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WILLIAM ANGLISS INSTITUTE / HOSPITALITY & RESORT MANAGEMENT

ホスピタリティマネジメント・リゾート&ホテルマネジメント(メルボルン)

Diploma of Hospitality Management (SIT50422) / Advanced Diploma (SIT60322) / Bachelor of Resort and Hotel Management / Bachelor of Tourism and Hospitality Management / Master of International Hotel Leadership

William Angliss Institute は、食・観光・ホスピタリティ・イベントに絞って教える specialist centre です。この学校の最大の特徴は、Diploma → Advanced Diploma → 学士 → 修士と、同じキャンパスで縦に積み上げられること。そしてホスピタリティ分野では、「VET で止めるか、学士まで行くか」で卒業後ビザの構造がまったく変わります。このページは、その分岐から先に説明します。

メルボルン CBD(555 La Trobe Street) Diploma 1年 A$18,440 〜 学士3年 A$68,640 入学:2月・7月 ANZSCO 141311 / 141111 / 431411 学士まで行けば 485 は職業リスト不要の型に
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最初にお伝えすべきことWHAT WE SHOULD TELL YOU FIRST

ホスピタリティは「働き口の多さ」では豪州でも屈指の分野です。しかし、雇用の量とビザの出口は別の問題です。弊社が 2026年7月に職業リストの原典を照合した結果を、良い話より先に並べます。

1. ホテル・レストラン管理系の職種は、MLTSSL に一つも載っていません。
Migration (LIN 19/051) Instrument 2019 の Schedule 1(MLTSSL)を確認した範囲で、Hotel or Motel Manager(141311)、Cafe or Restaurant Manager(141111)、Accommodation and Hospitality Managers nec(141999)、Hotel Service Manager(431411)のいずれも掲載がありません。MLTSSL は subclass 189(独立技術移住)と、subclass 485 Post-Vocational Education Work stream(VET 卒業生向けの卒業後就労ビザ)の前提になるリストです。つまり、Diploma・Advanced Diploma で学業を止めた場合、卒業後にそのまま働ける 485 も 189 も使えません
2. 141111 Cafe or Restaurant Manager は、CSOL にも 186 Direct Entry にも載っていません。
弊社が CSOL(PDF)と、subclass 186 Direct Entry の職業を定める LIN 24/093(F2024L01618)本文を照合した範囲で、141111 はどちらにも見当たりませんでした(掲載は STSOL のみ・査定機関 VETASSESS)。一方、141311 Hotel or Motel Manager は CSOL(38番)と 186DE の両方に掲載されています。同じ「飲食・宿泊のマネジャー」でも、カフェ・レストラン側とホテル側で扱いがまったく違う——これがこの分野の設計上いちばん重要な線です。
3. 求人の多くを占めるのは、ビザに使えない職種層です。
ホテルの現場で実際に募集が多い Waiter(431511)、Bar Attendant・Barista(431111/431112)、Cafe Worker(431211)などの ANZSCO 431 系 Hospitality Workers は skill level 4〜5 で、技術系ビザの対象になりません(431411 Hotel Service Manager のみ skill level 3 で CSOL 掲載)。学生ビザ中のアルバイトとしては入りやすい層ですが、この層で何年働いてもビザの積み上げにはなりません
4. メルボルンは「地方(regional)」ではありません。
designated regional area の区分で、メルボルンはシドニー・ブリスベンと同じ Category 1(Major Cities)です。地方で学んだ場合のポイント加点や、卒業後ビザの延長といった地方向けの優遇はありません。「メルボルンで学べば地方ボーナスも」という前提は成り立ちませんので、最初に打ち消しておきます。
それでも Angliss を検討する価値がある理由——学士まで行くと、485 の型が変わります。
subclass 485(卒業後就労ビザ)には2つのストリームがあります。VET 卒業生向けの Post-Vocational Education Work stream は「MLTSSL 掲載職種に密接に関連する資格」が要件で、上記のとおりホスピタリティ管理職は該当しません。ところが、学士以上の卒業生向けの Post-Higher Education Work stream には、職業リストの要件がありません(年齢・英語等の要件はあります)。
William Angliss Institute は Diploma から Bachelor of Resort and Hotel Management(3年)などの学士課程へ、単位認定を使って縦に進める数少ない学校の一つです。「ホスピタリティで卒業後ビザまで見据えるなら、学士まで行く」——このページの結論を先に言えば、これです。

30秒で分かるこのコースQUICK FACTS

学校William Angliss Institute(RTO 3045 / CRICOS 01505M / TEQSA PRV12153)。1940年開校。食・観光・ホスピタリティ・イベント専門の教育機関で、メルボルン本校は CBD 内(555 La Trobe Street)。2026年版ガイドによると留学生は約1,300人・50カ国です。
主なコースSIT50422 Diploma of Hospitality Management(直接入学1年)→ SIT60322 Advanced Diploma(計1.5年)→ Bachelor of Resort and Hotel Management / Bachelor of Tourism and Hospitality Management(3年・Professional Practice 版4年)→ Master(2年)
2026年学費(総額)Diploma A$18,440(1年)/ Advanced Diploma A$27,660(1.5年)/ 学士 A$68,640(3年)・Professional Practice 版 A$74,360(4年)/ 修士 A$48,685(2年)。ホスピタリティ VET の学期単価は A$9,220、学士は A$11,440 です。
入学月2月・7月(VET・学位課程とも)
英語条件(IELTS Academic)Diploma・Advanced Diploma:6.0(各バンド5.0以上)/ 学士:6.0(各バンド5.5以上)/ 修士:6.5(各バンド6.0以上)
主な ANZSCO141311 Hotel or Motel Manager(skill level 2)/ 141111 Cafe or Restaurant Manager(2)/ 141999 Accommodation and Hospitality Managers nec(2)/ 431411 Hotel Service Manager(3)/ 431 系 Hospitality Workers(4〜5)
ビザ上の最重要点VET 止まりなら 485(Post-Vocational)不可(MLTSSL 非掲載のため)。学士まで行けば 485 は Post-Higher Education Work stream になり、職業リスト要件がなくなります。その先の 482/186 は 141311 等の CSOL 掲載職種+実務経験が軸です。
キャンパスの地方区分メルボルンは Category 1(Major Cities)。地方扱いの優遇はありません。
日本の年収目安ホテル・旅館支配人 362.4万円(求人倍率3.98)/ フロント(ホテル・旅館)362.4万円(同2.59)——いずれも厚生労働省 job tag 掲載値

学費はすべて 2026年入学・留学生向け・授業料のみの総額(豪ドル)で、William Angliss Institute の 2026 International Course Fees(PDF)で確認した値です。同校は「価格は予告なく変更されることがある」と明記しており、2027年学費は未公表です。お申し込み前に必ず最新の値をご確認ください。

① コースの主旨と学習ユニットCOURSE STRUCTURE AND UNITS

いずれも SIT(Tourism, Travel and Hospitality)Training Package にもとづく全国共通資格(VET)と、同校の高等教育課程(学士・修士)です。ユニット構成は training.gov.au のリリース文書で確認しました。選択ユニットの実際の組み合わせは学校・期により異なります。

SIT50422 Diploma of Hospitality Management(直接入学1年 / A$18,440 / CRICOS 111090C)

この経路の入口となる Diploma です。全国要件はコア11・選択17の計28ユニット。ホテル・レストランの部門運営に必要な範囲——顧客サービスの設計、予算の作成と管理、法的リスク、人の採用と指導、労働安全衛生——を一通り扱います。

同じ SIT50422 でも「入り方」が複数あります。Angliss の 2026年学費表には、(1) 直接入学1年 A$18,440、(2) Certificate III in Hospitality(6カ月 A$9,220)から積み上げる型、(3) Angliss International Hotel School(AIHS)経由の1.5年 A$21,860、(4) 調理(Cookery)と組み合わせる2年 A$41,980 の各型が並んでいます。高卒で英語条件を満たしていれば、最短・最安は直接入学の1年型です。どれが合うかは学歴・英語・目的次第ですので、お見積り時に個別にご提案します。

SIT60322 Advanced Diploma of Hospitality Management(1.5年 / A$27,660 / CRICOS 111091B)

Diploma の上位資格です。全国要件はコア14・選択19の計33ユニットで、部門運営から事業全体の経営へ視点が上がります。コアには次のような経営系ユニットが含まれます。

期間1.5年は Diploma(1年)を含むパッケージ表記で、Diploma 修了後に0.5年(1学期)追加するとこの資格に到達する構造です。

Bachelor of Resort and Hotel Management(3年 A$68,640 / CRICOS 089144D)・Professional Practice 版(4年 A$74,360 / CRICOS 089145C)

宿泊産業に特化した学士課程です。Angliss のメルボルン校には実習用のホテルスイートを含む訓練設備があり、リゾート・ホテルの運営を高等教育の水準で学びます。Professional Practice(PP)版は、1年間の Work Integrated Learning(業界での実習年)を組み込んだ4年課程です(有給か無給かは確認できませんでした)。学士の学期単価は A$11,440、PP 版の実習学期は A$2,860 と公表されています。

Bachelor of Tourism and Hospitality Management(3年 / CRICOS 117777A)・Professional Practice 版(4年 A$74,360 / CRICOS 058617K)

観光とホスピタリティを横断する学士課程です。直接入学3年の総額について、弊社の資料読取りでは A$68,640(学期単価 A$11,440×6学期と一致)ですが、Diploma を組み込んだ3年パッケージ A$63,660 という別の行も存在し、読取りに揺れが残っています。この2つの金額のどちらが適用されるかは入学経路によると考えられますが、断定せず、お見積り時に原本を確認してお答えします。

Master of International Hotel Leadership / Master of International Hospitality Entrepreneurship(各2年 A$48,685)

修士課程は2本立てで、ホテルのリーダーシップに軸を置くもの(CRICOS 109250K)と、ホスピタリティ起業に軸を置くもの(CRICOS 109375H)があります。入学には学士号が必要ですが、分野外の学士でも管理職経験があれば検討対象とされています。日本でホテル・飲食の実務経験を積んだ社会人が、学位でキャリアを組み直す入口としても使われる課程です。

Certificate III in Hospitality(6カ月 A$9,220 / CRICOS 111087J)について。サービス側の入門資格ですが、直接の出口は ANZSCO 431 系(skill level 4〜5=ビザ対象外)です。単独で完結させる資格ではなく、Diploma 以上へ積み上げる前提、または「短期で英語+接客経験を持ち帰る」目的で使うのが実態に合います。

② このコースで就ける職種(ANZSCO)OCCUPATIONS AND ANZSCO CODES

コース案内に並ぶ想定職種を、ANZSCO コードに対応づけて整理します。ANZSCO は就労ビザ・技能査定で職業を特定する基礎になる番号で、求人票の職名とは必ずしも一致しません。

ANZSCO職業名Skill Level技能査定機関対応するコース・実態
141311Hotel or Motel Manager2VETASSESS 宿泊施設の運営責任者。Diploma〜学士の宿泊系の到達点で、この分野で唯一 CSOL・186DE の両方に掲載されている現実的な軸です。
141111Cafe or Restaurant Manager2VETASSESS 飲食店の運営責任者。SIT50422 の想定職種ですが、CSOL・186DE 非掲載(STSOL のみ)です。
141999Accommodation and Hospitality Managers nec2VETASSESS 上記に収まらない宿泊・ホスピタリティ管理職。CSOL(40番)・186DE 掲載。
431411Hotel Service Manager3VETASSESS 宿泊施設内の部門管理(デューティマネジャー等)。CSOL(439番)掲載。マネジャー職への中間段階です。
431 系Waiter(431511)/Bar Attendant・Barista(431111/431112)/Cafe Worker(431211)ほか4〜5 求人が最も多い層。Certificate III の直接の出口ですが、skill level 4〜5 のため技術系ビザの対象になりません

skill level は ANZSCO が定める「その職業に通常求められる技能水準」の区分(1が最高、5が最低)。ビザの可否を直接決めるものではありませんが、技能査定や求められる実務年数に影響します。

「マネジャー」に届くまでの現実的な階段

肩書きではなく職務内容で判断されます。求人票に「Manager」とあっても、職務内容がスーパーバイザー相当と判断されれば査定・ビザ申請では通りません。逆に、宿泊部門全体の予算・人事に責任を持つ実務を積んでいれば、肩書きが Assistant Manager でも実質が評価される余地があります。雇用主が書く職務記述書(duty statement)の中身が結果を左右します。

③ ビザ対応職種としての扱い(リスト別の掲載有無)OCCUPATION LISTS AND VISA SUBCLASSES

弊社が 2026年7月に Core Skills Occupation List(PDF)、LIN 24/093(F2024L01618)本文、LIN 19/051(F2019L00278)の各 Schedule を照合した結果です。載っていないものは「載っていない」と書きます。

職種 CSOL
482 Core Skills
186 Direct Entry
LIN 24/093
MLTSSL
189/190/491/485
STSOL
190/491
ROL
491/494
141311 Hotel or Motel Manager 掲載あり38番 掲載あり38番 掲載なし 掲載ありVETASSESS 掲載なし
141111 Cafe or Restaurant Manager 掲載なし 掲載なし 掲載なし 掲載ありVETASSESS 掲載なし
141999 Accommodation and Hospitality Managers nec 掲載あり40番 掲載あり40番 掲載なし 掲載ありVETASSESS 掲載なし
431411 Hotel Service Manager 掲載あり439番 掲載あり439番 掲載なし 掲載なし 掲載なし
141211 Caravan Park and Camping Ground Manager 掲載なし 掲載なし 掲載なし 掲載なし 掲載ありVETASSESS

「38番」等は弊社が確認した CSOL(PDF)および LIN 24/093 本文における項目番号で、改定で変わり得ます。MLTSSL/STSOL/ROL は LIN 19/051 の Schedule 1〜3 の照合結果です。CSOL 掲載職種の全体像はCSOL 掲載職種リストで確認できます。

485(卒業後就労ビザ)の2つのストリーム——このページの核心です

ストリーム対象職業リスト要件ホスピタリティ管理での可否
Post-Vocational Education Work stream VET(Diploma・Advanced Diploma 等)の卒業生。申請時35歳以下(香港・BNO 保持者は50歳以下) あり。MLTSSL 掲載職種に密接に関連する資格が必要 使えませんホスピタリティ管理職は MLTSSL に一つも載っていないため、SIT50422/SIT60322 で止めた場合は申請できません
Post-Higher Education Work stream 学士以上(高等教育の学位)の卒業生。申請時35歳以下(一部例外あり) なし。職業リストは問われません 検討可Bachelor of Resort and Hotel Management 等の学士を修了すれば、専攻分野に関係なく検討対象になります(年齢・英語・豪州学習要件等は別途)
Angliss の縦の進学経路が意味を持つのは、まさにここです。TAFE 等で Diploma・Advanced Diploma を取っても、ホスピタリティ分野では卒業後ビザ(485)に進めません。しかし Angliss は同じ学校の中に学士課程があり、VET からの単位認定(advanced standing)で学士へ進めると案内しています。学士まで到達すれば、485 は職業リスト不要の Post-Higher Education Work stream に切り替わり、卒業後に合法的にフルタイムで働きながら、141311 等でのスポンサー(482/186)や州推薦を探す時間が得られます。「Diploma で就職できるか」ではなく「学士まで行く前提で設計するか」が、この分野の本当の分岐です。
ただし、485 は永住ではありません。Post-Higher Education Work stream は一時的な就労ビザで、その先に進むには結局、CSOL 掲載職種(141311 等)での雇用主スポンサーか、STSOL 職種での州推薦(190/491)が必要です。482 Core Skills には CSIT(AUD 79,499・2026年7月1日から)以上の給与という条件もあり、ホスピタリティの給与水準でこの線を超えるのは大手ホテル・リゾートグループの管理職層が中心です。「学士まで行けば安泰」ではなく、「学士まで行って、ようやく他分野と同じ土俵に立てる」とお考えください。

subclass 別の整理

ビザこの分野での位置づけ
subclass 500
学生ビザ
就労は2週間48時間までとされます(休暇期間は別扱い)。ホスピタリティはシフト勤務が中心で学業と両立しやすい半面、ハイシーズンでも上限は超えられません。
subclass 485
Temporary Graduate
VET 止まりなら不可、学士まで行けば Post-Higher Education Work stream を検討可(上の表のとおり)。この違いがこのページの最重要点です。
subclass 482
Skills in Demand(Core Skills stream)
条件付き141311・141999・431411 は CSOL 掲載。ただし CSIT 以上の給与と、スポンサーの意思・体力のある雇用主が前提。141111 は対象外です。
subclass 186
Employer Nomination Scheme(Direct Entry)
条件付き掲載状況は 482 と同じ(LIN 24/093 で確認)。3年の関連職務経験と技能査定が必要とされ、永住を直接スポンサーする決断を雇用主がするかが実務上の壁です。
subclass 189
Skilled Independent
使えませんMLTSSL 掲載が必須。この分野の職種はいずれも非掲載です。
subclass 190 / 491
州推薦・地域推薦
条件付きSTSOL 掲載の 141311・141111・141999 は理論上の対象。実際に申請できるかはビクトリア州がその年度に対象としているか次第で、弊社では 2026-27年度のビクトリア州推薦の対象職業を確認できませんでした

subclass 485 の各ストリームには、職業リストの論点のほか年齢・英語(IELTS 相当スコア)・豪州での学習要件(Australian study requirement)などの条件があります。上記は 2026年7月時点の公開情報にもとづく整理で、個別の可否は登録移民代理人にご相談ください。職業リストの基礎はビザ・永住の基礎もあわせてご覧ください。

Diploma から修士まで——縦の進学経路の設計PATHWAY DESIGN: DIPLOMA TO MASTER

Angliss は、Certificate III → Diploma → Advanced Diploma → 学士 → 修士を一つの学校の中で積み上げられる構造を持ち、複数段階をまとめた進学パッケージとして出願できると案内しています(Diploma/AdvDip パッケージのデポジット A$500、学士パッケージ A$1,000・非返金)。弊社が 2026年学費表で確認できたパッケージ価格は次のとおりです。

経路期間2026年学費(総額)備考
SIT50422 Diploma(直接入学)1年A$18,440最短・最安の入口
SIT50422 → SIT60322 Advanced Diploma1.5年A$27,660Diploma 込みのパッケージ表記
Bachelor of Resort and Hotel Management(直接入学)3年A$68,640Professional Practice 版は4年 A$74,360
AIHS Diploma → Bachelor of Resort and Hotel Management3.5年A$67,620PP 版は4.5年 A$73,340
Cert III Hospitality → Bachelor of Tourism and Hospitality Management (PP)4年A$67,700Cert III からの積み上げ型
Master of International Hotel Leadership ほか2年A$48,685学士修了後。分野外学士は管理職経験で検討可
単位認定(advanced standing)について、確認できた範囲を正直に。Angliss は、VET パッケージ修了者が advanced standing credits を使って学士へ編入できると案内しています。ただし、Advanced Diploma から学士編入で何単位が認定されるかの明文は、弊社では確認できませんでした。パッケージ価格から逆算すると、Diploma 経由の学士パッケージは直接入学3年に対して0.5年長い3.5年で組まれており、Diploma の学修が学士の一部として相当程度認定される設計と読み取れますが、認定単位数の確定はお申し込み前に学校へ照会してお答えします。

上記は制度の全体像を示すモデルであり、各段階の可否はそのときの法令・職業リスト・州の要件・ご本人の状況で変わります。個別の見通しは登録移民代理人がお伺いしたうえでお伝えします。

メルボルンは Category 1 です。この設計のどの段階にも、地方(regional)で学ぶ場合のポイント加点や 485 の延長は含まれていません。地方区分を軸に設計したい方には、別の学校・都市の組み合わせを含めてご提案しますので、その前提でご相談ください。

④-A オーストラリアの就職状況と年収EMPLOYMENT AND PAY IN AUSTRALIA

観光・ホスピタリティの就業者数は過去最高水準

Tourism Research Australia(連邦の観光統計部門)の四半期統計では、2025年12月期の観光産業就業者数は 736,800人で統計開始以来の最高値、前年同期比 +4.7% と公表されています。増えているのは宿泊・飲食・輸送といった裾野の部門で、都市型ホテルの通年需要はメルボルンの強みです。働き口の量については、心配の少ない分野です。

ただし「人手不足の職種」ではありません。2025年版の Occupation Shortage List で 141311 Hotel or Motel Manager は「不足なし(No Shortage)」と評価されていると紹介する情報を確認しました(弊社は Jobs and Skills Australia のサイトに直接アクセスできず、一次資料での最終確認はできていません)。求人が多いのは 431 系のサービス職で、管理職ポストは現地の実務経験者との競争になります。この点でも、学位と実務経験を積み上げる時間を確保できる設計が効きます。

給与の実勢はご自身で確認できます

Hotel Manager 等の SEEK 給与統計ページは弊社ではアクセス制限により取得できなかったため、平均年収の具体額は掲載しません。subclass 482 を検討する場合の給与下限(CSIT)は AUD 79,499(2026年7月1日から)で、非管理職の水準では届きにくい金額です。

働き方の実際

④-B 日本での就職状況と年収EMPLOYMENT AND PAY IN JAPAN

帰国して働く場合の日本側の数字を、厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」の掲載値(賃金は賃金構造基本統計調査にもとづくとされる値)で確認しました。

職業平均年収有効求人倍率備考
ホテル・旅館支配人 362.4万円3.98 求人賃金(月額)32.7万円。求人倍率が極めて高く、マネジメント人材の不足が顕著です。
フロント(ホテル・旅館) 362.4万円2.59 求人賃金(月額)22.8万円。資格必須ではなく、入口の広い職種です。
この2つの数字が、日本のホテル業界の構造を表しています。支配人クラスまで人手不足(求人倍率3.98)なのに、平均年収は362万円と全産業平均を下回る水準にとどまる——人が足りない職種ほど待遇が上がっていないのが日本側の現実です。一方で、インバウンドの拡大により「英語でホテルの現場と数字を回した経験」を求める求人は、外資系ホテル・リゾート・高価格帯の旅館を中心に増えています。豪州で Diploma〜学士とマネジメントを学んだ経験は、この層の採用で最も評価されやすい経歴です。

出典:厚生労働省 job tag(上表の各リンク)および賃金構造基本統計調査。統計上の職業分類と実際の職場の呼称は必ずしも一致しません。

⑤ 日本の同種の専門学校(比較用)2校COMPARABLE SCHOOLS IN JAPAN

「日本の専門学校でホテルを学ぶ場合と何が違うのか」を比べていただくため、同分野の実在校を2校挙げます。弊社はこれらの学校とは関係がありません。

東京YMCA国際ホテル専門学校

東京都新宿区西早稲田/ホテル科(2年)・ホテル旅館経営学科(1年)

「日本初のホテル学校」と紹介される歴史のある養成校で、長期の企業実習を組み込んだ実践型の教育と、帝国ホテルなど国内一流ホテルへの就職実績を掲げています。日本のホテル業界に就職することが目的なら、業界との距離の近さで優位があります。1年制の経営学科があるのも特徴です。

JSH大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校

大阪市西区北堀江/ホテルマネジメントコース(4年制)・ホテルホスピタリティコース(3年制)ほか

3〜4年制でホテルのマネジメント人材を育てる設計で、オーストラリア留学(6カ月)や海外実学研修を組み込んだコースを案内しています。4年制では高度専門士の取得が可能とされ、「日本を拠点にしつつ海外経験も積む」型の進路と相性のよい構成です。

Angliss と日本の専門学校の、決定的な違い

観点日本のホテル系専門学校William Angliss Institute
目指すゴール日本のホテル・ブライダル業界への新卒就職豪州の職業資格(AQF)と学位。Diploma から修士まで同じ学校で積み上げられる
修業年限おおむね2〜4年Diploma 1年〜学士3年〜修士2年。1年単位で区切って進路を見直せる設計です。
言語・環境日本語。国内就職を前提とした支援英語。50カ国からの留学生と学ぶ環境。これ自体が最大の付加価値であり、最大の負荷です。
在学中の就労アルバイトは学業と別枠学生ビザの範囲で現地ホテルの現場に入りながら学ぶことが前提の設計。PP 版学士には1年間の業界実習年があります。
卒業後の働く場所日本国内が中心学士まで行けば 485(Post-Higher Education Work stream)で豪州での就労継続を検討できる。帰国して外資系・インバウンドという出口も。

各校の情報は弊社が各校の学校サイトで確認した内容です。学科構成・就職実績は年度により変わります。詳細は各校に直接ご確認ください。

⑥ オーストラリアで学ぶ価値と、日本との違いWHY STUDY IN AUSTRALIA

価値があるといえる部分

正直にお伝えする、弱い部分

  • VET 止まりでは卒業後ビザがありません。MLTSSL ゼロ、485(Post-Vocational)不可。Diploma だけで帰国する前提なら良いのですが、「現地就職」を口にするなら学士までの費用(総額 A$67,000〜74,000 台)と年数を最初から見込む必要があります。
  • 「Manager」の職名は、修了直後の姿ではありません。数年の現場経験を経て届く位置です。
  • メルボルンは Category 1。地方の優遇はなく、家賃を含む生活費は高い部類です。
  • casual 中心の労働市場です。収入が安定するまでの資金計画が必須です。

弊社としての率直な考え

この分野で「豪州に残る」ことまで視野に入れるなら、Angliss のように学士まで縦に進める学校を選び、最初から学士到達を前提に設計するのが、現行制度でいちばん筋の通った形です。逆に、目的が「英語+ホテル実務の経験を持ち帰る」ことなら、Diploma 1年(A$18,440)で十分に元が取れます。中途半端なのは「Advanced Diploma まで出て、卒業後ビザがないことに気づく」パターンで、弊社はこれを最も避けていただきたいと考えています。永住を第一目的にされる方には、職業リスト上の位置づけが明確な別分野(調理・保育・介護など)との比較も率直にご提示します。

入学条件と英語条件ENTRY REQUIREMENTS

学歴(Diploma・AdvDip)豪 Year 12 相当(日本の高校卒業)が基準です。
学歴(学士)ATAR 50+ 相当とされています。日本の高校の成績での読み替えは個別確認となります。
学歴(修士)学士号。分野外の学士の場合は管理職経験で検討可とされています。
英語(IELTS Academic)Diploma・AdvDip:6.0(各バンド5.0以上)/ 学士:6.0(各バンド5.5以上)/ 修士:6.5(各バンド6.0以上)。PTE・TOEFL iBT・CAE も受け付けるとされていますが、換算スコアは確認できませんでした。
年齢17歳未満は入学不可。18歳未満は承認された滞在・福祉手配が必要です。
入学時期2月・7月(ホスピタリティ VET・学位課程とも)

出典は William Angliss Institute の入学条件ページです。条件は年度により改定されます。

英語が足りない場合の考え方。IELTS 6.0(各5.0)は、はじめての留学では低くないハードルです。Angliss 自体の英語準備コースの有無・条件は弊社では確認できていないため、語学学校を先に挟む設計を含め、現在のスコアと渡航希望時期から逆算してご提案します。日本でスコアを作ってから出るほうが早く安く済む場合もあり、どちらが有利かはケースバイケースです。学生ビザ(subclass 500)には GS(Genuine Student)要件があり、この分野は卒業後の計画の説明が丁寧に求められる傾向があります(学生ビザ申請サポート)。

費用と期間FEES AND DURATION

金額の扱いについて先に断っておきます。以下はすべて 2026年入学・留学生向け・授業料のみの総額(豪ドル)で、William Angliss Institute の 2026 International Course Fees(PDF)で弊社が確認した値です。同校は「価格は予告なく変更されることがある」と明記しており、2027年学費は未公表です。2027年入学の見積りにこの金額は使えません。確認できていない金額は書きません。
コースコード/CRICOS期間2026年学費(総額)入学月
Certificate III in HospitalitySIT30622/111087J6カ月A$9,2202・7月
Diploma of Hospitality Management(直接入学)SIT50422/111090C1年A$18,4402・7月
Diploma of Hospitality Management(Angliss International Hotel School)SIT50422/111090C1.5年A$21,8602・7月
Advanced Diploma of Hospitality ManagementSIT60322/111091B1.5年A$27,6602・7月
Bachelor of Resort and Hotel ManagementCRS1400274/089144D3年A$68,6402・7月
Bachelor of Resort and Hotel Management (Professional Practice)CRS1400277/089145C4年A$74,3602・7月
Bachelor of Tourism and Hospitality ManagementCRS1201419/117777A3年A$68,640(読取りに揺れあり・下記注参照)2・7月
Bachelor of Tourism and Hospitality Management (Professional Practice)CRS1201421/058617K4年A$74,360(同上)2・7月
Master of International Hotel LeadershipCRS1401161/109250K2年A$48,6852・7月
Master of International Hospitality EntrepreneurshipCRS1401173/109375H2年A$48,6852・7月

Bachelor of Tourism and Hospitality Management の3年総額は、弊社の資料読取りで A$68,640(直接入学・学期単価 A$11,440×6学期と一致)と A$63,660(Diploma 組み込み3年パッケージの行と一致)の2つの読取り結果があり、直接入学=A$68,640 と判断していますが、掲載前提の断定はせず、お見積り時に原本を確認します。パッケージ価格(AIHS→学士 3.5年 A$67,620 等)は前掲「縦の進学経路」の表をご覧ください。

学費以外にかかるもの(2026年・確認済みの範囲)

奨学金は、在学中の留学生を対象とする The Sir William Angliss International Merit Scholarships(最大 A$3,000・前学期にフルタイム1学期修了済みが条件)を確認しました。新入生向けの授業料減免型の大型奨学金は確認できませんでした。

よくあるご質問FAQ

Q. Diploma of Hospitality Management を出れば、卒業後ビザ(485)で働けますよね。 いいえ、Diploma・Advanced Diploma 止まりでは働けません。VET 卒業生向けの 485 Post-Vocational Education Work stream は MLTSSL 掲載職種に密接に関連する資格が要件で、ホスピタリティ管理職は MLTSSL に一つも載っていません。485 まで見据えるなら、職業リスト要件のない Post-Higher Education Work stream の対象になる学士まで進む設計が前提です。弊社は最初にこの点をお伝えします。
Q. 学士まで行くと、費用と期間はどのくらい違いますか。 Diploma 単体なら1年・A$18,440、学士直接入学なら3年・A$68,640、Diploma 経由の学士パッケージ(AIHS 型)なら3.5年・A$67,620 が 2026年の確認済み値です。Professional Practice 版(4年・A$74,360)は1年間の業界実習年を含みます。約3倍の投資で、卒業後ビザの型と職位の天井が変わる——この対比でご判断ください。
Q. Advanced Diploma から学士へは、何年分認定されますか。 advanced standing credits で編入できるという案内までは確認できましたが、認定単位数の明文は確認できませんでした。パッケージ価格からは Diploma 経由3.5年(直接入学+0.5年)で組まれていることが読み取れます。お申し込み前に、成績と経路をもとに学校へ照会して確定します。
Q. シドニー校でもこの経路は組めますか。 シドニー校(Alexandria)の留学生向けコースは調理・製菓とホスピタリティ VET が中心で、学士・修士のシドニーでの提供は弊社では確認できませんでした。学士まで見据えるならメルボルン本校が前提になります。シドニー校の詳細はシドニー校のページをご覧ください。
Q. TAFE のホスピタリティコースと何が違いますか。 資格そのもの(SIT50422 等)は全国共通です。違いは、(1) Angliss は食・観光・ホスピタリティ専門の単科機関で、学内に業界特化の実習設備があること、(2) 同じ学校の中に学士・修士があり、縦の進学経路を1本で設計できることです。州や費用の比較は TAFE Queensland のホスピタリティ・観光ページもご覧ください(同分野のビザの構造は州が変わっても同じです)。
Q. 30代ですが、修士から入る意味はありますか。 学士号をお持ちで、ホテル・飲食の管理職経験がある方は、Master(2年・A$48,685)から入る設計が検討できます。修了すれば高等教育の学位として 485 Post-Higher Education Work stream の対象になり得ますが、同ストリームには申請時35歳以下という年齢要件があるため、年齢によっては 485 を使わない前提(帰国後のキャリアや雇用主スポンサー直行)での設計になります。年齢・職歴をうかがって率直にお伝えします。

確認できなかったことWHAT WE COULD NOT VERIFY

弊社が公開情報から確認できなかった事項を列挙します。推測で埋めずに、確認できなかったと明記します。重要なものが含まれますので必ずお読みください。

コース・学費について

ビザ・職業リストについて

就職・待遇について

日本側について

上記のうちご自身の計画に直接関わる項目は、弊社から William Angliss Institute および関係機関に個別に照会いたします。無料カウンセリングでご希望をうかがったうえで、確認結果を書面でお返しします。

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学歴・職歴・英語力・ご予算・目標時期をうかがって、このコースが現実的かどうかを率直にお伝えします。合わないと判断した場合は、その理由と代わりの選択肢もお出しします。

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当社には Registered Migration Agent(登録移民代理人・MARN 0637738)が在籍しており、ビザに関するご相談は当該代理人が担当します。本ページはコース選びの参考としての一般情報であり、個別のビザ申請に関する助言ではありません。職業リスト(CSOL・MLTSSL・STSOL・ROL 等)、485 の各ストリームの要件、州推薦の条件、賃金基準(CSIT)、英語要件はいずれも随時改定されます。掲載内容は 2026年7月時点で公開情報から確認したものであり、ご検討の際は必ず最新の情報をご確認ください。学費・入学条件は William Angliss Institute の定めによります。とくに本分野は、VET 資格のみで学業を終えた場合の卒業後の在留の選択肢が他分野より限られるため、渡航前に登録移民代理人へのご相談をお勧めします。

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