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TAFE QUEENSLAND / HOSPITALITY MANAGEMENT, TRAVEL & EVENTS

ホスピタリティマネジメント・観光(トラベル)・イベント(クイーンズランド州)

Diploma of Hospitality Management (SIT50422) / Certificate III in Hospitality (SIT30622) / Certificate III in Travel (SIT30222) / Diploma of Travel and Tourism Management (SIT50122) / Diploma of Event Management (SIT50322)

ゴールドコースト、ケアンズ、ウィットサンデー。クイーンズランド州は豪州でも指折りの観光州で、ホテル・ツアー・イベントの働き口そのものは確かに多い地域です。ただし、この分野には最初に知っておくべき構造があります。「仕事が多いこと」と「ビザにつながる職種であること」は別で、後者は非常に限られています。このページは、その線引きから正直に書きます。

South Bank・Cairns・Townsville・Whitsundays ほか Cert III 6か月/Diploma 1年 ANZSCO 141311 / 141111 / 149311 / 451612 MLTSSL 掲載職種なし=485(PVEW)不可 RTO 0275 / CRICOS 03020E
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最初にお伝えすべきことWHAT WE SHOULD TELL YOU FIRST

この分野は「就職に強い」「観光地だから仕事に困らない」という言葉で語られがちです。働き口が多いのは事実です。しかし、雇用の量とビザの出口は別の問題です。2026年7月時点で弊社が職業リストの原典を照合した結果を、先に並べます。

1. この分野の職種は、MLTSSL に一つも載っていません。
Migration (LIN 19/051) Instrument 2019 の Schedule 1(MLTSSL)を確認しましたが、Hotel or Motel Manager(141311)、Cafe or Restaurant Manager(141111)、Conference and Event Organiser(149311)、Travel Consultant(451612)、Travel Agency Manager(142116)のいずれも掲載がありません。MLTSSL は subclass 189(独立技術移住)と、subclass 485 Post-Vocational Education Work stream(VET 卒業生向けの卒業後就労ビザ・35歳以下)の前提となるリストです。つまり、このページのコースを修了しても、485(Post-Vocational)も 189 も使えません。調理分野の Chef(351311・MLTSSL 掲載)とは、ここが決定的に違います。
2. 「働き口の多さ」を支えているのは、ビザに使えない職種層です。
観光地のホテル・レストランで実際に募集が多いのは、Waiter(431511)、Bar Attendant/Barista(431111/431112)、Cafe Worker(431211)といった ANZSCO 431 系の Hospitality Workers です。これらは skill level 4〜5(431411 Hotel Service Manager のみ 3)で、技術系ビザの対象になりません。Certificate III in Hospitality($6,200)の直接の出口はこの層です。学生ビザ中のアルバイトとしては入りやすい半面、この層で何年働いてもビザの積み上げにはならない点は、先に知っておくべきです。
3. 141111 Cafe or Restaurant Manager は、CSOL にも 186 Direct Entry にも載っていません。
弊社が CSOL(PDF)と、subclass 186 Direct Entry の職業を定める LIN 24/093(F2024L01618)本文を照合したところ、141111 はどちらにも見当たりませんでした。掲載は STSOL のみ(査定機関 VETASSESS)で、州推薦を伴う 190/491 だけが理論上の線です。ネット上には 141111 を「482 で使える」と紹介する古い情報が残っています。一方、141311 Hotel or Motel Manager は CSOL(38番)と 186DE の両方に掲載されており、同じ「飲食・宿泊のマネジャー」でも扱いがまったく違います。
4. イベントの中心職種 149311 Conference and Event Organiser も、CSOL・186DE 非掲載です。
弊社が両リストの本文を確認した範囲で、149311 の記載はありませんでした(STSOL のみ掲載)。イベント分野は、雇用主スポンサー(482/186DE)の道も現状ほぼ閉じているということです。
5. 「マネジャー」の職名に届くまでには、通常数年の実務が要ります。
コース案内には Motel Manager、Restaurant Manager、Travel Agency Manager といった職名が並びますが、1年の Diploma を出た直後にマネジャー職に就けるという意味ではありません。VETASSESS の技能査定でも、この分野の職種は学歴に加えて卒業後の関連実務経験(職務と学歴の関連度により1〜4年程度)が求められると案内されています。フロアスタッフ → スーパーバイザー → アシスタントマネジャー → マネジャーという階段を、現地の労働市場で数年かけて上るのが実態です。
6. ブリスベンは「地方(regional)」ではありません。
designated regional area の区分では、ブリスベンは Category 1(Major Cities)でシドニー・メルボルンと同じ扱いとされています。地方扱いになるのは Category 2(ゴールドコースト、サンシャインコースト)と Category 3(ケアンズ、タウンズビル、ウィットサンデーほか QLD の残り全域)です。このページのコースの多くは South Bank(ブリスベン)開講が中心で、「QLD=地方加点」という前提は成り立ちません。ケアンズ等で開講があるのは一部のコースだけです(後述)。
それでも、この分野を選ぶ意味がある方はいます。 (1) 日本・アジア圏のホテル、インバウンド、MICE 業界でのキャリアを前提に、英語での実務力と豪州流の運営手法を持ち帰りたい方。(2) 世界的な観光地で「英語で接客・運営をした」経験そのものを取りに行く方。(3) 長期のビザ設計は 141311 Hotel or Motel Manager(CSOL 掲載)の線に絞り、数年単位の実務を覚悟したうえで挑む方。逆に「永住が第一目的」の方には、弊社はこの分野を第一候補にはお勧めしません。その場合は調理(TAFE Queensland 調理・製菓ページ)など、職業リスト上の位置づけが明確な分野を先にご提案します。

30秒で分かるこの分野QUICK FACTS

学校TAFE Queensland(RTO 0275 / CRICOS 03020E / 高等教育 PRV13003)。クイーンズランド州が設置する職業訓練機関です。
主なコースSIT50422 Diploma of Hospitality Management / SIT30622 Certificate III in Hospitality / SIT30222 Certificate III in Travel / SIT50122 Diploma of Travel and Tourism Management / SIT50322 Diploma of Event Management
期間Certificate III 系:6か月(フルタイム)/ Diploma 系:1年(いずれも TAFE Queensland のコースページで確認)
キャンパスSIT50422 と SIT30222 は South Bank(ブリスベン)のほか Cairns・Townsville(Pimlico)・Whitsundays(Cannonvale)でも開講の記載。SIT50122・SIT50322・SIT30622 は South Bank のみの記載。コースにより開講キャンパスが大きく異なります。
学費(2026年・弊社確認済み値)Certificate III in Hospitality:$6,200 / Certificate III in Travel:$8,500 / Diploma of Travel and Tourism Management:$15,200 / Diploma of Event Management:$18,800 / Diploma of Hospitality Management:$9,100〜22,400 のレンジ内(入り方で変わります。後述)
英語条件SIT30222・SIT50122 のページには「Academic IELTS 6.0(各バンド 5.5 未満なし)または同等」と記載。他コースの個別条件は確認できませんでした。
主な ANZSCO141311 Hotel or Motel Manager(skill level 2)/141111 Cafe or Restaurant Manager(2)/149311 Conference and Event Organiser(2)/451612 Travel Consultant(3)/142116 Travel Agency Manager(2)/431 系 Hospitality Workers(4〜5)
技能査定機関上記マネジャー系・旅行系はいずれも VETASSESS。学歴に加えて卒業後の関連実務経験が求められると案内されています。
ビザ上の最重要点MLTSSL 掲載職種なし → 189 と 485(Post-Vocational Education Work stream)は使えません。CSOL に載るのは 141311・142116・451612 など一部で、雇用主スポンサー(482/186DE)専用。141111 と 149311 は CSOL・186DE 非掲載(STSOL のみ)です。
QLD 固有の論点ゴールドコースト・サンシャインコーストは Category 2、ケアンズ・タウンズビル・ウィットサンデーは Category 3(地方扱い)。ブリスベンは Category 1(地方ではない)。州推薦は BSMQ、州北部には Far North Queensland DAMA。2032年ブリスベン五輪へ向けた需要増が語られますが、ビザ制度がそれで緩む保証はありません。
日本の年収目安ホテル・旅館支配人 362.4万円/フロント(ホテル・旅館)362.4万円/旅行会社カウンター係 525.1万円/イベントの企画・運営 736.8万円(いずれも厚生労働省 job tag 掲載値)

CRICOS 番号・期間・キャンパス・入学日・英語条件は TAFE Queensland のコースページで確認できた範囲、学費は弊社受領の 2026年資料の確認済み値です。両者は取得時点が異なるため、必ずお申込み前に最新の値をご確認ください。

① コースの主旨と学習ユニットCOURSE STRUCTURE AND UNITS

いずれも SIT(Tourism, Travel and Hospitality)Training Package にもとづく全国共通資格です。ユニット構成は training.gov.au のリリース文書で確認しました。選択ユニットの組み合わせはキャンパス・期により異なります。

SIT50422 Diploma of Hospitality Management($9,100〜22,400 のレンジ内 / 1年 / CRICOS 112779F)

この分野の中心となる Diploma です。コア11・選択17の計28ユニット。ホテル・レストランの部門運営に必要な範囲——顧客サービスの設計、予算、法的リスク、人の採用と指導、労働安全衛生——を一通り扱います。厨房系の選択を積めばキッチン側、宿泊系を積めばフロントオフィス側と、選択の組み方で方向が決まります。

学費に $9,100〜22,400 という大きな幅がある理由。 弊社が確認した範囲では、この Diploma は単独で1年履修する場合と、Certificate IV in Kitchen Management(SIT40521)や Certificate III in Hospitality の上に積み上げるパッケージの一部として履修する場合があり、後者では共通ユニットの扱いにより Diploma 部分の請求額が変わるためと考えられます。TAFE Queensland のサイトには入学年度によって異なる金額も表示されており、どの金額が適用されるかは入り方と入学年度で決まります。断定できないため、弊社確認済みのレンジのみを記載し、個別の金額はお見積りでお答えします。

SIT30622 Certificate III in Hospitality($6,200 / 6か月 / CRICOS 112775K / South Bank)

ホール・バー・フロントなどサービス側の入門資格です。コア6・選択9の計15ユニット。訓練レストランでの実践を含み、選択の組み方でレストランのフロア、バリスタ、宿泊サービスなどの方向が決まります。

$6,200・6か月という手軽さの裏側も正直に書きます。この資格の直接の出口(Waiter、Bar Attendant、Guest Service Agent など)は ANZSCO 431 系で、skill level 4〜5=就労ビザの対象外です。単独で完結させる資格ではなく、Diploma への足がかり、あるいは「短期で英語+接客経験を持ち帰る」目的で使うのが実態に合います。

SIT30222 Certificate III in Travel($8,500 / 6か月 / CRICOS 110835H / South Bank・Cairns・Townsville・Whitsundays)

旅行業務の実務資格です。コア12・選択5の計17ユニットで、コアの大半を SITTTVL 系(トラベル実務)が占めます。国際航空運賃の計算(SITTTVL009)や予約システムの操作(SITTTVL007)など、日本の旅行会社のカウンター業務に直結する内容です。

このコースは ケアンズ・タウンズビル・ウィットサンデー(Cannonvale)という Category 3(地方扱い)のキャンパスでも開講の記載がある数少ないコースです。地方区分を意識した設計をする場合、候補になり得ます(後述の地方区分の項をご覧ください)。

SIT50122 Diploma of Travel and Tourism Management($15,200 / 1年 / CRICOS 112776J / South Bank)

旅行・観光事業の管理者側の Diploma です。コア13・選択10の計23ユニット。旅行商品の企画・仕入れ・販売に加え、予算(SITXFIN008/009/010)、人材(SITXHRM009)、業務計画(SITXMGT005)、SNS 活用(SIRXOSM007)まで、ツアーオペレーターや旅行会社の現場管理に必要な範囲を扱います。

SIT50322 Diploma of Event Management($18,800 / 1年 / CRICOS 112778G / South Bank)

会議・展示会・フェスティバルの企画運営の Diploma です。コア13・選択7の計20ユニット。イベントのコンセプト設計(SITEEVT020)、運営管理(SITEEVT026)、イベント予算(SITEEVT028)、スポンサー獲得(SITXMPR016)、広報(SITXMPR012)が中心です。TAFE Queensland のページでは、イベント運営とテクニカルプロダクション(音響・照明・ステージング)の2方向が案内されています。

Advanced Diploma of Hospitality Management(SIT60322)について

TAFE Queensland での留学生向け開講は、確認できませんでした。 SIT60322 Advanced Diploma of Hospitality Management は資格として実在し、TAFE NSW などでは留学生向けに開講されていますが、弊社が TAFE Queensland のコース検索・留学生向け価格資料を確認した範囲では、TAFE Queensland の留学生向けコースとしては見当たりませんでした。この資格を目的に QLD をご検討中の方は、出願前に必ず開講状況をご確認ください。弊社からも照会します。
なお紛らわしい点として、SIT60322 はホスピタリティの上級資格、SIT60222 はイベントの上級資格(Advanced Diploma of Event Management)です。コード1桁違いで分野が変わりますのでご注意ください。
キャンパスは必ず先に確認してください。 同じ TAFE Queensland でも、SIT50122(トラベル管理)と SIT50322(イベント)は South Bank=ブリスベンのみの記載です。「ケアンズでイベントを学びたい」という組み合わせは、確認した範囲では成立しません。地方区分を狙うなら、開講キャンパスの確認が最初の一歩です。

② このコースで就ける職種(ANZSCO)OCCUPATIONS AND ANZSCO CODES

コースページに並ぶ想定職種を、ANZSCO コードに対応づけて整理します。ANZSCO は就労ビザ・技能査定で職業を特定する基礎になる番号で、求人票の職名とは必ずしも一致しません。

ANZSCO職業名Skill Level技能査定機関対応するコース・実態
141311Hotel or Motel Manager2VETASSESS 宿泊施設の運営責任者。SIT50422 の宿泊系選択の到達点。この分野で唯一、CSOL・186DE の両方に掲載されている現実的な軸です。
141111Cafe or Restaurant Manager2VETASSESS 飲食店の運営責任者。SIT50422 の想定職種ですが、CSOL・186DE 非掲載(STSOL のみ)です。
149311Conference and Event Organiser2VETASSESS イベント分野の中心コード。SIT50322 が対応。CSOL・186DE 非掲載(STSOL のみ)。VETASSESS では AQF Diploma 以上+所定年数の実務経験(Group C)と案内されています。
451612Travel Consultant3VETASSESS 旅行商品の相談・販売。日本の「旅行会社カウンター係」に近い職。SIT30222/SIT50122 が対応。CSOL 掲載(442番)。
142116Travel Agency Manager2VETASSESS 旅行代理店の管理者。SIT50122 の到達点。CSOL 掲載(42番)。
431411Hotel Service Manager3VETASSESS 宿泊施設内の部門管理(デューティマネジャー等)。CSOL 掲載(439番)ですが、MLTSSL/STSOL/ROL には見当たりませんでした。
431 系Waiter(431511)/Bar Attendant・Barista(431111/431112)/Cafe Worker(431211)ほか Hospitality Workers4〜5 Certificate III in Hospitality の直接の出口。求人は最も多い層ですが、skill level 4〜5 のため技術系ビザの対象になりません

skill level は ANZSCO が定める「その職業に通常求められる技能水準」の区分(1が最高、5が最低)。ビザの可否を直接決めるものではありませんが、技能査定や求められる実務年数に影響します。

「マネジャー」に届くまでの現実的な階段

肩書きではなく職務内容で判断されます。 求人票に「Manager」とあっても、職務内容がスーパーバイザー相当と判断されれば査定・ビザ申請では通りません。逆に、宿泊部門全体の予算・人事に責任を持つ実務を積んでいれば、肩書きが Assistant Manager でも実質が評価される余地があります。雇用主が書く職務記述書(duty statement)の中身が結果を左右します。

③ ビザ対応職種としての扱い(リスト別の掲載有無)OCCUPATION LISTS AND VISA SUBCLASSES

弊社が 2026年7月に Core Skills Occupation List(PDF)、LIN 24/093(F2024L01618)本文、LIN 19/051(F2019L00278)の各 Schedule を照合した結果です。載っていないものは「載っていない」と書きます。

職種 CSOL
482 Core Skills
186 Direct Entry
LIN 24/093
MLTSSL
189/190/491/485
STSOL
190/491
ROL
491/494
141311 Hotel or Motel Manager 掲載あり38番 掲載あり38番 掲載なし 掲載ありVETASSESS 掲載なし
141111 Cafe or Restaurant Manager 掲載なし 掲載なし 掲載なし 掲載ありVETASSESS 掲載なし
149311 Conference and Event Organiser 掲載なし 掲載なし 掲載なし 掲載ありVETASSESS 掲載なし
451612 Travel Consultant 掲載あり442番 掲載あり442番 掲載なし 掲載なし 掲載なし
142116 Travel Agency Manager 掲載あり42番 掲載あり42番 掲載なし 掲載なし 掲載なし
431411 Hotel Service Manager 掲載あり439番 掲載あり439番 掲載なし 掲載なし 掲載なし
141999 Accommodation and Hospitality Managers nec 掲載あり40番 掲載あり40番 掲載なし 掲載ありVETASSESS 掲載なし
141211 Caravan Park and Camping Ground Manager 掲載なし 掲載なし 掲載なし 掲載なし 掲載ありVETASSESS

「38番」等は弊社が確認した CSOL(PDF)および LIN 24/093 本文における項目番号で、改定で変わり得ます。MLTSSL/STSOL/ROL は LIN 19/051 の Schedule 1〜3 の照合結果です。451412 Tour Guide(skill level 4)も CSOL・186DE に掲載(441番)がありますが、skill level が低く実務上の検討対象になりにくいため表からは省いています。

この表から読み取れること

(1)MLTSSL がゼロ。だから 189 も 485(Post-Vocational)も使えません。
subclass 485 の Post-Vocational Education Work stream は、MLTSSL 掲載職種に密接に関連する資格+申請時35歳以下が条件です。この分野の職種は MLTSSL に一つもないため、このページのどのコースを出ても、卒業後にそのまま働ける 485(Post-Vocational)は申請できません。「卒業後ビザで働きながらスポンサーを探す」という調理分野の定石が、この分野では使えないということです。485 の Post-Higher Education Work stream(職業リスト要件なし)は学士以上が対象で、VET 資格のこのページのコースは該当しません。
(2)残る道は、実質2つです。
A. 雇用主スポンサー(482 Core Skills/186DE)— 141311・142116・451612・431411・141999 は CSOL・186DE 掲載のため理論上の対象です。ただし技能査定(VETASSESS・実務年数要件あり)と、CSIT(AUD 79,499・2026年7月1日から)以上の給与を出せる雇用主が前提です。ホスピタリティの給与水準でこの線を超えるのは、大手ホテル・リゾートグループの管理職層が中心です。
B. 州推薦(190/491)— 141111・149311・141311・141999 は STSOL 掲載のため、BSMQ(クイーンズランド州)がその年度に対象としていれば検討対象になります。州のリストと要件は毎年変わり、受付が閉じている期間もあります。
(3)旅行系(451612・142116)は CSOL にはあるが、州リストにはない。
Travel Consultant と Travel Agency Manager は CSOL・186DE 掲載で、雇用主スポンサーの理論上の道はあります。ただし MLTSSL にも STSOL にも ROL にも載っていないため、189・190・491 の独立・州推薦系は全滅です。しかも旅行代理店業界は、後述のとおり豪州でもコロナ前の規模に戻っていない部門です。スポンサーを出せる体力のある旅行会社は限られる、という前提でお考えください。

職業リストの全体像はCSOL 掲載職種リストビザ・永住の基礎もあわせてご覧ください。

subclass 別の整理

ビザこの分野での位置づけ
subclass 500
学生ビザ
就労は2週間48時間までとされます(休暇期間は別扱い)。観光地のホスピタリティはシフト勤務が中心で、学業との両立はしやすい部類ですが、ハイシーズンに「もっと入ってほしい」と言われても上限は超えられません。
subclass 485
Temporary Graduate
使えませんPost-Vocational Education Work stream は MLTSSL 掲載職種に関連する資格が要件。この分野は該当職種がゼロです。この分野で最も誤解が多い点です。
subclass 482
Skills in Demand(Core Skills stream)
条件付き141311・142116・451612・431411・141999 は CSOL 掲載。ただし CSIT(AUD 79,499)以上の給与と、スポンサーの意思・体力のある雇用主が前提。141111・149311 は対象外です。
subclass 186
Employer Nomination Scheme(Direct Entry)
条件付き掲載状況は 482 と同じ(LIN 24/093 で確認)。3年の関連職務経験と技能査定が必要とされ、永住を直接スポンサーする決断を雇用主がするかが実務上の壁です。
subclass 189
Skilled Independent
使えませんMLTSSL 掲載が必須。この分野の職種はいずれも非掲載です。
subclass 190 / 491
州推薦・地域推薦
条件付きSTSOL 掲載の 141111・149311・141311・141999 は理論上の対象。実際に申請できるかは BSMQ が当年度にその職種を推薦対象としているか次第で、弊社では 2026-27年度の確定情報を取得できませんでした。
subclass 494
Skilled Employer Sponsored Regional
指定地域(ブリスベン以外の QLD)の雇用主によるスポンサー。ケアンズ等では DAMA と組み合わせた設計が語られます(後述)。

subclass 485 Post-Vocational Education Work stream には、職業リスト要件のほか申請時35歳以下(香港・BNO 保持者は50歳以下)、英語(IELTS 総合 6.5・各バンド 5.5 相当)などの条件も課されています。上記は 2026年7月時点の公開情報にもとづく整理で、個別の可否は登録移民代理人にご相談ください。

クイーンズランドの観光産業集積と地方区分QLD TOURISM REGIONS AND REGIONAL CATEGORIES

QLD を選ぶ理由の多くは「観光の本場で学び、働けること」です。ここでは、その産業集積と、移住制度上の地方区分(designated regional area)を重ねて説明します。この2つは重なる場所もあれば、すれ違う場所もあります。

カテゴリQLD の該当地域このページのコースとの関係
Category 1
Major Cities
地方扱いなし
ブリスベン(シドニー・メルボルンと同区分) South Bank キャンパスの所在地。SIT50122(トラベル管理)・SIT50322(イベント)・SIT30622(ホスピタリティ)は確認した範囲でここのみ開講。地方の優遇はありません。
Category 2
Cities and Major Regional Centres
地方扱い
ゴールドコースト、サンシャインコースト テーマパーク・高層ホテル・ビーチリゾートの集積地。ただしこのページの5コースについて、ゴールドコースト(Robina)等での開講は確認できませんでした(調理系 SIT40521 は Robina・Mooloolaba 開講あり)。
Category 3
Regional Centres and Other Regional Areas
地方扱い
ケアンズ、タウンズビル、ウィットサンデー(Cannonvale)、トゥーンバほか州内の残り全域 SIT30222(トラベル)と SIT50422(ホスピタリティ管理)は Cairns・Townsville・Whitsundays でも開講の記載。グレートバリアリーフ観光の現場と地方区分が重なる、数少ない組み合わせです。
「QLD=地方加点」と一括りにしないでください。 ブリスベンは Category 1 で、地方で学んだ場合のポイント加点や 491/494 の対象になりません。このページの5コースのうち3つは、確認した範囲でブリスベンのみの開講です。「学びたいコース」と「住みたい区分」が両立しないことがある——これが QLD 留学の設計で最初に確認すべき点です。

観光産業の集積地としての QLD

ゴールドコースト(Category 2)

テーマパーク・大型ホテル・国際会議

サーファーズパラダイス周辺の高層ホテル群、テーマパーク、コンベンションセンターが集積。イベント・宴会部門の求人が通年あり、SEEK の掲載では Events Manager の平均が 106,250 豪ドルと都市別で高位です。留学生も多く、アルバイト市場の競争は激しめです。

ケアンズ(Category 3)

グレートバリアリーフ観光・日本市場と縁が深い

リーフクルーズ、ラフティング、リゾートホテルと、ツアーオペレーター業務の現場が凝縮。日本人観光客の受け入れ実績が長く、日本語話者のツアーデスク・予約業務の求人が発生しやすい地域です。乾季(おおむね5〜10月)がハイシーズンで、雨季は求人が細る季節性があります。FNQ DAMA の対象地域です。

ウィットサンデー(Category 3)

ハミルトン島・アイランドリゾート・セーリング

アイランドリゾートとクルーズが雇用の中心。住み込み型のリゾート勤務が多く、短期間で密度の濃い就労経験を積みやすい一方、雇用は季節と観光需要に強く連動します。TAFE Queensland は Cannonvale キャンパスで SIT30222・SIT50422 の開講を掲載しています。

ブリスベン(Category 1)

州都・通年需要・2032年五輪の開催都市

会議・展示会(MICE)と都市型ホテルの通年需要が強み。2032年のオリンピック・パラリンピックに向けて、州政府はホテル・観光インフラへの投資と雇用効果を公表しています。ただし制度上は Category 1 で、地方の優遇はありません

2032年ブリスベン五輪について、正直な整理。 開催決定を受けて、宿泊・飲食・イベント運営の人材需要が高まるという見立ては州政府の経済分析でも語られており、方向としては追い風です。ただし、「五輪があるから永住できる」わけではありません。ビザの可否を決めるのは職業リストと個別要件であり、需要が増えても 141111 や 149311 が CSOL に戻る保証はどこにもありません。五輪は「働き口が増える材料」ではあっても「ビザが出る根拠」ではない——弊社はそう説明しています。

BSMQ(クイーンズランド州推薦)と DAMAQUEENSLAND STATE NOMINATION AND DAMA

Business and Skilled Migration Queensland(BSMQ)

subclass 190/491 のクイーンズランド州推薦を担うのが BSMQ です(案内は migration.qld.gov.au)。この分野で州推薦が意味を持つのは、STSOL 掲載の 141111・149311・141311・141999 を軸にする場合です。推薦は一般に次の要素で判断されるとされています。要件は年度と枠の消化状況で変わります。

ホスピタリティ・観光・イベント職が 2026-27年度の BSMQ 推薦対象かどうか、弊社では確定情報を取得できませんでした。 BSMQ の案内は受付状況で表示が変わる設計です。この分野の州推薦は「あることを期待して渡航する」のではなく、「あればつかめるよう準備しておく」性質のものとお考えください。最新の対象職業は必ず BSMQ の案内でご確認ください。

QLD の DAMA(観光との関係)

DAMA(Designated Area Migration Agreement)は、地域の労働力不足に対応するため連邦政府と地域の指定機関が結ぶ協定で、通常の 482/494/186 より条件が緩和されることがあります。州北部には Far North Queensland DAMA(ケアンズ、ダグラス、テーブルランズほか)があり、対象職種は200以上と広く、観光・ホスピタリティの職種が含まれるとされています。

ただし、このページの職種が FNQ DAMA でどう扱われるかの原本確認はできていません。 弊社は FNQ DAMA の対象職種一覧の原本を直接確認できておらず、上記は第三者の解説にもとづく記述です。また DAMA はその地域の、DAMA に参加している雇用主にスポンサーになってもらうことが前提で、誰でも使える抜け道ではありません。「QLD には観光向けの DAMA があるらしい」という段階の情報として受け止め、具体的な設計は登録移民代理人を通じて協定の最新内容を確認したうえで行ってください。

NSW(シドニー)で学ぶ場合との比較QLD VS NSW

同じ分野を TAFE NSW で学ぶ選択肢もあります(TAFE NSW 観光・イベントページ)。制度・生活の両面から正直に比較します。

観点TAFE QueenslandTAFE NSW(シドニー)
地方区分 ブリスベンは Category 1。ただし SIT30222・SIT50422 は Cairns・Townsville・Whitsundays(Category 3)でも開講の記載があり、地方区分と組み合わせた設計の余地があります。 シドニーは Category 1。観光・イベント系コースの開講は Ultimo・Hamilton などが中心で、シドニー圏で学ぶ限り地方扱いにはなりません。
コースの品揃え Certificate III(Hospitality/Travel)から Diploma 3本まで。Advanced Diploma のこの分野での留学生向け開講は確認できませんでした。 Diploma に加えて SIT60222 Advanced Diploma of Event Management、SIT60322 Advanced Diploma of Hospitality Management の留学生向け開講があります。上級資格まで積みたい場合は NSW が選択肢です。
求人の性格 リゾート・テーマパーク・クルーズなど観光直結型。季節性が強い地域があります。 都市型ホテル・MICE・独立系レストランの通年需要。業態の幅は広いが競争も激しい。
生活費 一般にシドニーより家賃水準は低いとされます。ただしゴールドコースト海側など局所的に高い地域があります。 豪州主要都市で最も家賃が高い部類とされます。
日本人比率・日本語環境 ゴールドコースト・ケアンズは日本人コミュニティと日本市場向け観光業が根づいており、最初の仕事を見つけやすい半面、英語漬けになりにくいリスクも。 日本人人口はより多く、同じ長所と短所がより強く出ます。
州推薦 BSMQ。年度により対象職業・要件が変動。北部に FNQ DAMA。 NSW の州推薦。2025-26年度の NSW Skills Lists にこの分野の職業は含まれていませんでした。
ビザの根本構造 どちらの州でも同じです。MLTSSL 非掲載・485(Post-Vocational)不可という構造は連邦の制度であり、州を変えても変わりません。

④-A オーストラリアの就職状況と年収EMPLOYMENT AND PAY IN AUSTRALIA

観光産業の就業者数は過去最高。ただし部門差が大きい

Tourism Research Australia(連邦の観光統計部門)の四半期統計では、2025年12月期の観光産業就業者数は 736,800人で統計開始以来の最高値、前年同期比 +4.7% と公表されています。一方で旅行代理店部門はコロナ前(2019年)比で約37%低い水準にとどまると報告されています。

この数字の読み方。増えているのは宿泊・飲食・輸送といった裾野の部門で、旅行代理店は最も回復が遅れた部門です。「Diploma of Travel and Tourism Management を出て旅行会社の管理職へ」という進路は、統計上、逆風の部門を目指すことを意味します。QLD で言えば、旅行会社のカウンターよりもツアーオペレーター・リゾート運営・アクティビティ催行会社の側に実需があります。

給与の目安(SEEK 掲載データ)

職種・区分SEEK 掲載の平均年収(AUD)備考
Events Manager(Gold Coast)$106,250SEEK の職種別給与ページの掲載値(弊社確認時点で2026年4月時点のデータと表示)。管理職層の数字であり、Diploma 修了直後の Coordinator 職の水準ではありません。
Events Manager(Sydney/Melbourne)$95,000
Events Manager(Marketing & Communications 業界平均)$85,309

SEEK の給与データは求人広告記載の賃金レンジにもとづく統計で、実際の支給額を保証しません。Hotel Manager・Travel Consultant・Event Coordinator の SEEK 給与ページは弊社ではアクセス制限により取得できませんでした。subclass 482 を検討する場合の給与下限(CSIT)は AUD 79,499(2026年7月1日から)で、この分野の非管理職の水準では届きにくい金額です。

人材不足の評価(Occupation Shortage List)

働き方の実際

④-B 日本での就職状況と年収EMPLOYMENT AND PAY IN JAPAN

帰国して働く場合の日本側の数字を、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」の掲載値(賃金は賃金構造基本統計調査、求人倍率は令和6年度にもとづくとされる値)で確認しました。

職業平均年収有効求人倍率月間労働時間備考
フロント(ホテル・旅館) 362.4万円2.59166時間 求人賃金(月額)22.8万円。資格必須ではなく、入口の広い職種です。
ホテル・旅館支配人 362.4万円3.98166時間 求人賃金(月額)32.7万円。求人倍率が極めて高く、マネジメント人材の不足が顕著です。
旅行会社カウンター係 525.1万円2.03158時間 求人賃金(月額)25万円。旅行業務取扱管理者(国家資格)が営業所ごとに必要な業界です。
イベントの企画・運営 736.8万円0.54158時間 年収は高い一方、求人倍率は1を大きく下回り入りにくい職種です。
この4つの数字が、日本の観光・ホスピタリティ業界の構造をよく表しています。 ホテルは支配人クラスまで人手不足(求人倍率3.98)なのに年収は362万円と伸びず、イベント企画は年収736万円と高いのに求人倍率0.54で狭き門。人が足りない職種ほど待遇が上がっていないのが日本側の現実です。豪州留学の経験がどう効くかは応募先の業態次第ですが、インバウンド急増で「英語でホテル・ツアーの現場を回した経験」を求める求人は、外資系ホテル・リゾート・DMO(観光地域づくり法人)を中心に増えています。
日本の旅行業には国家資格の選任義務があります。 旅行業法により、旅行業者は営業所ごとに旅行業務取扱管理者(総合/国内/地域限定)の選任が義務づけられています。TAFE Queensland の Diploma を取っても、この国家資格は免除されません。日本の旅行会社で管理業務に就くことを目指す場合は、帰国後に別途受験する前提でお考えください。

出典:厚生労働省 job tag(上表の各リンク)および賃金構造基本統計調査。統計上の職業分類と実際の職場の呼称は必ずしも一致しません。

⑤ 日本の同種の専門学校(比較用)2校COMPARABLE SCHOOLS IN JAPAN

「日本の専門学校で学ぶ場合と何が違うのか」を比べていただくため、同分野の実在校を2校挙げます。弊社はこれらの学校とは関係がありません。

専門学校日本ホテルスクール

東京都中野区東中野/ホテル科・ブライダル科(昼間部・夜間部)

「ホテルがつくった専門学校」を掲げる、ホテル業界密着型の養成校です。ホテル科には英語授業コースがあり、卒業後に海外で働く道も案内されています。日本のホテル業界に就職することが目的なら、業界との距離の近さで優位があります。夜間部があり、働きながら学ぶ選択も可能です。

駿台観光&外語ビジネスカレッジ大阪

大阪府豊中市/観光総合学科(旅行・航空・ホテル)・ホテル学科ほか

旅行・航空・ホテルを一つの学科で横断的に学べる構成で、旅行業務取扱管理者(国家資格)や旅程管理主任者を目標資格に掲げています。就職実績として JTB、近畿日本ツーリスト、阪急交通社、JR西日本、東急ホテルズ等が挙げられています。日本の旅行業界の入口としては、国家資格を在学中に取りにいけるこの型が近道です。

TAFE Queensland と日本の専門学校の、決定的な違い

観点日本の観光・ホテル系専門学校TAFE Queensland(SIT50422 ほか)
目指すゴール日本の国家資格の合格(旅行業務取扱管理者等)と新卒就職実務能力の証明(コンピテンシー単位の評価)。国家試験の合格は目的にしていません。
修業年限おおむね2年Certificate III 6か月〜Diploma 1年。1年単位で区切って進路を見直せる設計です。
言語・環境日本語。国内就職を前提とした支援英語。多国籍の教室と職場。これ自体が最大の付加価値であり、最大の負荷です。
在学中の就労アルバイトは学業と別枠学生ビザの範囲で観光地の現場に入りながら学ぶことが前提の設計。訓練レストラン等の実践も授業に組み込まれます。
資格の使い道日本国内で完結豪州の職業資格(AQF)。日本での法的効力はありませんが、英語での実務経験と組み合わせてインバウンド・外資系で評価され得ます。

各校の情報は弊社が各校の学校サイトで確認した内容です。学科構成・目標資格・就職実績は年度により変わります。詳細は各校に直接ご確認ください。

⑥ オーストラリアで学ぶ価値と、日本との違いWHY STUDY IN AUSTRALIA

価値があるといえる部分

正直にお伝えする、弱い部分

  • ビザの出口が細いことは、何度でも繰り返します。MLTSSL ゼロ、485(Post-Vocational)不可。調理・看護・保育・建設と比べ、卒業後の在留の選択肢が明確に少ない分野です。
  • 「Manager」の職名は、修了直後の姿ではありません。数年の現場経験を経て届く位置です。
  • 日本の国家資格は取れません。旅行業務取扱管理者は帰国後に別途受験です。
  • casual 中心・季節変動ありの労働市場です。収入が安定するまでの資金計画が必須です。
  • 日本語環境に閉じこもれてしまう街もあります。ケアンズ・ゴールドコーストの日本市場向け職場は入りやすい半面、英語が伸びないまま1年が過ぎるリスクと隣り合わせです。

弊社としての率直な考え

この分野は、目的が「永住」ではなく「英語+観光・ホスピタリティ実務の経験」である方には、費用対効果の良い選択肢です。特に QLD は、日本のインバウンド業界が最も欲しがる「リゾート運営・ツアー催行・多国籍接客」の経験を、世界的な観光地で積める場所です。一方で、永住を第一目的にされる方には、職業リスト上の位置づけが明確な別分野(調理・保育・介護・IT など)を先にご提案します。「まずホスピタリティで入り、現地で見えた景色をもとに進路を組み替える」設計も可能ですが、その場合は最初から出口を複数持って渡航してください。弊社では登録移民代理人と一緒に、その設計からご相談を承っています。

入学条件と英語条件ENTRY REQUIREMENTS

TAFE Queensland のコースページで確認できたのは次の範囲です。コースにより条件が異なる可能性が高く、確認できなかったものは書きません。

学歴SIT30222・SIT50122 のページには Year 12(日本の高校卒業)相当と記載。社会人の場合は関連実務経験が考慮されるとの記載もあります。
年齢17歳以上(初年度中に18歳になること)。18歳未満は福祉面の手配(welfare arrangements)が必要と記載されています。
英語(SIT30222・SIT50122)Academic IELTS 6.0(各バンド 5.5 未満なし)または同等と記載。IELTS 以外の英語試験も受け付けているとしています。
英語(SIT50422・SIT50322・SIT30622)各コース個別の英語条件は確認できませんでした。コースページには英語要件の案内ページへの参照があるものの、具体的な数値は確認できていません。お見積り時に個別に確認します。
入学時期コースページと価格資料では、7月・10月・1月などの入学日が確認できました(コース・年度により異なります)。年間の入学日一覧は確認できていません。
英語が足りない場合の考え方。 IELTS 6.0(各 5.5)は、はじめての留学では低くないハードルです。届かない場合は、TAFE Queensland の英語コース(ELICOS)を先に受けて本科へ進む設計が一般的です(TAFE Queensland の英語コースのページ)。ただし英語コースを挟むと期間と費用が伸びます。日本でスコアを作ってから出るほうが早く安く済む場合もあり、どちらが有利かは現在のスコアと渡航希望時期次第です。この判断だけでも半年の差が出ますので、早めにご相談ください。

「同等」と認められる英語試験・スコアの一覧、および英語コース修了による本科入学の可否の詳細は確認できませんでした。学生ビザ(subclass 500)には GS(Genuine Student)要件があります。この分野は卒業後ビザの見通しが立ちにくいため、留学目的の説明がより丁寧に求められる傾向があります。弊社では書類作成を含めて支援しています(学生ビザ申請サポート)。

費用と期間FEES AND DURATION

金額の扱いについて先に断っておきます。 以下の学費は、弊社が受領した TAFE Queensland の 2026年 Tuition Fee Adjustment Update / International Course Guide で確認できた値のみです。TAFE Queensland のサイトには別の入学年度(2027年入学等)を前提とした異なる金額が表示されている場合があり、どちらが適用されるかを弊社は断定できません。確認できていない金額は書きません。実際の請求額は入学年度・キャンパス・コースの組み方で変わります。
コースコード期間CRICOS主なキャンパス学費(豪ドル・2026年 確認済み値)
Certificate III in Hospitality SIT306226か月112775KSouth Bank $6,200
Certificate III in Travel SIT302226か月110835HSouth Bank・Cairns・Townsville・Whitsundays $8,500
Diploma of Travel and Tourism Management SIT501221年112776JSouth Bank $15,200
Diploma of Event Management SIT503221年112778GSouth Bank $18,800
Diploma of Hospitality Management SIT504221年112779FSouth Bank・Cairns・Townsville・Whitsundays $9,100〜22,400 のレンジ内

CRICOS 番号・期間・キャンパスは TAFE Queensland のコースページおよび留学生向け価格ページで確認できた範囲、学費は弊社受領資料の確認済み値で、両者は取得時点が異なります。Diploma of Hospitality Management のレンジは、単独履修かパッケージの一部かなど入学経路によって適用額が変わるためと考えられます(①の項をご覧ください)。

学費以外にかかるもの

進学モデル(例)

ビザの可否は、そのときの法令・職業リスト・州の要件・ご本人の状況で変わります。上記は制度の全体像を示すモデルであり、個別の見通しは登録移民代理人がお伺いしたうえでお伝えします。

よくあるご質問FAQ

Q. ホスピタリティの Diploma を出れば、卒業後ビザ(485)で働けますよね。 いいえ、この分野では働けません。subclass 485 の Post-Vocational Education Work stream は MLTSSL 掲載職種に密接に関連する資格を要件としますが、ホスピタリティ・観光・イベント系の職種は MLTSSL に一つも載っていません。ここは調理(Chef=MLTSSL 掲載)との最大の違いで、他分野の感覚をこの分野に持ち込むと計画が破綻します。弊社は最初にこの点をお伝えします。
Q. それでも豪州に残る道は、まったくないのですか。 ゼロではありませんが、狭い道です。(1) 141311 Hotel or Motel Manager 等の CSOL 掲載職種で、CSIT(AUD 79,499)以上の給与を出せる雇用主のスポンサー(482/186DE)を得る。(2) STSOL 掲載の 141111・149311 等で BSMQ の州推薦(190/491)が出る年度をつかむ。(3) ケアンズ等で FNQ DAMA 参加雇用主に出会う。(4) 別分野のコースへ進学して学生ビザを継続する。いずれも数年の実務と運とタイミングが絡む前提です。登録移民代理人がご相談を承ります。
Q. ホスピタリティ・トラベル・イベント、どれを選ぶべきですか。 出口の構造が違います。雇用主スポンサーの理論上の道が最も残っているのはホスピタリティ管理(141311 が CSOL 掲載)で、宿泊業は CSIT を超える給与を出せる大手が存在します。トラベル(451612・142116)は CSOL にはあるものの業界の回復が遅く、イベント(149311)は CSOL・186DE 非掲載で雇用主スポンサーの道もほぼ閉じています。ビザの可能性を少しでも残すならホスピタリティ、日本での就職を見据えるなら興味の持てる分野を——というのが弊社の目安です。
Q. ケアンズやウィットサンデーで学ぶと、ビザに有利ですか。 ケアンズ・タウンズビル・ウィットサンデーは Category 3(地方扱い)で、地方で学ぶことにはポイント加点や 491/494 との相性という意味があるとされます。このページのコースでは SIT30222 と SIT50422 が地方キャンパス開講の記載がある組み合わせです。ただし、加点があっても職業リストの構造(MLTSSL ゼロ)は変わりません。「地方で学べば何とかなる」ではなく、「地方区分は、成立しうる細い線(491・494・DAMA)を少し太くする材料」とお考えください。
Q. 2032年のブリスベン五輪で、ビザは取りやすくなりますか。 分かりません、というのが正直な答えです。五輪に向けた宿泊・イベント人材の需要増は州政府も見込んでいますが、職業リストに戻るかどうかは連邦政府の改定次第で、現時点でそれを前提にした計画はお勧めしません。需要増は「アルバイトや実務経験を積む機会が増える」という水準で織り込むのが安全です。
Q. 日本のホテル・旅行会社への就職に、豪州の Diploma は効きますか。 業態によります。外資系ホテル・リゾート・インバウンド事業では「英語で現場を回した経験」が直接評価され、日本のホテル業界はマネジメント人材の不足(ホテル・旅館支配人の求人倍率3.98)が続いています。一方、大手旅行会社は新卒一括採用が中心で、海外資格は中途枠での評価になりがちです。また旅行業務取扱管理者(国家資格)は豪州の資格では代替できません。応募先の業態から逆算して、コースと時期を設計することをお勧めします。

確認できなかったことWHAT WE COULD NOT VERIFY

弊社が公開情報から確認できなかった事項を列挙します。推測で埋めずに、確認できなかったと明記します。重要なものが含まれますので必ずお読みください。

コース・学費について

ビザ・職業リストについて

就職・待遇について

日本側について

上記のうちご自身の計画に直接関わる項目は、弊社から TAFE Queensland および関係機関に個別に照会いたします。無料カウンセリングでご希望をうかがったうえで、確認結果を書面でお返しします。

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学歴・職歴・英語力・ご予算・目標時期をうかがって、このコースが現実的かどうかを率直にお伝えします。合わないと判断した場合は、その理由と代わりの選択肢もお出しします。

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当社には Registered Migration Agent(登録移民代理人・MARN 0637738)が在籍しており、ビザに関するご相談は当該代理人が担当します。本ページはコース選びの参考としての一般情報であり、個別のビザ申請に関する助言ではありません。職業リスト(CSOL・MLTSSL・STSOL・ROL 等)、州推薦の条件、DAMA の内容、賃金基準(CSIT・SSIT)、英語要件はいずれも随時改定されます。掲載内容は 2026年7月時点で公開情報から確認したものであり、ご検討の際は必ず最新の情報をご確認ください。学費・入学条件は TAFE Queensland の定めによります。とくに本分野は、卒業後の在留に関する選択肢が他分野より限られるため、渡航前に登録移民代理人へのご相談をお勧めします。

出典一覧SOURCES

コース・資格

ビザ・職業リスト・技能査定

就職・待遇(オーストラリア)

就職・待遇(日本)・日本の学校