| ESOS 法ではすべての教育機関が入学時に留学生との間で書面による契約を交わすことを規定しています。
契約書類には就学が不可能となる原因が学生側または教育機関側にあるそれぞれの場合について
授業料返金に関する留学生の権利を明記しなくてはなりません。
何らかの理由により学生ビザが拒否されたり教育機関がコースを実施できなかった場合、
留学生は ESOS 法により保護されます。
留学生がコース受講を中止した場合授業料の返金を請求する権利がありますが、
返金額は留学生と教育機関が交わした契約により異なります。
原則として留学生には以下の金銭的保証が3段階で適用されます。
1、返金
教育機関と交わした契約書類にある返金に関 する事項を確認後状況に応じて
留学生は授業料の払い戻しを請求することができます。
2、代替コースへの移行
何らかの理由で教育機関が授業料を返金できない場合、
その教育機関が必要費用を負担する形で代わりとなる適切なコースを紹介します。
3、留学生のための教育サービス保証基金
教育機関から授業料の払い戻しを受けられなかったり代替コースが見つからなかった場合
代替コースの紹介または授業料の返金を行うために設立された基金です。
留学手続きと注意点
志望先の教育機関から必要な情報をすべて集め十分に考え納得したうえで選択するようにしましょう。
特にコース内容や環境設備施設教授方法英語力の基準などはきちんと確認する必要があります。
また授業料等を支払う前に契約書類をよく確認してください。
詳細は国家規約のパート D 規約 2 と 3 および政府の公式ホームページ「 Study in Australia 」 をご覧ください。
苦情・相談について
コースの質や内容等に関する不満や相談がある場合
1、教育機関と交わした契約書類を確認する
2、教育機関と話し合う。または教育機関内にある苦情・相談対応窓口を利用する
3、上記の方法で問題が解決しない場合には外部の機関を通して法的手続きを行う
ESOS ウェブサイトでは留学生の権利や義務に関する詳細情報を提供しています。
また E メールでの相談も受け付けています。
教育・雇用・職場関係省の役割
オーストラリア政府教育・雇用・職場関係省は ESOS 法制度を管轄しており、
CRICOS や PRISMS を運営し ESOS 法に則って教育機関を監督しています。
また移民・市民権省と協力しながら各教育機関が ESOS 法を遵守しているかどうかを調査する権限も有しています。
教育・雇用・職場関係省は教育機関が法律違反を犯した場合、
留学生を受け入れる権利の停止や取消などの制裁を課すことができます。
さらに犯罪につながるような法律違反には罰金や実刑などの罰則が適用されます。
「質の高い教育と留学生の権利を保証する ESOS 法制度」では、
ESOS 法制度に関する詳細をオーストラリアに留学を希望する学生に向けて提供しています。
ESOS 法と関連法規
ESOS 法制度は以下の 5 つの法規で構成されています。
◇留学生のための教育サービス法( 2000 年)
◇留学生のための教育サービス規定( 2001 年)
◇登録行政および留学生受け入れ教育機関に対する 国家倫理綱領(国家規約)
◇留学生のための教育サービス(登録料関連)法 ( 1997 年)
◇留学生のための教育サービス保証基金法
オーストラリアは連邦政府の下合わせて 8 つの州および準州政府によって構成されています。
ESOS 法制度は連邦政府と州・準州政府が共同で管理しておりその結果、
全国的に質の高い教育システムが維持されています。
ESOS 法の意義
1. 「学生ビザ」で就学する留学生の保護(注:観光ビザやワーキングホリデービザなど
「学生ビザ」以外での就学またオーストラリアの教育機関の海外キャンパス校における就学は ESOS 法の対象外)
2. 留学生を受け入れる教育機関の役割と責務の明確化
CRICOS とは?
CRICOS ( Commonwealth Register of Institutions and Courses for Overseas Students )とは
「留学生向け教育機関・コースの政府登録制度」を意味します。
留学生を受け入れるすべての教育機関は政府への登録を義務付けられており、
現在全国 1200 以上の教育機関が政府登録されています。
各教育機関はまた留学生が受講するすべてのコースを登録する義務があります。
政府登録された教育機関およびコースには登録番号が与えられます。
この番号は留学生向けの情報資料等に必ず記載されています。
登録番号の記載がない場合その教育機関は政府登録されていない可能性があります。
教育機関が政府登録を行うためにはまず州または準州の法律の基準を満たす必要があります。
その上で連邦政府が ESOS 法の規定を遵守しているかどうかを審査し最終的な決定を下します。
登録教育機関に関する情報は CRICOS のホームページでご確認ください。
PRISMS とは?
PRISMS ( Provider Registration and International Students Management System )とは、
「教育機関登録・留学生管理システム」のことで CRICOS の情報を管理する安全性の高いコンピューターシステムです。
このシステムはオーストラリア政府移民・市民権省 (DIAC) のビザ発給データと連結しており教育機関とコースおよび学生ビザを取得してオーストラリアに留学している学生のデータがすべて入力されています。
学生ビザでの就学を希望する留学生が入学手続きを終えると教育機関は PRISMS を通じて
移民・市民権省に学生の入学情報を通知します。
すると政府登録されたフルタイム(全日制)のコースへの入学を証明する電子入学許可証 (COE) が発行されます。
学生ビザを申請する際にはこの入学許可証が必要です。 |