできませんでした。「オーストラリアに存在する資格」と「TAFE NSW が開講している資格」は別物ですので、混同しないようご注意ください。

3|223111 Human Resource Adviser は、Diploma だけでは技能査定(skills assessment)に届きません

223111 Human Resource Adviser の技能査定機関は VETASSESS で、この職種は VETASSESS の Group B に分類されています。Group B は「AQF Bachelor 相当以上の学位」を土台に置く区分で、加えて査定申請日前の直近5年以内に、専攻分野に関連する高度な業務を一定期間(一般に1年以上・週20時間以上)経験していることが求められます。

したがって、AQF Level 5 の Diploma of Human Resource Management を修了しただけでは、この職種の技能査定を通す土台になりません。「Diploma → 技能査定 → 独立技術移住」という道筋は、この職種では成立しないとお考えください。

4|人事系の職種は MLTSSL に載っていません=subclass 485 の Post-Vocational Education Work stream は使えません

subclass 485(Temporary Graduate visa)の Post-Vocational Education Work stream は、MLTSSL に掲載された職種に関連する資格であることが条件です。弊社が確認した限り、223111 / 132311 / 223112 / 223113 のいずれも MLTSSL には掲載されていません。人事の Certificate IV や Diploma を修了しても、このストリームでの卒業生ビザは想定できません。

5|労働市場としても「不足職種」ではありません

Jobs and Skills Australia の Occupation Shortage List では、人事関連の職種は「不足あり」と評価されていません。移民制度は基本的に「不足している職種」を優先する仕組みですので、この評価は今後の制度変更を考えるうえでも重要です。人事は、オーストラリアで働く人にとって普通に存在する仕事ですが、「外国人を呼び寄せてでも埋めたい仕事」としては扱われていない、ということです。

では、現実的な道筋は何か:学士(Bachelor)→ 485 Post-Higher Education Work stream です

人事分野で「オーストラリアで働く時間を確保する」ことを目標にするなら、弊社が現時点で最も筋が通ると考えているのは、オーストラリアの高等教育機関で Bachelor(学士)を修了し、subclass 485 の Post-Higher Education Work stream を使うルートです。このストリームには次の特徴があります。

  • 職業リスト(MLTSSL など)への掲載が条件になっていない
  • 技能査定が条件になっていない
  • オーストラリアの教育機関の学位(Bachelor 以上)と、豪州学修要件(一般に2学年相当・16か月以上の在籍)が土台になる

TAFE NSW 自体も高等教育(Higher Education)を持っており、HE20614 Bachelor of Business が留学生向けに開講されています。ただし後述のとおり、この学士に「人事専攻(HR major)」という専攻区分があることは、弊社では確認できていません。人事を主専攻にしたい場合は、大学(University)の Bachelor of Business / Bachelor of Commerce で HR メジャーを取る形が一般的です。

学位ルートの考え方は オーストラリアの学位(Higher Education)の考え方、進学先の比較は オーストラリアの大学一覧、TAFE NSW のビジネス系全体像は TAFE NSW ビジネス・マネジメント にまとめています。

それでも人事コースを学ぶ意味がないわけではありません

ビザに直結しないことと、学ぶ価値がないことは別です。豪州の人事実務は Fair Work Act 2009 と modern award の体系の上に成り立っており、日本の労働基準法ベースの実務とは前提が違います。日本の外資系企業やグローバル人事、日本企業の海外拠点の労務管理を目指す方には、この違いを一次情報で学べること自体が実務資産になります(本ページ ⑥ で詳述)。

30秒で分かる、この分野QUICK FACTS

分野人事・人材マネジメント(Human Resources / Human Resource Management)
TAFE NSW での開講(国内学生)BSB40420 Certificate IV in Human Resource Management(TAFE NSW コード BSB40420-01)/ BSB50320 Diploma of Human Resource Management(同 BSB50320-01)をコースページで確認
留学生向け開講未確認2026 International Student Guide の Business 一覧に人事資格の掲載なし。留学生向けサイトの分野名としては「Human Resources」が存在。CRICOS コード・留学生学費は弊社では確認できず
BSB60320 Advanced DiplomaTAFE NSW では確認できず資格自体は BSB Training Package に実在(training.gov.au)
学士(TAFE NSW)HE20614 Bachelor of Business(CRICOS 092518G)。留学生向け開講あり。ただし「人事専攻」の設定は弊社では確認できず
主な関連 ANZSCO223111 Human Resource Adviser(skill level 1)/ 132311 Human Resource Manager(skill level 1)/ 223112 Recruitment Consultant(skill level 1)/ 223113 Workplace Relations Adviser(skill level 1)/ 551311 Payroll Clerk(skill level 4)
MLTSSL / ROL人事4職種はいずれも非掲載→ subclass 189、および 485 Post-Vocational Education Work stream は想定できません
STSOL223111 / 132311 / 223112 / 223113 は掲載→ subclass 190(州指名)の検討余地はあるが、州のリストに載っているかは別問題
CSOL / 186 Direct Entry223111 / 132311 / 223112 / 223113 は掲載→ 482 Core Skills stream・186 Direct Entry の対象。いずれも雇用主指名が前提。551311 Payroll Clerk は非掲載
技能査定機関223111 / 223112 / 223113 = VETASSESS(223111 は Group B =学士以上)/ 132311 = AIM。Occupation Shortage List 2025 では人事関連職は「不足あり」と評価されていません
年収の目安豪州:HR Adviser 約 AUD 96,000/HR Manager 約 AUD 120,000(Indeed AU)。日本:人事事務 約 525.2万円(厚生労働省 job tag)。④ に出典
業界団体AHRI(Australian HR Institute)。CPHR / MAHRI / FCPHR などの会員・認定区分あり
現実的なビザ設計Bachelor 修了 → subclass 485 Post-Higher Education Work stream(職業リスト・技能査定とも不要)

上表は弊社が 2026年7月時点で公開情報から確認できた内容です。ビザ関連の判断は必ず登録移民代理人にご確認ください。

① 各資格の主旨と、学習ユニットの中身QUALIFICATION STRUCTURE AND UNITS

人事分野の資格は、BSB Business Services Training Package に含まれます。ここでは training.gov.au が公開している各資格の PDF から、パッケージング・ルール(何単位必要か)と、コアユニット(必修)のコード・名称を整理しました。選択ユニットは提供機関ごとに組み合わせが変わるため、実際に何を学ぶかはキャンパス・入学期によって差が出ます。

BSB40420 Certificate IV in Human Resource Management(AQF Level 4)

人事の担当者・アシスタントとして、指示のもとで人事業務の一連の流れを回せるようになることを目的にした資格です。採用の実務、従業員の関係管理、人事情報システムの運用、労働安全衛生(WHS)など、人事部門の日常業務を構成する要素が並びます。パッケージング・ルールは コア6ユニット+選択6ユニット=合計12ユニットです。

ユニットコードユニット名この単元で扱うこと(概要)
BSBHRM411Administer performance development processes目標設定・評価面談・育成計画の事務運用
BSBHRM412Support employee and industrial relations労使関係の実務支援。award・enterprise agreement の扱いを含む
BSBHRM413Support the learning and development of teams and individuals研修ニーズの把握と学習機会の実施支援
BSBHRM415Coordinate recruitment and onboarding募集・選考・内定・入社手続きの調整
BSBHRM417Support human resources functions and processes人事機能全体の日常運用の支援
BSBWHS411Implement and monitor WHS policies, procedures and programs労働安全衛生の方針・手順の実施と監視

出典:training.gov.au が公開する BSB40420 の資格 PDF。選択ユニットは、給与計算、ダイバーシティ、労務データ分析、プロジェクト業務、ビジネス文書などの領域から、提供機関が組み合わせて設定します。

BSB50320 Diploma of Human Resource Management(AQF Level 5)

Certificate IV が「実務を回す」段階だとすると、Diploma は「人事の仕組みを設計・運用する」段階です。人事戦略、労務関係の管理、要員計画、業績管理、研修の統括といった、部門レベルの意思決定に関わるユニットがコアに入ります。パッケージング・ルールは コア7ユニット+選択5ユニット=合計12ユニットです。

ユニットコードユニット名この単元で扱うこと(概要)
BSBHRM521Facilitate performance development processes業績開発の仕組みを設計し運用を主導する
BSBHRM522Manage employee and industrial relations労使関係の管理。苦情処理・紛争解決・団体交渉
BSBHRM523Coordinate the learning and development of teams and individuals組織全体の学習・育成計画の統括
BSBHRM524Coordinate workforce plan implementation要員計画の実行管理
BSBHRM527Coordinate human resource functions and processes人事機能全体の統括と改善
BSBHRM531Coordinate health and wellness programs従業員の健康・ウェルネス施策の企画運営
BSBOPS504Manage business risk事業リスクの特定と管理。人事リスクを含む

出典:training.gov.au が公開する BSB50320 の資格 PDF。

BSB60320 Advanced Diploma of Human Resource Management(AQF Level 6)

戦略人事(strategic HR)の領域です。人事戦略そのものの立案、組織開発、報酬戦略、労使関係戦略などを扱います。パッケージング・ルールは コア6ユニット+選択4ユニット=合計10ユニットで、training.gov.au 上に資格として実在することは確認できました。

ただし、TAFE NSW での開講は確認できませんでした。

弊社が TAFE NSW のコース検索で調べた限り、BSB60320 の開講ページは見つかりませんでした(国内学生向け・留学生向けとも)。オーストラリア国内では他の RTO(登録訓練機関)が開講しているケースがありますが、そちらの CRICOS 登録状況・留学生受け入れ可否は別途確認が必要です。TAFE NSW にこだわらない場合の選択肢については、カウンセリングでご相談ください。

HE20614 Bachelor of Business(AQF Level 7・CRICOS 092518G)

TAFE NSW は VET(職業教育)だけでなく高等教育(Higher Education)も持っており、HE 番号のついた学位を留学生向けに開講しています。人事に近い領域として Bachelor of Business があり、2026 International Student Guide には次の3つの入り方が掲載されています。

コード名称期間2026年 留学生学費(Guide 掲載値)
HE20614Bachelor of Business3年(フルタイム)AUD 52,080
HE20614SBachelor of Business(短縮版)2年AUD 34,720
HE20612Associate Degree in Business1年AUD 22,240
この学士に「人事専攻(HR major)」があることは確認できませんでした。

弊社が確認した範囲では、人事に関係する科目として組織・人材マネジメント系の科目(BUMAN203A 等)が個別に存在することまでは把握できましたが、「Human Resource Management major」という専攻区分が設定されているかどうかは特定できませんでした。人事を主専攻にしたい場合は、大学の Bachelor of Business / Bachelor of Commerce で HR メジャーを選ぶ形のほうが確実です。オーストラリアの大学一覧もあわせてご覧ください。

AQF レベルの違いを一枚で

AQF資格想定される立ち位置技能査定(223111 VETASSESS Group B)への到達
Level 4Certificate IV in HRM人事アシスタント/人事事務届かない
Level 5Diploma of HRM人事担当者/人事コーディネーター届かない
Level 6Advanced Diploma of HRM人事のシニア担当/小規模組織の人事責任者学士相当ではないため、単体では届かない
Level 7Bachelor of Business 等HR ジェネラリスト/HR アドバイザー土台になる(+関連実務経験が別途必要)

Advanced Diploma(AQF Level 6)は Bachelor(Level 7)の一段下で、学位ではありません。VETASSESS Group B の「Bachelor 以上」という基準に対して提出しても、そのままでは要件を満たさないとされています。ただし学士編入(credit transfer)で学位取得までの期間を短縮できる場合があり、そこが実務上の使いどころです。

② この分野で就ける職種と ANZSCOOCCUPATIONS AND ANZSCO CODES

人事分野の職種は、ANZSCO(オーストラリア・ニュージーランド標準職業分類)では主に 2231 Human Resource Professionals(unit group)と 1323 Human Resource Managers に整理されています。給与計算(payroll)は別系統です。

ANZSCO職業名skill level仕事の中身技能査定機関
223111Human Resource Adviser1採用・配置・育成・評価・労使関係について、組織に助言し施策を実行する。人事のジェネラリスト職VETASSESS(Group B
132311Human Resource Manager1人事部門そのものの計画・組織・統制。経営層の一員として要員戦略に責任を持つAIM(Australian Institute of Management)
223112Recruitment Consultant1求人の受託、候補者の探索・選考・紹介。人材紹介会社(recruitment agency)に多い職種VETASSESS
223113Workplace Relations Adviser1労使関係・職場の紛争・団体交渉について助言する。豪州では Fair Work 制度の理解が前提になる専門職VETASSESS
551311Payroll Clerk4賃金・手当・控除の計算、給与支払の処理、関連記録の管理(下記参照)
ご相談時によく出てくる「551112 Payroll Clerk」というコードについて、訂正させてください。

弊社が ANZSCO の分類を確認したところ、551112 は Cost Clerk(unit group 5511 Accounting Clerks に属する原価計算事務)で、給与計算担当ではありませんでした。Payroll Clerk の ANZSCO コードは 551311(unit group 5513 Payroll Clerks、skill level 4)です。ネット上の記事や一部の情報でコードが取り違えられていることがありますので、ビザ関連の書類を準備される際はコードを必ずご確認ください。

なお、弊社が確認した限り、551311 Payroll Clerk も 551111 / 551112 も、MLTSSL・STSOL・ROL・CSOL のいずれにも掲載されていません。給与計算担当としての就労ビザ設計は、現行制度では想定しにくい状況です。

その周辺で実際にある求人タイトル

ANZSCO は分類上のコードで、求人サイトに出る職名とは一致しません。オーストラリアの求人で実際によく見かける人事系のタイトルを挙げます。

日本人留学生が実際に入りやすい入口はどこか

率直に申し上げると、人事は「その国の法制度・言語・商慣行に深く依存する仕事」です。従業員との面談、award の解釈、苦情対応、解雇手続きといった業務は、母語話者レベルの英語と現地の制度理解が前提になります。留学直後にいきなり HR Advisor として採用されるのは、現実的には簡単ではありません。

実務上は、(1)給与計算やデータ入力など定型度の高い人事オペレーションから入る、(2)日系・アジア系企業の豪州拠点で日本語と英語の両方を使う立場から入る、(3)まず学位を取り、学生時代のインターンで現地の実務経験を作る、といった入り方が現実的です。

③ ビザ対応職種としての扱い(リストごとの掲載状況)VISA OCCUPATION LISTS

オーストラリアの就労・技術移住系のビザは、「どの職業リストに載っているか」で使えるビザが変わります。ここが人事分野で最も誤解されやすい部分ですので、リストごとに分けて書きます。

まず、リストの種類を整理します

リスト名根拠主に効くビザ
CSOL(Core Skills Occupation List)LIN 24/089(F2024L01620)/456職種subclass 482 の Core Skills stream(雇用主スポンサー)
186 Direct Entry のリストLIN 24/093(F2024L01618)subclass 186 の Direct Entry stream(永住)
MLTSSLLIN 19/051(F2019L00278)subclass 189/190/491/485 Post-Vocational Education Work stream
STSOLLIN 19/051subclass 190/491 ※州がその職種を指名対象にしていることが前提
ROL(Regional Occupation List)LIN 19/051地方向けの一部ビザ

人事系職種の、リストごとの掲載状況

ANZSCO / 職業CSOL186 DEMLTSSLSTSOLROL
223111 Human Resource Adviser掲載掲載非掲載掲載非掲載
132311 Human Resource Manager掲載掲載非掲載掲載非掲載
223112 Recruitment Consultant掲載掲載非掲載掲載非掲載
223113 Workplace Relations Adviser掲載掲載非掲載掲載非掲載
551311 Payroll Clerk非掲載非掲載非掲載非掲載非掲載
551111 Accounts Clerk / 551112 Cost Clerk非掲載非掲載非掲載非掲載非掲載

上表は、弊社が Home Affairs 公開の Core Skills Occupation List、および LIN 19/051 に基づく職業リスト集約資料(2024年10月時点版)を突き合わせて作成したものです。職業リストは改定されます。出願を検討される時点で、必ず最新の法令文書と登録移民代理人にご確認ください。

この表から読み取れること(1):subclass 189(独立技術移住)は、人事職では組み立てられません

subclass 189 は MLTSSL 掲載職種が前提です。人事4職種はいずれも MLTSSL に載っていないため、「人事の資格を取って、自力でポイント制の永住権を取る」という設計は、現行の制度では成立しません。

この表から読み取れること(2):subclass 485 Post-Vocational Education Work stream も使えません

485 の Post-Vocational Education Work stream は、(a)MLTSSL 掲載職種に関連する資格であること、(b)申請時 35歳以下であること、などが条件です。人事職は MLTSSL 非掲載ですので、Certificate IV や Diploma of HRM を修了しても、このストリームでの卒業生ビザ申請は想定できません。

この表から読み取れること(3):現実に残る道は「482/186(雇用主が必要)」と「485 Post-Higher Education Work(学位が必要)」です
  • subclass 482 Core Skills stream:223111 等は CSOL に載っているため、承認された雇用主(approved sponsor)がスポンサーになれば道はあります。ただし、雇用主指名・関連する2年以上の職務経験・所定の給与水準(Core Skills Income Threshold 以上、かつ豪州人と同等の市場給与)といった条件が重なります。留学生が卒業直後にこれを揃えるのは容易ではありません。
  • subclass 186 Direct Entry stream:永住ビザです。223111 等は掲載されていますが、雇用主指名に加えて、通常その職業での3年以上の職務経験と、VETASSESS 等の技能査定が必要です。223111 の技能査定は Group B = 学士以上が土台になります。
  • subclass 485 Post-Higher Education Work stream職業リストへの掲載も技能査定も条件になっていません。オーストラリアの高等教育機関の学位(Bachelor 以上)を、豪州学修要件を満たす形で修了していることが土台です。人事分野で「まず豪州で働く時間を作る」ことを目標にする場合、実務上ここが最も筋の通る入口になります。

学位ルートの詳細は オーストラリアの学位(Higher Education)の考え方、進学先の選択肢は オーストラリアの大学一覧、職業リストそのものの見方は CSOL(Core Skills Occupation List)の解説オーストラリアのビザ一覧 にまとめています。

技能査定(skills assessment)について、もう少し踏み込みます

223111 Human Resource Adviser の技能査定機関は VETASSESS で、Group B に分類されています。Group B では、次のいずれかの形で要件を満たす必要があるとされています(弊社が VETASSESS の公開情報から確認した範囲です)。

したがって、Diploma of Human Resource Management は、この査定の入口に立てません。

AQF Level 5 の Diploma は Bachelor 相当ではないため、Group B の学歴要件を満たしません。ここは制度の設計上そうなっているので、実務経験を積んでも Diploma のままでは埋まらない部分です。「TAFE の人事 Diploma → 技能査定 → 永住」という説明を目にした場合は、根拠をご確認ください。

132311 Human Resource Manager の技能査定機関は AIM(Australian Institute of Management)です。管理職としての職責の実態(部下の人数、予算責任、意思決定範囲など)が細かく見られる査定で、こちらも学歴と実務経験の組み合わせが問われます。

参考:482 の給与要件

subclass 482 のスポンサーシップでは、指名職の年収が Core Skills Income Threshold(CSIT)以上であることが求められます。弊社が確認した公表値は、2025年7月1日以降で AUD 76,515(それ以前は AUD 73,150)でした。しきい値は毎年見直されますので、出願時点の正確な金額は Home Affairs の公表と登録移民代理人にご確認ください。なお、しきい値を満たしていても、同じ職場の豪州人と同等の市場給与(annual market salary rate)を下回る条件では指名は認められません。

豪州の人事専門職団体 AHRI と、その認定の位置づけAUSTRALIAN HR INSTITUTE

オーストラリアの人事には、AHRI(Australian HR Institute)という全国的な職能団体があります。日本でいうと、業界団体と資格認定機関の性格を併せ持つ組織です。人事分野を検討される方には、この存在は知っておいていただく価値があります。

AHRI が持っている仕組み

ビザとの関係は、直接的ではありません

AHRI の会員資格や CPHR は、技能査定機関(223111 の VETASSESS、132311 の AIM)が要求する要件そのものではありません。つまり「AHRI の認定を取れば技能査定が通る」という関係ではありません。ただし、豪州の人事の労働市場において、AHRI 会員であることや AHRI が認めた課程の修了は、雇用主に対する説得材料として機能します。実務上の価値と、ビザ上の価値を分けて理解しておいてください。

弊社が確認しきれなかった点

TAFE NSW の BSB40420 / BSB50320 が AHRI の課程認定を受けているかどうかは、弊社では確認できませんでした。AHRI の課程認定は主に高等教育(学位)課程を対象としている旨の記述がありますが、VET 資格の扱いについては断定できません。人事の専門職としてのキャリアを豪州で積むことを重視される場合は、この点も含めてお調べすることをおすすめします。

④-A オーストラリアの就職状況と年収EMPLOYMENT AND PAY IN AUSTRALIA

数字は出典を明記します。求人サイトの掲載平均と、政府統計の週給ベースの数字では、算出方法が違うため金額が一致しません。両方を並べて書きます。

求人サイトの掲載平均(Indeed AU)

職種掲載平均(年額・AUD)備考
Human Resources Advisor約 96,299223111 に相当する中核職
Human Resources Manager約 120,544132311 に相当
Payroll Officer約 87,788551311 に相当

出典:Indeed Australia の職種別 salary ページ(HR AdvisorHR ManagerPayroll Officer)。求人票の記載額と利用者申告をもとにした集計で、随時更新されます。閲覧時期により数値が変わります。

政府統計系の週給ベース(TAFE NSW のコースページが引用している値)

TAFE NSW の人事コースページには、Your Career(豪州政府の職業情報サイト)由来の週給の目安が掲載されています。弊社が確認できた範囲では、人事系の職種でおおむね週 AUD 1,400〜1,740 程度のレンジが示されていました。年額に単純換算すると、およそ AUD 73,000〜90,000 程度です。

求人サイトの数字と政府統計の数字が食い違う理由

求人サイトの平均は「実際に募集がかかっている求人」の集計で、都市部・専門職に寄りやすい傾向があります。一方、政府統計の週給はパートタイムや地方も含む就業者全体をベースにした値です。見ている母集団が違うとお考えください。弊社としては、どちらか一方を「豪州の人事の年収です」と断定することはしません。

SEEK など求人サイトで見える傾向

SEEK の「Human Resources & Recruitment」カテゴリでは、人事の求人は継続的に出ています。ただし、入口職(HR Coordinator / HR Administrator)は求人数が多い一方で給与レンジは低く、HR Business Partner / HR Manager クラスは給与が上がるかわりに豪州での人事実務経験を明示的に求める求人が大半です。Employee Relations 系は Fair Work 制度と modern award の実務知識を要件に挙げることが多く、Payroll は award 解釈と給与システム(Xero、MYOB 等)の経験が重視される傾向があります。また、就労権に制限のない方に限定した求人("must have full working rights")が一定数ある点にもご注意ください。

出典:SEEK — Human Resources & Recruitment jobs。掲載内容は日々変わるため、上記は弊社が確認した時点の傾向です。

労働需給の評価(Occupation Shortage List 2025)

人事関連職は「不足職種」と評価されていません。

Jobs and Skills Australia が公表する Occupation Shortage List(OSL)2025 において、人事関連の職種は「No Shortage(不足なし)」の評価とされています。これは、(1)オーストラリア国内で人材が足りている、(2)したがって移民制度上の優先度が低い、という二つの意味を持ちます。MLTSSL に載っていないことと、この評価は整合しています。

Jobs and Skills Australia のサイト(jobsandskills.gov.au)は弊社の環境からアクセスできず、公表資料の直接確認ができていません。上記は検索で得られた要約情報に基づくもので、弊社では一次資料まで確認できていません。最新の評価は Jobs and Skills Australia でご確認ください。

雇用形態と働き方の実際

④-B 日本での就職状況と年収EMPLOYMENT AND PAY IN JAPAN

日本側は、厚生労働省の職業情報提供サイト job tag(じょぶたぐ)の数値を基準に整理します。

人事の職種の数字

指標数値出典
人事事務の平均年収約 525.2万円厚生労働省 job tag「人事事務」
人事事務の有効求人倍率約 1.14 倍同上
人事事務の就業者数約 1,057,330 人同上

出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版 O-NET)job tag「人事事務」。job tag の年収は賃金構造基本統計調査を基礎に算出された値で、賞与を含む全国平均です。企業規模・地域・年齢によって大きく変わります。

豪州と日本の金額を単純比較しないでください

AUD 96,000 を1豪ドル100円で換算すれば960万円になりますが、これを「豪州の人事は日本の2倍稼げる」と読むのは危険です。オーストラリアはシドニーを中心に住居費・生活費が高く、所得税率も日本と体系が違います。加えて、為替は大きく動きます。弊社としては、額面の比較よりも「その国で自分の生活が成り立つか」で見ていただくようお願いしています。

日本の国家資格:社会保険労務士(社労士)

日本の人事・労務の領域には、オーストラリアには対応するものがない国家資格があります。社会保険労務士です。人事分野を日豪で比較するうえで避けて通れないので、整理します。

社労士試験の実施団体である社会保険労務士試験オフィシャルサイトは、弊社の環境からアクセスできませんでした(robots による制限)。上記の合格率は、資格予備校等が公表している集計に基づく概数で、弊社では一次資料まで確認できていません。正確な受験資格・試験日程・合格率は、社会保険労務士試験オフィシャルサイトで直接ご確認ください。

この違いが、キャリア設計に効いてきます

日本では「人事・労務の専門性を証明する」といえば社労士であり、これは国家資格です。一方オーストラリアには、人事に国家資格はありません。あるのは AHRI という職能団体の任意認定と、大学・TAFE の学歴、そして実務経験です。

つまり、日本で社労士を持っている方がオーストラリアに来ても、その資格が制度上そのまま通用することはありません。逆に、オーストラリアで人事の学位や AHRI 認定を取っても、日本で社労士の独占業務を行えるようにはなりません。両国の人事資格は、相互に読み替えられる関係にありません。これは残念な話ですが、事前に知っておいていただくべき事実です。

ただし、日本で社労士として労務の知識をお持ちの方が、オーストラリアで Fair Work 制度を学ぶことには意味があります。「制度が違う国の労務を、両方一次情報で理解している人」は、日本の外資系企業やグローバル人事の領域で明確に希少です。

日本での人事キャリアの一般的な入り方

日本では、新卒で総務・人事部門に配属される、人材紹介会社で経験を積んでから事業会社の人事に転じる、社労士事務所や給与計算アウトソーシング会社で実務を身につける、といった入り方が一般的です。オーストラリアと違い、人事の入口が「人事の学歴」よりも「配属」や「前職の経験」で決まりやすい構造があります。オーストラリアで人事を専攻することの意味は、この点でもやや異なります。

⑤ 日本国内で同じ領域を学べる専門学校(比較用に2校)COMPARABLE SCHOOLS IN JAPAN

「わざわざオーストラリアで学ぶ必要があるのか」を判断していただくために、日本国内で人事・労務や関連するビジネス実務を学べる専門学校を2校挙げます。弊社はどちらとも提携関係にありません。純粋に比較材料としてご覧ください。

仙台大原簿記情報公務員専門学校

宮城県仙台市青葉区

簿記・会計、情報処理、公務員、ビジネス実務を柱にする専門学校で、大原学園グループに属します。人事・労務に直結する学科名は掲げていませんが、ビジネス系の学科で社会保険や給与計算の基礎、企業実務の資格取得を扱います。日本の人事事務職に必要な簿記・PC スキル・ビジネス文書の土台を体系的に固めたい方向けです。

2年制中心。学費・カリキュラムは学科と入学年度で変わるため、学校の公表資料をご確認ください。

仙台大原簿記情報公務員専門学校(外部サイト)

中京法律専門学校

愛知県名古屋市中区

法律系の専門学校で、法律事務・行政書士・司法書士などの法律専門職に加え、社会保険労務士を目指す学びも扱っています。日本の人事・労務の専門性を「法律の側から」固めたい方には選択肢として意味があります。豪州の人事教育が Fair Work Act と実務運用を軸にするのに対し、条文理解を軸にする点が対照的です。

学科・年限は複数。詳細は学校の公表資料をご確認ください。

中京法律専門学校(外部サイト)

比較して見えること
  • 日本の専門学校は「日本の法制度と日本語の実務」を前提に、資格試験の合格を目標に組み立てられています。到達点が明確で、費用も豪州留学より大幅に低く抑えられます
  • TAFE NSW など豪州の VETは、豪州の職場で必要な能力(competency)を単位ごとに証明する仕組みです。試験の点数ではなく「できるかどうか」で評価します
  • 日本の人事職に就くことだけが目標なら、日本の専門学校のほうが効率的です。弊社はそう申し上げます
  • 豪州の学びに意味が出るのは、(a)豪州で働く時間を作りたい、(b)英語で人事実務ができる状態を目指す、(c)日本で外資系・グローバル人事に進みたい、のいずれかに当てはまる場合です

上記2校の情報は、各校の公表内容をもとに弊社が要約したものです。学科構成・カリキュラム・学費は変更されますので、必ず各校の最新の公表資料でご確認ください。弊社ではこれらの学校について、人事・労務に特化した学科の有無まで断定できる情報は得ていません。

日本の専門学校全般との比較は 日本の専門学校と海外専門留学の比較 にもまとめています。

⑥ オーストラリアで人事を学ぶ価値と、日本との制度の違いWHY STUDY HR IN AUSTRALIA

ここが、このページで最もお伝えしたい部分です。人事はビザに直結しにくい分野ですが、「制度の違いを一次情報で学ぶ」という点では、他分野にない価値があります。

Fair Work Act 2009 と、日本の労働基準法の違い

オーストラリアの労働法制の中心は Fair Work Act 2009 です。日本の労働基準法とは、構造からして違います。

論点オーストラリア(Fair Work Act 2009 体系)日本(労働基準法体系)
最低基準National Employment Standards(NES)が全国一律の11の最低基準を定める。年次有給休暇4週間、育児休業、解雇予告、Fair Work Information Statement の交付義務など労働基準法が労働時間・休日・賃金・解雇予告等の最低基準を定める。年次有給休暇は勤続期間に応じた付与日数
業種別の賃金・条件modern award(産業別・職種別の裁定)が100以上あり、業種ごとに最低賃金・シフト手当・残業割増を細かく定める。人事はこの解釈が日常業務業種別の裁定に相当する仕組みは基本的にない。最低賃金は都道府県別と特定産業別
企業レベルの協定enterprise agreement を労使で締結し、Fair Work Commission の承認を得る。award より有利であることが条件(BOOT テスト)労使協定(36協定等)は届出制。協定の位置づけが異なる
不当解雇unfair dismissal の申立制度。Fair Work Commission へ原則として解雇から21日以内。小規模事業者向けの Small Business Fair Dismissal Code がある解雇権濫用法理(労働契約法16条)。争いは労働審判・訴訟。期間制限の枠組みが異なる
紛争処理機関Fair Work Commission(準司法機関)と Fair Work Ombudsman(監督・執行機関)が役割分担労働基準監督署、労働局のあっせん、労働審判、裁判所
つながらない権利right to disconnect が導入され、勤務時間外の連絡への対応を拒む権利が法定化された法定の権利としては存在しない。ガイドラインや自主的取組みの段階
退職年金Superannuation の雇用主拠出が法定義務。人事・給与担当が拠出率と支払期限を管理する厚生年金・企業年金。社会保険料の労使折半という別の構造

Fair Work Ombudsman のサイト(fairwork.gov.au)は弊社の環境からアクセスできず、条文・制度の最終確認ができていません。上記は検索で得られた情報と一般的な解説に基づく整理です。制度の正確な内容は Fair Work Ombudsman および Fair Work Commission でご確認ください。

この違いが、実務でどう効くか

いちばん大きいのは modern award です。日本の人事担当者にとって「業種別に国が定めた賃金表と手当のルールがあり、それを日常的に解釈して給与に反映する」という仕事は、経験がありません。オーストラリアでは、これが人事・給与担当の中心業務のひとつです。award の解釈を誤ると、後から遡って未払賃金の是正(back pay)を求められ、Fair Work Ombudsman の執行対象になります。

もうひとつは unfair dismissal の期限管理です。豪州では解雇に対する申立に短い期限が設定されており、手続きの適正さ(performance management の記録、warning letter の発行、面談の機会付与)が争点になります。日本の「解雇権濫用法理」の運用とは、記録の残し方から違います。

この2点を実務レベルで理解している日本人は多くありません。日本企業の豪州拠点、豪州企業の日本進出、あるいは日本国内の外資系企業の人事において、この理解は具体的な武器になります。

教育制度としての違い

それでも、正直に申し上げておくこと

人事は、外国人にとって参入障壁が高い職種です。

会計やITと違い、人事の仕事の中身は「その国の法律」と「その国の言葉での対人業務」でできています。従業員の苦情を聴き、上司と交渉し、解雇の面談を行う。これらはすべて高度な英語と現地の文脈理解を要し、技術職のように「スキルさえあれば言語のハンデを補える」構造にはなっていません。

弊社は、人事分野への留学をご相談いただいた際、「本当に人事でなければいけないか」を必ずお伺いしています。目的が「豪州で働きたい」であれば他分野のほうが道筋が明確な場合が多く、「人事の専門性を国際的に広げたい」であればこの分野の学びは意味を持ちます。まずはその区別からご一緒に整理させてください。

入学条件と英語条件ENTRY REQUIREMENTS

学歴・前提要件

BSB40420 / BSB50320TAFE NSW のコースページにも training.gov.au の資格 PDF にも、前提資格(prerequisite)の指定は見当たりませんでした。ただし国内学生向けの案内であり、留学生向けの入学基準は別に設定される可能性があります
HE20614 Bachelor of Business高等教育のため、日本の高校卒業以上の学歴と、所定の学力基準(ATAR 換算や同等の評価)が求められます。詳細は入学期ごとに変わります
年齢・その他留学生の入学は一般に18歳以上が目安。学生ビザ(subclass 500)の GS(Genuine Student)要件を満たす必要があり、学歴・職歴とコース選択の整合性が問われます
ここで正直に書いておきます。

人事コースについては、留学生向けの入学基準・英語基準そのものを、弊社は TAFE NSW の公開情報から確認できていません。上記は国内学生向けの案内と、資格の training package の記述から読み取れる範囲です。実際に留学生として申し込めるかどうかを含め、TAFE NSW への照会が必要です。

英語条件

TAFE NSW の留学生向けコースでは、一般に次のような英語スコアが求められます(分野・レベルによって異なります)。人事の資格について個別のスコア設定を弊社は確認できていないため、あくまで TAFE NSW の一般的な水準としてご覧ください。

レベルIELTS(Academic)の一般的な目安
Certificate III / IVOverall 5.5(各バンド 5.0 以上)程度
Diploma / Advanced DiplomaOverall 5.5〜6.0(各バンド 5.0〜5.5 以上)程度
Bachelor(Higher Education)Overall 6.0(各バンド 5.5 以上)程度

上記は TAFE NSW の留学生向け案内で一般に示されている水準を弊社が整理したものです。コース・入学期により異なりますので、必ず最新の要件をご確認ください。

人事分野については、英語は「入学基準を満たす」だけでは足りません

人事の仕事は、面談・交渉・文書作成のすべてが英語です。IELTS 5.5 で入学できたとしても、授業で扱う award の条文や雇用契約の文言を読み解き、ロールプレイで従業員役と面談するには、それ以上の英語力が必要になります。弊社としては、人事分野を目指す方には、入学基準ぎりぎりではなく余裕を持った英語力での入学を強くおすすめしています。

英語力が足りない場合、まず語学学校で土台を作ってから本コースに進む形が現実的です。シドニー市内で TAFE NSW の Ultimo キャンパスと同じエリアの語学環境については TAFE NSW Ultimo キャンパスと語学の選択肢 にまとめています。

学生ビザ(subclass 500)に関わる基本事項

フルタイム在籍が原則で、オンラインのみの受講は認められません。就労には制度上の時間上限があり、OSHC(留学生健康保険)への加入も必要です。GS 要件により、これまでの学歴・職歴と選んだコースの関係、卒業後の計画の説明が求められます。人事分野は「ビザにつながりにくい分野」であるため、この説明の組み立てが特に重要になります。

学生ビザの詳細は オーストラリアのビザ一覧 をご覧ください。個別の判断は登録移民代理人にご相談ください。

費用と期間FEES AND DURATION

人事資格の留学生学費は、公表値を確認できませんでした。

BSB40420 / BSB50320 について、TAFE NSW の留学生向け学費(international student tuition fee)を弊社は確認できていません。2026 International Student Guide にも掲載がありません。弊社は推測の金額を書きません。お見積りが必要な場合は、ご希望の入学時期をお知らせいただければ TAFE NSW に照会いたします。

参考:TAFE NSW が国内学生向けに示している金額の枠組み

TAFE NSW の人事コースページには国内学生向けの受講料が示されていますが、これは NSW 州の職業訓練補助(Smart and Skilled 等)の対象者向けの金額であり、留学生には適用されません。誤解を招くため、本ページでは金額を転記しません。留学生の学費は、補助のない full fee ベースで設定されます。

参考:Business 系で留学生向け学費が公表されているコース(2026 Guide 掲載値)

水準感をつかんでいただくため、同じビジネス分野で 2026 International Student Guide に掲載されている金額を挙げます。人事資格の学費がこれと同じという意味ではありません。

コードコース名期間2026年 留学生学費(AUD)
BSB30120Certificate III in Business1年7,950
BSB40120Certificate IV in Business1年8,050
BSB50120Diploma of Business1年8,300
HE20612Associate Degree in Business1年22,240
HE20614SBachelor of Business(2年)2年34,720
HE20614Bachelor of Business(3年)3年52,080

出典:TAFE NSW 2026 International Student Guide。金額は年度・入学期・キャンパスにより変わります。上記は Guide の掲載時点の値です。

学費以外に必要になる費用

入学申請料(application fee)、OSHC(留学生健康保険)、教材費、生活費、渡航費、ビザ申請料が別途かかります。とくにシドニーは住居費が高く、学生ビザ申請時にも生活費の証明が求められます。

合計の目安をお出しします

これらは為替と入学期で大きく変動するため、本ページでは金額を書きません。ご希望の時期・コース・滞在形態を教えていただければ、弊社で最新の公表値を集めて見積りをお出しします。無料です。

期間の目安

BSB40420 Certificate IVフルタイムで6か月〜1年程度が一般的な設定です(提供機関により異なります)
BSB50320 Diplomaフルタイムで1年程度が一般的です
BSB60320 Advanced Diploma1年〜1年半程度(TAFE NSW では開講を確認できていません)
HE20614 Bachelor of Business3年(短縮版 HE20614S は2年)

485 Post-Higher Education Work stream を視野に入れる場合、豪州学修要件(一般に2学年相当・16か月以上のオーストラリア国内での在籍)を満たす期間設計が必要です。1年だけの在籍では要件を満たさない点にご注意ください。

よくあるご質問FAQ

Q1. TAFE NSW の Diploma of Human Resource Management を修了すれば、卒業生ビザ(485)は取れますか。

いいえ、そのままでは想定できません。485 の Post-Vocational Education Work stream は MLTSSL 掲載職種に関連する資格が条件ですが、人事系の職種(223111 / 132311 / 223112 / 223113)はいずれも MLTSSL に掲載されていません。485 を視野に入れる場合は、Bachelor 以上を修了して Post-Higher Education Work stream を使う設計になります。

Q2. Diploma を取ってから実務経験を積めば、技能査定(skills assessment)は通りますか。

223111 Human Resource Adviser については、通りません。VETASSESS の Group B は AQF Bachelor 相当以上の学位を土台に置く区分で、実務経験は学位に「加えて」求められるものです。学位がない状態では、経験年数を積んでも要件を満たしません。この点は制度の設計上そうなっています。

Q3. 日本で社会保険労務士の資格を持っています。オーストラリアで活かせますか。

資格そのものが制度上そのまま通用することはありません。オーストラリアには人事・労務の国家資格がなく、社労士に対応する制度も存在しないためです。ただし労働法制の実務知識という意味では大きな土台になります。日本の労働基準法・社会保険の実務を理解している方が Fair Work Act と modern award の体系を学べば、日豪双方の労務を一次情報で理解できる人材になります。これは日本の外資系企業やグローバル人事において希少な立ち位置です。

Q4. 留学生でも人事コースに申し込めるのですか。

弊社は、TAFE NSW の人事資格について留学生向けの開講を確認できていません。TAFE NSW の留学生向けサイトには「Human Resources」という分野名が存在する一方、2026 International Student Guide の Business 一覧には人事の資格が掲載されていないという、やや矛盾した状態です。ご希望の入学時期を教えていただければ、弊社から TAFE NSW に直接照会いたします。確認が取れない場合は、その旨を正直にお伝えします。

Q5. 人事ではなく、ビジネス一般の Diploma を取ったほうがよいでしょうか。

目的によります。「豪州で働く時間を作る」ことが主目的であれば、留学生向けの開講と学費が明確な BSB50120 Diploma of Business のほうが計画を立てやすいのは事実です。ただしビジネス一般の資格も、ビザの観点では人事と同様に MLTSSL 非掲載の職種に対応します。詳しくは TAFE NSW ビジネス・マネジメントTAFE NSW ビジネスコースの概要、職業リストの状況が異なる TAFE NSW 会計・ファイナンス をご覧ください。

Q6. AHRI の認定を取れば、就職やビザで有利になりますか。

就職では有利に働き得ますが、ビザでは直接の効果はありません。AHRI は職能団体であり、その会員資格や CPHR 認定は、技能査定機関(VETASSESS / AIM)が要求する要件ではないためです。豪州の人事の労働市場において、AHRI 会員であることが雇用主への説得材料になるという意味での価値と、ビザ要件としての価値は、切り分けてお考えください。

弊社が確認できなかったことWHAT WE COULD NOT VERIFY

調べた結果、確認が取れなかった項目を正直に列挙します。ご相談の際は、この一覧に挙げた点を優先して弊社から照会します。

上記は、弊社が2026年7月時点で公開情報から確認を試みた結果です。「確認できなかった」は「存在しない」という意味ではありません。カウンセリングでは、必要な項目を弊社から学校・関係機関に照会いたします。

関連ページRELATED PAGES

このコースが自分に合うか、無料で確認できます

学歴・職歴・英語力・ご予算・目標時期をうかがって、このコースが現実的かどうかを率直にお伝えします。合わないと判断した場合は、その理由と代わりの選択肢もお出しします。

資料と最新情報を請求する(無料) 無料カウンセリングを申し込む
本ページに記載したビザ・移民制度に関する内容は、弊社が公開情報をもとに整理した一般的な情報であり、個別の申請に関する助言ではありません。オーストラリアの移民法に関する個別具体的な助言は、登録移民代理人(Registered Migration Agent)のみが行うことができます。弊社(株式会社アイ・シー・エヌ)は、MARN 0637738 の登録移民代理人と連携し、必要に応じて有資格者へおつなぎいたします。学費・入学条件・職業リスト・所得しきい値等はいずれも変更されます。出願・申請をご検討の際は、必ず各機関の最新の公表内容と有資格者の助言をご確認ください。

出典一覧SOURCES

1. コース・資格に関するもの

2. ビザ・職業リストに関するもの

3. 労働市場・年収に関するもの

4. 日本側の統計・学校に関するもの

本ページの内容は 2026年7月時点で弊社が確認できた情報に基づいています。学費・入学条件・職業リスト・年収データはいずれも変更されますので、実際のご検討にあたっては各出典の最新情報をご確認いただくか、弊社までお問い合わせください。